エビは体に悪いの?毎日食べても大丈夫?気になる疑問を徹底解説

海老が大好きだけれど、「海老を食べると痛風になる」「海老を食べると蕁麻疹が出る」と聞くと、エビが体に毒なのかな・・・と心配になるかもしれません。食後に蕁麻疹が出たりすると、もしかしたらアレルギーかも?と不安になるかもしれませんね。そこで今回は、

  • 海老はアレルギーになりやすい?

  • 海老は体に悪いの?

  • 毎日食べるとどうなるの?

という疑問を解決していきます。

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エビは体にいい

栄養

エビの栄養素

  • カルシウム
  • カリウム
  • アスタキサンチン
  • タウリン
  • 亜鉛
  • タンパク質

海老にはカルシウムがたっぷり含まれています。小エビや桜エビなどは、殻ごと食べられるので、牛乳を飲めない人でも手軽にカルシウム補給ができます。

また、エビは高タンパク低脂質なので、ダイエット中でも安心して食べられる食材です。

エビの効能

海老の栄養素のうち、特に注目したいものと、その効果をご紹介します。

  • アスタキサンチン:抗酸化作用により生活習慣病を予防する
  • タウリン:解毒作用・疲労回復効果がある
  • カルシウム:骨や歯を構成し、神経の高ぶりを抑える効果がある

アスタキサンチンは「カロテノイド」と呼ばれる成分の一種で、カニやエビなどに含まれる赤色色素の成分です。アスタキサンチンは、抗酸化作用があり老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。

特にアスタキサンチンは他のカロテノイドより細部にまで行き届くという特徴があり、生活習慣病や老化防止に高い効果があります。アスタキサンチンをはじめ、カロテノイドは人の体内で合成することはできないので、摂取する必要があります。

タウリンはアミノ酸の一種で魚介類に多く含まれます。まだ詳しいことは解明されてはいませんが、人や動物の疲労感を軽減する効果があるとされています。

カルシウムは人の骨や歯を構成するのに必要な成分です。海老は低脂肪なので、牛乳の脂質が気になる人におススメの食材です。

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エビの食べ過ぎで起きるデメリット

痛風のリスク

魚介類はプリン体を多く服も物が多いですが、その中でも特に海老はプリン体を多く含む食材です。プリン体を多く含むと言われる食材と海老の100g中のプリン体を比較してみました。

 

プリン体を多く含む魚介類 100g中に含まれるプリン体の量(mg)
大正海老  273.2mg
芝海老 144.2mg
タラバガニ 99.6mg
イワシ 210.4mg

プリン体は細胞の代謝に利用される成分ですが、摂りすぎると利用されないプリン体は尿酸として体外に排出されます。そのため、過剰摂取すると血清尿酸値が上昇し、血液中にあふれた尿酸は関節の軟骨などにくっついて結晶となり、たまっていくのです。

痛風が起きる仕組みとしては、このたまった尿酸の結晶を白血球が「異物」と判断して攻撃します。その際には血球が分泌する炎症物質が指や足の関節の激しい痛みとなるのです。

そのため、プリン体を多く含む海老は食べ過ぎると痛風のリスクを高めてしまうのです。ちなみに、「プリン体」と聞くと、お菓子のプリンにも豊富に含まれているのかと思いがちですが、鶏卵のプリン体はほぼ0mgなんですよ。

激しい腹痛や下痢

  • 激しい腹痛や下痢
  • 海老を食べて激しい腹痛や下痢になった場合、考えられる原因は以下の通りです。
  • 海老が傷んでいた
  • 海老で食中毒の細菌を食べてしまった
  • 食物アレルギー

いずれの場合も、すぐに食べるのはやめましょう。海老は傷みやすい食材なので、長時間常温で放置したり、生で食べてしまうと腐っていてお腹を壊してしまう可能性があります。

食物アレルギーの場合は腹痛や下痢の他に粘膜の腫れや痒み、蕁麻疹などの症状も出る可能性があります。

下痢をしている場合はむやみに薬で抑えずにしばらく様子をみます。食中毒などの場合は菌を出し切らない限り症状が治まらないこともあるためです。あまりにも激しい腹痛や下痢が収まらない場合には病院に行くようにしましょう。

アレルギーの危険

食物アレルギーの多くは子供の頃に発症し、大人になるにつれて症状がなくなっていき食べられるものもありますが、海老のアレルギーの場合は2、3歳ころから徐々に発症し大人になっても耐性が付きにくいアレルゲンとされています。

そのため、海老アレルギーの人は海老そのものだけではなく、魚のすり身の原料となる魚が海老を食べている場合や、同じ調理器具を使っている場合などでもアレルギー症状を発症する可能性があるので、かなりの注意が必要になります。

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健康になるエビの食べ方

一日100g程度までが上限

海老アレルギーが無い場合は、手軽にカルシウム補給ができる海老はとても健康的な食材です。ただし、プリン体を多く含みますので食べ過ぎには注意が必要です。

プリン体は水に溶けにくく排出されにくい性質をもっていることから、1日400mgまでの摂取が推奨されています。海老は大正海老の1尾が20g程度としても、3~4尾食べればプリン体を200mg以上摂取することになります。

400mgまでならまだ余裕じゃないか、と思うかもしれませんが、プリン体は他の食品にも含まれますので油断は禁物です。海老は100g程度までにとどめておいた方が、プリン体の過剰摂取にならずに済むかと思います。

殻まで食べる

エビの殻にはカルシウムがたっぷりと含まれます。茹でた海老を殻ごと食べるのは難しいですが、調理法を変えるとからも美味しく食べられます。おススメの料理は・・・

  • ガーリックシュリンプ
  • 海老のから揚げ
  • エビの殻で作る海老塩

ガーリックシュリンプや唐揚げにすると、エビの殻のカリカリ感をおいしく味わうことができます。また、エビの殻をむいた際に、殻を捨てずに海老塩にするのもおススメです。

塩と炒めてミキサーで粉砕すると、手作りで美味しい海老塩が作れますよ。フライドポテトに振りかけたりするととてもおいしいのでぜひ試してみてくださいね!

干しエビにする

干しエビは小さい海老を殻まで丸ごと食べられるのでおススメです。カルシウムや、亜鉛、リンなどの栄養もとれ、下処理もいらないのでおススメです。干しエビは自宅で作れなくはないですが、乾燥に時間がかかるので、桜エビなどのすでに干されている干しエビを購入しましょう。干しエビのおすすめの食べ方は・・・

  • 旨味を活かしたスープにする
  • ほうれん草と炒める
  • 卵焼きに入れる

干しエビには海老の旨味がぎゅっと詰まっているので、色々な料理に使えるのが嬉しいですよね。値段も安いのでぜひ試してみてくださいね。

ビタミンDを同時に取る

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンです。人は日光を浴びることでビタミンDを生成できますが、日焼けしたくない人などは食品からの摂取が必要になります。

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まとめ

いかがでしたか?「海老は痛風になる」と聞くと心配になりますが、過剰に食べなければそこまで心配することはないということが分かりましたね。今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 海老は体にいい栄養素が豊富

  • 海老アレルギーの人は絶対に食べないこと!

  • 海老はプリン体を多く含む食品

  • 食べる量は1日100g程度にする

ということを説明してきました。痛風や生活習慣病は、海老の摂取量にだけ気を付ければいい、というものではなく、バランスの取れた食事と睡眠、適度な運動で予防することができます。何事も食べ過ぎは控えて健康的に美味しく食事をしましょう!