「えのき」はきのこの中でも色々な料理に使うことのできる万能野菜ですが、「えのきは生でも食べることができるのでしょうか」?実は、えのきを十分に加熱できていないと、吐き気などの食あたり症状が出る可能性があります。今回は、
- えのきは生でも食べられる?
- えのきの加熱不足による食中毒
- 食中毒発症までの時間
- えのきの加熱時間
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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えのきは生でも食べられる?
結論からお答えるすると、「えのきは生で食べることができません」!基本的に加熱調理して食べるのえのきですが、生焼けなどでしっかり火が通っていないと、えのきに含まれている成分によって体に影響が出る可能性があります。
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シアン化合物
えのきなどのキノコ類には、シアン化合物という物質が含まれており、生焼けのえのきを食べると食中毒症状を起こす可能性があるのです。
きのこ類に含まれる物質で、加熱することで消滅する◎ 生焼けの場合、残っている可能性がある
ちなみみ、きのこ類の中で生食できるのはマッシュルームとトリュフだけと言われています。きのこは基本的に加熱して食べるものでなので、生焼けに注意しましょう。
フラムトキシン
また、えのきには「フラムトキシン」というタンパク質成分が含まれています。タンパク質の成分なら体に害はないのでは?と思うかもしれませんが、フラムトキシンは体内で強心作用や貧血を引き起こす原因となります。
フラムトキシンが引き起こす作用は「溶血作用」です。これはせっかくできた赤血球が壊れてしまう現象です。溶血すると血液が足らなくなり、貧血になります。これが溶血性貧血と言われるものです。
貧血
下痢
嘔吐
発熱
けいれん
詳しくはこの記事をチェック!
えのきの加熱不足で吐き気を起こす?
「えのきが加熱不足だと吐き気を起こす」と聞いたことはありますか?えのきに含まれるシアン化合物は熱に弱いので、加熱すれば問題はありません。しかし加熱不足によって残っている場合は、吐き気などの中毒症状を起こす可能性があるのです。
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食中毒・食あたりに注意
えのきが生焼けだったり半ナマだったりすると、食中毒により吐き気やお腹を壊す可能性があります。他にも、嘔吐や下痢・発熱といった症状が出ることがあるので、しっかり加熱することが大切です。
世界では生えのきで死亡も
アメリカでは、生のえのきを食べたことで死亡するケースも起きています。食べたえのきの状態が悪かったのかもしれませんが、えのきを生で食べると命の危険性があることもあるので、加熱不足には注意したいものです。
アレルギーも出る?
えのきは仮性アレルゲンを含む食品です。ですので赤ちゃんに与えたときに肌に湿疹が出るなどの一時的なアレルギー反応が出る場合があります。
赤ちゃんの体は小さいので、大人であれば大丈夫な量でも強く症状が出てしまうこともありますから、湿疹が出るようであれば与えるのは控え、様子を見るようにしましょう。
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食中毒症状が出るまでの時間
生のえのきを食べて食中毒・食あたりになる場合、症状が出るまでは早くて1時間程度と言われています。食べてから4時間後に発症したケースもあるので、時間は人によってバラバラです。
えのきの加熱時間は?
えのきはどれくらい加熱すれば安心なのでしょうか?きのこ類に含まれるシアン化合物は、熱に弱いため加熱することで消滅します。火が通っていれば全く気にすることはありませんので、まずはしっかり加熱することが大切です。
フライパン
フライパンや鍋などでえのきを焼く時は、最低3分は加熱し続けるようにしましょう。時々混ぜることで全体的に火が通ります。
電子レンジ
えのきを電子レンジで加熱する場合は、耐熱容器に入れてラップをかけ、600wで1分半〜2分加熱します。少量の水を入れて加熱することでパサパサになるのを防ぐことができますよ◎
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火が通ったか確認を!
えのきを食卓に出す際は、しっかりと火が通っているが確認しましょう。特にお子様が食べる時は注意して、十分に加熱したものを食べさせるようにしましょう。
まとめ
「生のえのきは食べられる?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- えのきは生で食べることができない!
- えのきを含むキノコ類にはシアン化合物という食中毒になり得る成分が含まれている
- シアン化合物は熱に弱いため、しっかり加熱していれば消滅する
えのきは生焼けだったことで食中毒を起こす可能性もあるので、十分に加熱調理しましょう。えのきは食物繊維が豊富で体に良い野菜なので、普段の食事に取り入れてみてくださいね。
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