キノコといえばとても体にいいイメージがあるかと思いますが、その中でもエリンギについて詳しく知っていますか?
「エリンギを生で食べるとお腹を壊す」という情報があるようなのですが、実際のところはどうなんでしょう?今回は
- エリンギの効果効能
- 間違った食べ方とは?
- 食べてしまったらどうなる?
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目次
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エリンギは体にいい
エリンギは、コリコリと弾力のある独特の食感と安定した低価格で、わたしたちの食生活には欠かせないものですよね。
ですが、日本ではおよそ20年前から栽培されているという、意外と新顔のキノコなんです。まずはそんなエリンギの魅力について、詳しく説明していきます。
エリンギの栄養素
エリンギに限った話ではないですが、キノコ類は基本的に栄養価が高く、それでいて低カロリーという素晴らしい食材です。
ただしキノコには三大栄養素がほとんど含まれていません。そのためキノコを主食とすることは、栄養素の面で様々な心配があります。
ですが野菜として摂取する分にはとてもおすすめの食材なので、積極的に取り入れてみてくださいね。
整腸作用
エリンギはキノコの中でも特に食物繊維が多く、便秘解消に効果があると言われています。
食物繊維は腸内細菌のはたらきを助ける効果があるため、腸内環境を整えてくれます。
また食物繊維の一種で、βグルカンというものがあります。
これには整腸作用の他、免疫力を高めてがん細胞の増殖を抑制する効果もあると言われています。
他にも食物繊維には、血糖値上昇の抑制や、血液中のコレステロール濃度の低下など、あらゆる効果を得ることができます。
食物繊維は日常的に不足しがちな栄養素のため、食生活にエリンギを取り入れることで、日々食物繊維を摂取するよう心がけましょう。
美肌効果
ビタミンBの一種であるビオチンが含まれているのも、エリンギの特徴です。
ビオチンには糖質、アミノ酸、脂質などの消化吸収を助けるはたらきがあります。
またビオチンには炎症を予防したり、アレルギーの症状を抑えるといった効果も期待されています。
健康的な生活を送るために、意識的にビオチンを摂取するとよいでしょう。
老化防止
カリウムはナトリウムを排出するはたらきを持っており、体内の水分バランスを保つようにできています。
塩分摂りすぎの調整にも役立ち、高血圧の予防やむくみの対策としても積極的に摂りたい栄養素です。
またビタミンDにはカルシウムの吸収を促進するはたらきがあります。
骨の健康のためには、カルシウムだけでなくビタミンDもじゅうぶんな量を摂ることが大切なのです。
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エリンギの駄目な食べ方
そんな体にいいエリンギですが、食べ方を誤るとよくないことがわかりました。ではどういう食べ方がよくないのか、説明します。
生で食べる
エリンギにはごくわずかですが、「シアン」という物質が含まれています。
シアンは、濃度が高くなると猛毒だそうです。またエリンギが古くなると水分が抜けてシアンの濃度が濃くなることがあります。
でも大丈夫!このシアンによる食中毒は、しっかりと中まで火を通すことで防ぐことができます。
生はもちろん、生焼けもダメです。じゅうぶんに加熱してから食べるようにしましょう。
ですがエリンギに限らず、キノコ類はほぼ生食用ではないです。
マッシュルームなど一部のキノコは生でも食べられますが、基本的には火を通して食べるものだと覚えておいてくださいね。
一日20g以上食べる
前述の通りエリンギには多量の食物繊維が含まれています。
食物繊維は適度に摂取すればとても体にいいものですが、摂りすぎには注意が必要です。
腸内環境をととのえてくれる効果のある食物繊維は、摂りすぎるとお腹を壊してしまう可能性があります。
目安はスーパーなどで売られている1パック。
これ以上に食べる人はあまりいないと思いますが、いくら体にいいと言っても食べすぎには注意してくださいね。
生焼けを見分ける方法
生焼けのエリンギは、はっきり言ってまずいです。
噛みしめるとえぐみがあり、いつもと違う香りと味がするので、すぐに気づくと思います。
またカットしたエリンギなら中心部を目視で確認できるので、加熱具合がよくわかりますよね。
丸ごと調理したエリンギなら、手で触ってよく火が通っているかを確かめてみてください。
生の弾力のある硬さから、しなやかな弾力に変化していれば、中心まで火が通っています。
エリンギなどのキノコ類はなるべく調理の最初に加え、長めに火を通すようにしてくださいね。
Point!
エリンギなどのキノコ類は、洗わずに食べるということがとても大切です!洗うと風味や食感が悪くなり、大切な栄養素も流れ出てしまうからです。
なんとなく洗いたくなる気持ちはわかりますが、特にエリンギなどは室内で栽培されているため、きれいです。どうしても気になる場合は布巾などで拭き取ってから調理しましょう。
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エリンギの間違った食べ方で起きる問題
ではエリンギを生で食べてしまった場合などには、どのような問題が起きるのでしょうか。
下痢や腹痛が起こる
エリンギに豊富に含まれる食物繊維のほとんどは、水に溶けにくい不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は適量なら整腸作用が見込めますが、摂りすぎると逆に腹痛や下痢を引き起こす原因となることも。
これは不溶性食物繊維を摂りすぎたことによって消化不良が起こるためです。
不溶性食物繊維は水溶性のものと違って消化に時間がかかるため、消化不良で下痢になってしまうのです。
また不溶性食物繊維は便の嵩を増すはたらきがあるため、もともと便秘気味なところにエリンギを食べすぎてしまうと、便秘が悪化する恐れもあります。
良かれと思って食べたものが逆に良くないことを引き寄せてしまうなんて悲しいですよね。
調子の悪いときにはいろいろ頑張らず、お腹に優しいものを食べるのが一番ですよ。
太る可能性
エリンギなどのキノコ類はとても低カロリーな食材です。
ですが低カロリーがゆえに淡泊で味がつきにくいので、調理の際に油や調味料などを多く使いすぎてしまう可能性が高いです。
いくらエリンギが低カロリーでも、濃い味付けにしすぎてしまうと結果的に油分や塩分を多く摂取することに。
もしもエリンギをダイエットなどのメニューに取り入れるなら、その調理方法にも気を付けるようにしましょう。
アレルギーの危険性
エリンギは比較的アレルギーになりにくく、聞いたことがある人もほぼいないと思います。
とはいえ食品なのでアレルギーがないわけではありません。
報告例は非常に少ないですが、エリンギによるアレルギーは確実に存在するのです。
症状は「口腔アレルギー症候群」といって、食後に口の中や口周りが赤く腫れることがあります。
その他のキノコ類でも同じ症状が出る可能性はありますので、少しでもおかしいと思ったらすぐに医療機関にかかるようにしてください。
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まとめ
エリンギの正しい食べ方をご理解いただけましたか?
この記事をまとめると
- エリンギは体にいい
- 生で食べるのはNG
- 食べすぎもよくない
- 万が一具合が悪くなったらすぐに病院へ
エリンギは年中低価格で手に入る食材なので、家庭料理にはかかせないものですよね。
正しい知識を身につけて、ぜひ毎日の食生活にエリンギを取り入れてみてくださいね。
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