えんがわでアレルギー症状が出るって本当?原因や症状を解説します

えんがわといえばコリコリとした食感がとても美味しいお刺身のネタですよね。私もえんがわが大好きで、よくお寿司屋さんなどに行った時にえんがわのお寿司を食べます。

とても美味しいえんがわですが実はアレルギー症状が出てしまうことがあることをご存知でしょうか?

今回の記事では、

  • えんがわってそもそもどんな食べ物なの?
  • えんがわのアレルギーとは?
  • えんがわのアレルギーの症状
  • ヒスタミンを防ぐには

これらについて解説していきたいと思います。 

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えんがわってなに?

えんがわは、ヒラメやカレイなどのヒレの付け根にある部位のことです。ヒレを動かすための筋肉なので、運動量も多く独特のコリコリとした食感が生まれます。名前の由来は日本家屋の「縁側」、筋繊維の並んでいる様子が似ていることから付けられたと言われています。

ヒラメやカレイと書きましたが、実はヒラメのえんがわは高級品。1枚のヒラメから、たった4貫分しか取れないそう。そのため回転寿司などでは比較的安く取引されるカレイのえんがわが使われることが多いです。

また最近では、「オヒョウ」と呼ばれる、北海道より北の冷たい海域に生息する魚から取れたえんがわが利用されることも。ヒラメやカレイの仲間ですが、サイズが大きく、えんがわもたくさん取れるため、注目されています。

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えんがわを食べてアレルギーが出ることはあるの?

非常にコリコリとした独特の食感が美味しいえんがわですが、実はえんがわを食べてアレルギーのような症状が出てしまう人が稀にいます。これは魚の筋肉に含まれるヒスチジンというアミノ酸が、ヒスタミン生成菌によってヒスタミンという痒みを引き起こす成分に変換されることで魚の筋肉に溜まってしまうからです。

このヒスタミン生成菌は魚を常温で放置することで爆発的に増殖してしまい、たくさんのヒスタミンを作ってしまいます。たくさんのヒスタミンが含まれるえんがわや他の魚を食べてしまうと、ヒスタミン食中毒が生じる可能性があります。

ヒスタミン食中毒の症状とは?

多くのヒスタミンが含まれる魚を食べてしまうと以下のような症状が出ます。

  • 紅斑性発疹(顔や首)
  • 口や喉の灼熱感
  • かゆみ
  • 悪心、嘔吐
  • 腹部痛と痙攣
  • 下痢
  • 頭痛
  • 動悸
  • めまい
  • 結膜の充血

これはも症状が出た場合ヒスタミン食中毒と診断がつきます。この他にも頻脈や呼吸困難、蕁麻疹や血圧低下などの症状も出ることはありますが非常に稀です。

ヒスタミン食中毒の症状はヒスタミンの多い魚を食べてから10分から30分以内とすぐに生じるのが一般的ですが、人によっては1時間から3時間程度後から症状が出てくる場合もあります。

もしこのような症状が出た場合は自己判断せずにすぐに医療機関に相談することをお勧めします。医療機関に相談する上で伝えるべき点を以下にまとめてみたので参考にしてください。

<受診する時に伝えよう>

  • 食べた魚の種類や部位
  • どれくらい食べたのか
  • どこで食べたのか
  • 気になる症状
  • 食べてからの経過時間

これらを伝えることによってスムーズに治療に移ることができます。

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えんがわはヒスチジンが多いの?

元々エンガワはヒスチジンが多い魚ではありません。ヒスチジンが多い魚というのは赤身の魚が一般的です。赤身の魚の中でも筋肉量が多い魚がヒスチジンを多く含んでいます。

代表的な魚は、

  • マグロ
  • カツオ
  • カジキ
  • サバ
  • イワシ
  • サンマ
  • ブリ
  • アジ

これらの種類ですね。これらの魚たちを常温で放置してしまうとあっという間にヒスタミンが生成されてしまい、ヒスタミン食中毒を引き起こす危険がお魚になってしまうので注意が必要です。

ちなみにヒスタミン産生菌は30℃から37℃の温度帯が一番活発に活動すると言います。なので特に夏場などの気温が高めな暖かい時期に室温で放置してしまうと一気に増殖して大量のヒスタミンを生み出してしまうので注意しましょう。

さらにこのヒスタミン産生菌は熱を通すことで破壊することができますが、産生されてしまったヒスタミンは熱を通しても全くヒスタミンの量が変わらないという大きな特徴があります。刺身でもダメ、焼いてもダメという魚になってしまうので絶対に常温で放置はいけません。

こんな味がしたらヒスタミンが多いかも?

実はヒスタミンが多い魚というのは味が少し変わります。ヒスタミンが大量にできていると食べた時に舌がピリピリするという食感を感じることがあります。香辛料と一緒に食べている場合でなければヒスタミンの量が多いサインですのでそれ以上は食べない方が良いでしょう。

逆にヒスタミンの量は匂いや見た目では判断することができません。一見すると腐敗臭や外見の変化がないので新鮮そうに見えるかもしれませんが、ヒスタミンが大量に含まれている可能性は十分にあるということです。

夏場に赤身の魚やえんがわを食べる際には、最初は少量から始めてみて、あやしければ止めるという判断をするのも大切になってきます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • エンガワはヒラメやカレイの筋肉のこと
  • 最近ではオヒョウという魚の筋肉を使うこともある
  • えんがわを食べた後にアレルギー症状が出ることもある
  • えんがわのアレルギー症状はヒスタミンによるもの
  • ヒスタミンを多く含む魚は赤身の筋肉が多く含まれている魚
  • ヒスタミンは一度生成されてしまうと火を通しても減らない
  • 夏場に魚を放置してしまうとヒスタミンが大量に生成されてしまうことがあるので注意が必要
  • ヒスタミンが大量に生成された魚は食べた時に舌がピリピリすることがある

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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