先日、母と2人で韓国ドラマを見ていた時のこと。ヒロインがおいしそうに焼けたお肉をキムチと一緒に緑の葉っぱでくるんでパクッ!すると母が、「あの葉っぱ、シソにしては大きくない?」、「あれはえごまっていう葉っぱらしいよ」、「え?ごま?」、「ごまじゃない、えごま」。何とも間抜けな会話です。「ふうん、それでそのえごまっておいしいの?」、「・・・・」、「・・・・」。
そういえば、韓国料理も流行っているし、えごまもスーパーでたまに見かけるようになったけど、えごまの葉っぱの味は?と聞かれると即答できません。そこで今回は、
- えごまの葉ってどんな食材?
- えごまの葉の栄養
- えごまの葉、どうやって食べる?
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目次
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えごまの葉ってどんな食材?
まずはえごまの葉がどんなものなのか、食材としての観点から調べてみました。
えごまとは
えごまは、東アジアを原産とするシソ科シソ属の一年草です。その名の通りシソの仲間で、日本でなじみのある大葉とは同種の変種になります。
現在では韓国で主に食べられていますが、日本での歴史も長く、縄文時代には既に栽培、食用とされていたという記録もあるそう。福島の一部地域では、「えごまを食べると10年長生きできる」という意味を込めて、「じゅうねん」と呼ばれ、昔から食べられてきたそうです。
えごまの葉の味
えごまはシソの仲間とお話しましたが、味わいは独特で、ナッツのような、油分を思わせる風味をしています。そのため、名前に入っている“ごま”の仲間と勘違いされることもありますが、 ごまはゴマ科ゴマ属の植物、シソ科のえごまとは全く別のもの です。
また、苦味もあるので、慣れないうちは食べにくいと感じることもあるかもしれません。
シソや大葉とは違うもの?
シソは一般に、シソ科シソ属の植物全体を指す総称。大葉はシソ科シソ属の植物の中でも、特に緑色のもの、いわゆる「青紫蘇」の葉の部分を指す呼称です。
えごまも大葉も、シソに含まれますが、前述のように味わいは全く異なります。特に大きく異なるのはその香り。えごまと大葉は香り成分が違うため、大葉の爽やかな風味を想像すると驚かれるかもしれません。
また、 えごまの葉は大葉よりもひとまわり大きく、歯ざわりも少し硬いのが特徴 です。
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えごまの葉の栄養
少し前に、えごまの種子を絞って作られるえごま油の健康効果が話題になりましたが、実は葉も負けず劣らず、優秀食材なのです。
カロテンが豊富
えごまの葉にはカロテンが豊富に含まれています。体内でビタミンAに変わるカロテンは、視力や目の健康を維持してくれます。また、粘膜や皮膚を健康にしてくれることから、美肌にも効果が期待できます。
さらに、強い抗酸化力を持つため、がんや生活習慣病を予防する効果があることも報告されています。
油と一緒に摂ると吸収が良くなる ため、焼肉をくるんで食べる、韓国では定番の食べ方は、理にかなっていると言えますね。
ビタミン補給にも優秀!
えごまには、カロテンの他にも、血管を丈夫にしてくれ、コラーゲンの生成にも欠かせないビタミンC。血行を促進し、老化を防いでくれるアンチエイジング効果も高いビタミンEも豊富に含まれています。
えごまに含まれるビタミンA(カロテン)、C、Eはどれも強い抗酸化力を誇り、美肌に高い効果を発揮してくれます。アルファベットを並べて、美肌ビタミンACE(エース)と呼ばれることもあるほど。
抗酸化作用は美肌だけでなく、血管の健康や免疫力アップにも効果的!カロテンのところでもお話しましたが、生活習慣病やがん予防にも力を発揮してくれます。ACEが一度に摂れるえごまは、美容にも健康にもうれしい食材ですね。
肉や魚の臭み消しにも
日本の大葉とは全く違う香りではありますが、えごまに含まれる香り成分、ぺリラケトンにも、肉や魚の臭みを和らげてくれる効果があります。また、大葉と同様に、防腐効果や食中毒の予防効果も期待できるとか。風味は違えど、シソ科植物の殺菌作用は変わらないんですね。
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えごまの葉、どうやって食べる?
美肌や健康にも効果があるとなると食べてみたくなるえごまの葉。クセがあるそうですが、おいしく食べるにはどうすればいいのでしょうか。
えごまの醤油漬け
えごまを醤油漬けにすると、独特の香りや苦味も和らいで、食べやすくなります。
- えごま10~15枚を洗って水気を拭き取っておく。
- 小鍋に醤油大さじ3、みりん、酒、砂糖各小さじ1を合わせ、1度沸騰させてから冷ましておく。
- 1を2に漬け込む。
2時間経ったくらいから食べられます。お子様でも食べられるシンプルな味付けにしてありますが、 お好みでにんにくやしょうがのみじん切り、ごま油などを加えても おいしくいただけます。白いごはんとの相性は抜群ですよ!
えごまの葉の肉詰め
これも韓国で良く食べられているレシピです。餃子の皮の代わりにえごまの葉を使う、とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
材料
- えごまの葉・・・10~12枚程度
- 小麦粉・・・・・適量
- 卵・・・・・・・1個
- ひき肉・・・・・100g(鶏か牛がおすすめ)
- 長ネギ・・・・・1/4本分
- 塩、コショウ・・適宜
- えごまの葉は洗って水気を拭き取り、両面に薄く小麦粉をまぶしておく。卵は溶きほぐしておく。
- ひき肉にみじん切りにした長ネギと塩、コショウを混ぜる。
- 1の葉に2の種を少量のせて、半分に折る。
- 3を溶き卵にくぐらせ、油を敷いたフライパンに並べて、弱めの中火で両面を焼く。
ポイントはひき肉種を薄く広げておくこと!餃子のようにたくさん入れてしまうと、焼けるまでに葉が焦げてしまうので注意してください。
えごまのピリ辛漬け
醤油漬けよりもコクのあるピリ辛漬け、ちょっと濃い目の味が、焼肉にもごはんにも、そしてお酒にもぴったりです。
- えごまの葉、10~15枚を洗って水気を拭き取っておく。
- 醤油大さじ2にごま油とコチュジャン各大さじ1を加え混ぜておく。
- 1に2を塗り広げながら重ねていき、漬け込む。
こちらも2時間経ったくらいから食べられます。味付けはお好みで、 コチュジャンや唐辛子を増やしたり、砂糖を加えて甘めに仕上げたりとアレンジ してみてください。もちろん、 にんにくやしょうがを加えてもおいしいです!
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まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- シソの仲間で、大葉とは同種の変種であるえごま、見た目は似ていても、風味や味わいは別物!独特の苦味やクセがあると覚えておこう!
- えごまは葉にも栄養たっぷり!特にビタミンA、C、Eといった抗酸化ビタミンが豊富!美肌や健康に効果あり!
- 大葉と同様、抗菌作用も高いえごま、肉や魚の臭い消しにも力を発揮!
- 独特のクセは調理することで食べやすく!漬物や焼き物などアレンジも豊富
知れば知るほど魅力的なえごまの葉、韓国の方の美肌の秘密!なのかもしれませんね。美肌や健康への効果を余すところなく取り入れたいのなら、生で食べるのがおすすめ!スーパーで見かけたら、自家製のえごま漬け、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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