枝豆と茶豆(だだちゃ豆)の違いは何?味・栄養・特徴・食べ方は?

『枝豆』はおつまみなどで日常的に食べられている食品ですが、『茶豆』とはどう違うか知っていますか?味や栄養素の違いはあるのでしょうか?そこで今回は、

  • 枝豆と茶豆の違い
  • 特徴・味・食べ方
  • 栄養成分は同じ?
  • 日持ちと保存方法

これらのテーマについて紹介いたします。

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枝豆と茶豆の違いは何?

『枝豆』と『茶豆』だと、枝豆の方が馴染みがある方がほとんどなのではないかと思います。枝豆は冷凍野菜としても通年販売されていますが、茶豆と記載のあるものはあまり見かけません。

茶豆とは?

枝豆は大豆を未完熟の状態で収穫したもので、茶豆は枝豆の一種です。枝豆は黄緑色をしていますが、茶豆は中身が茶色っぽいのが特徴です。皮は枝豆と同様に黄緑色で、茶色いうぶ毛が生えているのでほんのり茶色く見えます。

茶豆は『だだちゃ豆』と呼ばれることもあり、山形県鶴岡市郊外の白山地区で生まれました。茶豆は味に甘味と旨味があり、噛めば噛むほどに味わいが増すと言われています。中の豆は枝豆より茶豆の方が小さく、『枝豆の王様』として鶴岡市の特産品にもなっています。

生産地

茶豆は、誕生地である山形県鶴岡市で生産されています。栽培が難しく、土地や環境が合わないと育たないので希少性が高い枝豆です。

鶴岡市では地域ごとに『白山村産だだちゃ豆』『寺田村産だだちゃ豆』『特選だだちゃ豆』といった品種があります。

それに対し枝豆の生産地は、北海道・群馬県・千葉県となっています。栽培されている地域は様々です。

旬の時期

茶豆の旬の時期は7〜9月、枝豆は6〜9月と、ほぼ同じ時期となっています。

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栄養成分の違い

栄養素

枝豆と茶豆に含まれる栄養成分はほぼ同じで、大豆にはないビタミンCタンパク質・葉酸・メチオニン・アラニンなどの栄養素があります。どちらも栄養効果の高い食べ物ですが、 アラニンやメチオニンに関しては茶豆の方が含有量が高い です。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • メチオニン:メチオニンは、硫黄を含む結合を持つアミノ酸です。加えてどの様なたんぱく質の合成にも必ず最初にメチオニンから他のアミノ酸が結合して組織が作られます。体のかゆみの原因になるヒスタミンの分泌を抑制し、抗うつ効果も注目されているアミノ酸です。
  • アラニン:アラニンは、肝機能に関わるアミノ酸で、アルコールの解毒を助ける作用があります。肝機能を向上させるため、老廃物の排出や脂肪肝の予防にもなります。グルコースの体内の生成にも使われるため、持久力がつきやすく疲れにくくなります。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。

効果・効能

枝豆や茶豆には、有効成分であるイソフラボン・レシチン・サポニンによる効果もあります。

  • コレステロールの上昇抑制
  • 貧血予防・改善
  • 更年期症状の改善
  • 肝臓疾患予防
  • 肝臓機能の向上

枝豆・茶豆の日持ちはどれくらい?

枝豆や茶豆の日持ち日数の目安は、常温・冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。

枝豆の日持ち
  • 常温保存…約1日→向いていない
  • 冷蔵保存…2〜3日
  • 冷凍保存…1〜2ヶ月

枝豆・茶豆は常温保存が向いておらず、すぐに傷んでしまいます。冷凍すれば約1ヶ月日持ちするので、すぐに食べない場合は冷凍保存がオススメです。

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腐るとどうなる?

枝豆・茶豆は腐るとどうなるのでしょうか?腐った枝豆・茶豆の特徴を、それぞれ確認してみましょう。

腐ると…
  • 皮が茶色や黒っぽく変色している
  • 豆の表面がぬるぬるしている
  • 変な臭いがする
  • 糸を引く

枝豆はさやも豆も緑色をしていますが、傷み始めると 茶色や黒っぽく変色 していきます。

茶豆に関しては元々茶色っぽいですが、傷むとより黒っぽく変色します。また、豆の表面が ぬるぬるして、変な臭いがしたり します。

そして酷い場合には中に 糸を引いたりカビが生える こともあります。外側は一見大丈夫でも、剥いてみたら腐っていた!なんてこともありますので注意しましょう。

 変な臭いを発していたらアウト です。

腐る原因

枝豆・茶豆が腐りやすくなる原因を2つ見てみましょう。

 常温で保存している

 乾燥する状態で保存している

枝豆・茶豆は鮮度の落ちやすい野菜なので、常温ではなく冷蔵保存が基本です。部屋の中で保存していると傷みがすすみ、変色などの状態が見られるようになります。

また、乾燥することで豆の水分が飛び、傷む原因となってしまいます。保存する際は袋などに入れて乾燥しないようにしましょう。

枝豆・茶豆の保存方法

枝豆・茶豆の常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。

常温保存

生枝豆・生茶豆は常温保存に向いていません。黒く変色して傷みやすいので、野菜室か冷蔵庫で保存します。

冷蔵保存

枝豆・茶豆を冷蔵保存するには、なるべく乾燥を防ぐことがポイントです。

冷蔵保存
  • さやは枝に付けたままで枝を上下共に1cm残して余分な枝を切る
  • 新聞紙に包んだらポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する

冷凍保存

枝豆・茶豆を冷凍保存するなら塩ゆでしてからがオススメです◎

冷凍保存
  1. 流水の中でこすり洗いをして汚れを落とす
  2. さやの端を片方切り落としてから多めの塩でよく揉む
  3. 沸騰したお湯に塩を少し加え、塩もみした枝豆をそのまま入れる
  4. 枝豆・茶豆を硬めにゆで上げたら、ザルに取って冷ます

ゆでた枝豆・茶豆を水にさらすと水を吸ってしまい、味が水っぽくなってしまうので禁物です。自然に冷めるのを待ちましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 茶豆は枝豆の一種で、さやや豆が茶色っぽいのが特徴
  • 茶豆は甘味・旨味が強く噛むほど味が濃くなる
  • 茶豆の生産地は山形県がメイン!枝豆は様々な地域で
  • 栄養素はほぼ同じだが茶豆に多く含まれるものもある

茶豆は枝豆の一種で、見た目の茶色さや味の濃さなどが枝豆と異なる点でした。特産野菜でもあるので、機会があればぜひ食べてみてください。

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