エンダイブってどんな野菜?チコリとの違い、栄養や効能、食べ方は?

エンダイブという野菜をご存知でしょうか?最近は大きいスーパーでもたまに見かけるようになったエンダイブ。

ちなみに筆者のイメージは、「ああ!あの、オシャレなサラダに入ってる感じの…」(注:個人の見解です)。見たことはある気がするのだけれど、それだけを食べたことが無いから味がよくわからないのが正直なところ。エンダイブ、どんな野菜なのでしょうか?そこで今回は、

  • エンダイブってどんな野菜?
  • エンダイブに含まれる栄養成分と効果
  • エンダイブの保存方法
  • お勧めの食べ方は?

について、ご紹介させていただきます。

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エンダイブってどんな野菜?

レタスのようにも見えるエンダイブ、実際どんな野菜なのでしょうか?

特徴

フリルのような見た目がかわいいエンダイブ。一見サニーレタスやリーフレタスのようにも見えますが、列記とした別の野菜です。

サニーレタスなどと違って、緑の濃い外側の葉は水分が少なく、硬くなってしまうため、成長の過程で外側の葉で中を包むように束ね、白っぽい部分を残すように育てられます

手間がかかる分、お値段も少しお高め。主にホテルやレストランなどに向けて出荷されるため、スーパーなどに並ぶことはあまりありません。

ちなみにこのエンダイブ、いくつか種類がありますが、日本に流通しているのは縮葉種という細かい切れ込みがあるタイプ。切れ込みの無い広葉種はあまり見かけません。切れ込みがあるからこその華やかな見た目は、お料理に彩りを添えてくれますね。

どんな味?まずい?美味しい?

エンダイブの味をひと言で説明するのであれば、ずばり苦味日本名では「にがチシャ」とも呼ばれるほど特徴的な苦味は、葉の緑が濃くなればなるほど強くなります

なので手間をかけても、束ねて育てる必要があるんですね

とはいえ、シャクシャクとした歯触りと爽やかな香り、そして苦味は、サラダにしても付け合わせにしても良いアクセントとして、お料理を引き立ててくれます。

旬の時期

ハウス栽培も盛んなエンダイブは、1年を通して出荷されていますが、旬は冬。旬の時期には千葉県産が、夏場は長野県のものが多く流通しています。

岡山県では年間を通して出荷されていますが、最盛期は5月だそう。日本ではこの5月から6月にかけて、比較的多く取り扱われるようです

生産地

世界的に見ると、フランスやベルギーでの生産が盛んのようです。

日本では前述のように、岡山県や千葉県、長野県で多く生産され、国内で流通するエンダイブの大半をまかなっています

特に岡山県では、主な産地である赤磐市で「山陽エンダイブ部会」という生産者会が発足され、安定した品質と供給量を維持するために、日々頑張っておられます。

チコリとの違いは?

小さい白菜のような見た目のチコリ。フリルのようなエンダイブとは全く異なる野菜に見えますが、なぜかその違いが度々物議を醸しているよう。実はこれ、国によって名前が違うことで生じた混乱なのです。

どっちがどっち?エンダイブとチコリ

この記事で取り上げるエンダイブ(endive)とは英語での呼ばれ方、フランス語では同じものがチコリ(chicorée)と呼ばれています

対して小さい白菜のような野菜のことをフランス語ではアンディーブ(endive)、英語ではチコリ(chicory)と呼びます

これは混乱するのも必至ですね。日本のスーパーでは英語表記にならって売られているようなので、この記事でも英語表記を採用しています。

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エンダイブに含まれる栄養成分と効果

さて、特徴や意外な名前の混乱エピソードまでご紹介してきたエンダイブ、栄養や効能にはどのようなものがあるのでしょうか。

栄養素

葉物野菜であるエンダイブは、低カロリー、低糖質であるだけでなく、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。特にビタミンKカロテン葉酸カリウムカルシウム食物繊維などが多く、体にうれしい栄養がいっぱいです。

 

カロリー(kcal) 15 カロテン(μg) 1700
脂質(g) 0.2 ビタミンK(μg) 120
たんぱく質(g) 1.2 葉酸(μg) 90
炭水化物(g) 2.9 カリウム(mg) 270
食物繊維(g) 2.2 カルシウム(mg) 51

(エンダイブ100gあたり)

 

効果・効能

疲れ目や肌荒れに

豊富に含まれるカロテンは、体内ではビタミンAとして働きます。

皮膚や粘膜を健康に保ってくれるビタミンA、免疫力アップにも効果的です。

骨粗しょう症の予防に

エンダイブには骨や歯を丈夫にしてくれるビタミンKやカルシウムも豊富に含まれています。また、カルシウムには実はイライラを防止してくれる効果も。日本人には不足気味の栄養素なので、積極的に摂りたいところです。

デトックス効果も

エンダイブに豊富に含まれるカリウムは、余分な塩分を排出してくれることでおなじみのミネラル。また、食物繊維もレタスの約2倍含まれています。ダブルの効果で不要なものをデトックスしてくれる頼もしい野菜、それがエンダイブです。

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エンダイブの保存方法は?


うれしい効果もたくさんあることがわかったエンダイブ、積極的に取り入れたいですよね。ついつい買い過ぎてしまった、そんな時はどうやって保存したらいいのでしょうか。

冷蔵の場合

エンダイブは乾燥に弱く傷みやすい野菜です。湿らせたキッチンペーパーなどで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

そのとき、可能であれば根元の方を下にして、立てて保存してあげると長持ちします。

冷凍できる?

葉物野菜であるエンダイブはそのほとんどが水分。レタスにも似た見た目からもわかるように、冷凍には向きません。冷蔵庫で保存して、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

もし、どうしても食べきれないときは茹でてから食べやすく切り、ジップロックや保存容器にいれて冷凍してください。

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エンダイブ、どうやって食べるのがおいしい?


独特の苦味を味わいたいエンダイブ、生で食べる他、火を通したお料理でも楽しめます。

サラダ

まずは代名詞である苦味を、ぜひ生で味わってみてください!包丁を使うと切り口が変色することがあるので、手で食べやすくちぎってしまうのがお勧めです。

どうしても苦味が気になるときや、小さいお子様がいらっしゃるときは、ちぎってからしばらく水にさらしてあげると苦味がやわらぎますよ

おひたし

さっと湯がいて出汁醤油をかけておひたしに。こちらはエンダイブの農家でもよく食べられているそうです。鰹節やジャコを添えても。サラダよりは苦味がやわらいで、和食の献立にもぴったりです。

スープ

エンダイブの本場、フランスやベルギーでは定番の食べ方なのだとか。刻んだエンダイブをバターで炒め、コンソメで味付けします。ベーコンや卵を入れてもおいしい、ほろ苦さが味わい深いスープになります。汁ごと食べることで、エンダイブの豊富な栄養も全部摂り入れることができますね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 苦味が特徴のエンダイブ、チコリとの間違いに注意!
  • 美肌効果やデトックス、エンダイブにはうれしい効果がいっぱい!
  • 保存はできれば野菜室で!早めに食べきるように心がけよう
  • まずは生で独特な苦味を味わって!和風のおひたしやスープにも

かわいい見た目の中にうれしい栄養素をたくさん含んだエンダイブ。サラダの新要素に、お料理のアクセントに、ぜひ取り入れてみてください!

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