フラムトキシンの主な症状と加熱時間は?えのきの生食・野生えのきに注意を!

キノコ全般は基本的に生で食べるのはNGだと言われています。理由は何点かありますが、今回は、生で食べてはいけないと言われる原因の一つである成分「フラムトキシン」について以下の内容に沿ってご紹介していきます。

  • えのきに含まれている成分
  • 安全に食べる方法
  • えのきの栄養素

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フラムトキシンとは

では、「フラムトキシン」とは一体どんなものなのでしょうか?フラムトキシンはえのきに含まれるタンパク質成分であり、摂取をすると人体に悪影響を与えるとされています。

  • 溶血作用:せっかくできた赤血球が壊れてしまう現象です。溶血すると血液が足らなくなり、貧血になります。これが溶血性貧血と言われるものです。

症状

生のえのきを摂取するとどのような状態に陥ってしまうのでしょうか?以下の内容が主な症状です。症状が出た場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう!

  • 貧血
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • けいれん

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えのきを生食で食べると食中毒が

下痢・腹痛「フラムトキシン」以外にも、キノコには生で食べると人体に害を及ぼす菌があります。

えのきを生で食べて死亡例も

  • リステリア菌:食中毒の原因と言われる菌です。リステリア菌は土壌、河川水や家畜、家禽、野生動物など自然界に広く存在しています。えのきの場合は土からこの菌が付着すると言われています。海外ではリステリア食中毒にかかり、死亡した例もあります。

リステリア菌に感染しやすい人

感染を起こしやすい人は、妊婦(胎児)、新生児、高齢者及び慢性呼吸器疾患や慢性心疾患、慢性腎疾患、糖尿病、高血圧などの基礎疾患を持つ人で、健康な成人と比較して100~1000倍感受性が高いとの算定があります。感染初期は、急性胃腸炎症状よりも、インフルエンザのような症状を示すことが多く、38~39℃の発熱、頭痛、嘔吐などの症状が出ますが、健康な成人では無症状のまま経過することが多いです。

引用:一般財団法人 東京顕微鏡院

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加熱不足に気を付けてえのきを楽しむ

えのきは生で食べると死亡する例もあるなんて驚きですよね…。では安全に食べるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

加熱をすればOK

70℃以上の加熱で死滅すると言われています。フラムトキシンやリステリア菌は熱に弱く、加熱調理を行えば無毒化・死滅します。そのため、きちんと加熱調理を行えば問題なく安全に食べられます。

MEMO
電子レンジでの調理

加熱時間によっては表面にしか熱が行き届かずに、まだ菌が残っているパターンもありますので、電子レンジでの調理は通常よりも長い時間加熱するようにしましょう。心配な方は、お湯でさっと煮るだけでも良いので、えのき調理の際はひと手間かけて安全に食べられるように意識したいですね。

えのきの栄養

安くて美味しいえのきは、様々な料理に活用できる便利な食材ですよね。ではえのきにはどんな栄養が含まれているのでしょうか?

  • 食物繊維:整腸作用があり、便通をスムーズに促してくれる効果があります。えのきには100gあたり4gも食物繊維が含まれており、1パックで1日に必要な食物繊維の1/5を摂取可能です。
  • 美肌・ダイエット効果:エノキタケリノール酸という成分が含まれています。この成分は内臓脂肪の減少を促します。食べるだけで効果があるようです。また、キノコキトサンという成分が脂肪の吸収を妨げてくれるため、ダイエットにも最適です。

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えのきのレシピで安全に食事を

安心して食べられるえのきのおススメレシピをご紹介します!

なめたけ

画像引用:cookpad

えのきを食べやすいサイズにカットして、しんなりとするまでしっかりと炒めます。調味料を加え煮詰めて完成です。なめたけは意外と簡単に作れるので、副菜やごはんのおともにおススメです。 

鍋はしっかりと煮込むので安心・安全にえのきを食べられます。えのきをメインした鍋は食べ応えもあり、しかもヘルシーなのでダイエット中に、たくさん食べたい時でもとってもおススメですよ!

ペペロンチーノ

画像引用:cookpad

冷蔵庫にえのきがあれば、簡単で出来るのでおススメです。パスタのやわらかい食感とえのきの食べ応えのある食感が相まってとても美味しいです。炒めてまぜるだけで完成するので、忙しい日の夕ご飯にもうってつけですよ。

まとめ

この記事をまとめると

  • えのきを生食はNG
  • 貧血、食中毒になる
  • 加熱をすれば安全に食べられる

いかがだったでしょうか。えのきは生では食べてはいけないのですね。「新鮮なキノコは生でも食べられる。」なんて話を聞くことがありますが、あれはあまり信用しない方がいいですね。たとえ平気な方がいたとしても体に害を及ぼすのは分かっていることなので、自分自身で危険を回避するようにしましょう!

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