カリカリさくさく、ぷりっぷり!食感の良さも、もちろんお味も最高なエビフライ。ちなみに、日本人のエビ消費量は世界でも有数だそうですよ。とはいえ、エビにもいろんな種類がありますよね。生でも食べられるものに、加熱用と表示のあるもの。フライにすると、火の通りがちょっとわかりにくい、生焼けだったらどうしよう?お腹が痛くなるのかな…、そこで今回は、
- エビフライ、生焼けだと食中毒になる?
- エビフライ、どれくらい揚げたらいいの?
- 生焼けにならないエビフライの揚げ温度
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目次
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エビフライ、生焼けだと食中毒になる?
エビフライを齧ってみたら中が生だった!ちょっとドキッとしてしまいますよね。もし小さい子どもが気づかずに食べてしまったらどうしよう…、食中毒の可能性はあるのでしょうか。
生食できるエビを使った場合
生でも食べられるエビを使った場合、もちろん中が生焼けだったからといって食中毒を起こす心配はありません。ただ、買ってから日にちが経っている、保管状況が悪かった、などの場合は注意!生で食べるつもりで買ったエビ、その日のうちに食べられなかったから火を通して食べよう、という時は、しっかり中まで火を通しましょう。
加熱用のエビを使った場合
加熱用のエビを使った場合は、やはり生で食べられるとされるエビよりも食中毒を起こす可能性は高くなります。季節によって海水温の変動がある日本では、厚生労働省により、生食できる魚介類について、新鮮であること以外にも厳格な基準が定められています。
冷蔵で流通するもの
- 腸炎ビブリオ最確数100/g以下
冷凍で流通するもの
- 細菌数・・・100,000/g以下
- 大腸菌群が陰性
- 腸炎ビブリオ最確数100/g以下
一概には言えませんが、この規格を満たさないものが加熱用として販売されるということになります。
ただし、規格を満たさないからといって必ずしも品質が悪いということではありません。保管温度や火の通りに注意すれば、安全においしく召し上がっていただけるので、ご安心くださいね。
食中毒になったらどういう症状が出る?
生焼けのエビフライで起こる食中毒は、主に「腸炎ビブリオ」という細菌によるものです。
この腸炎ビブリオ、好塩性細菌の一種で、読んで字のごとく、塩分に非常に強い菌なのです。海水や海泥の中、汽水域にも生息し、水温が高くなる時期に活発になります。エビをはじめ、魚介類の生食の文化がある日本では、飲食店で多くみられる食中毒です。
腸炎ビブリオ食中毒
- 潜伏期間・・・8~24時間(短いときは2~3時間で発症した例も有り)
- 症状・・・・・激しい腹痛、水様性の下痢、37~38℃の発熱、吐き気、嘔吐
症状は大体1日もすると回復しますが、高齢者や幼い子ども、基礎疾患のある人などの場合、重篤化して、最悪死に至るケースも報告されているので、注意が必要です。
ただ、腸炎ビブリオ菌は10℃以下の低温では繁殖せず、熱にも弱いので、保存温度、生で食べる場合は流水でよく洗うこと、調理中の温度などで予防することができます。
- 食材は10℃以下で保存する
- しっかりと加熱し、中まで火を通す
- 生食の場合は流水洗浄を
- 幼い子どもや高齢者など免疫力の低い人は要注意!
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エビフライの揚げ時間はどれくらい?
ではそのエビフライ、実際にどの程度揚げたら安心なのでしょうか?種類別に見ていきましょう。
小さいエビフライ
小さいものだと、大体2分もあれば揚げ上がります。エビは、豚や鶏などの肉類と比べると身の詰まりが少なく、火の通りやすい食材です。揚げすぎると却って硬くパサついてしまうので注意しましょう。
大きいエビフライ
一般的な洋食屋さんなどでよく見るサイズのエビでも、2~3分でこんがりしてきます。さらに大きいものでも揚げ時間は大体5分前後、あとは余熱で充分火が通ります。
冷凍エビフライ
冷凍のエビを揚げる時には、油に入れたときに温度が下がるため、常温のものよりも長めに揚げましょう。小さいサイズで3~4分、大きいもので6分程が目安となります。
どの場合も、一度にたくさん揚げると油の温度が下がってしまい、生焼けやベチャッとした仕上がりの原因になってしまいます。同時に揚げるのは、お鍋の表面積の大体半分程度に留めておきましょう。
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生焼けを防ぐために!エビフライの揚げ温度
前述の通り、エビは比較的火が通りやすい食材であるため、うっかり揚げすぎるとすぐに焦げてしまいがち。サイズや常温、冷凍問わず、170~180度、高めの中温で揚げましょう。
- 木製の菜箸で確認⇒細かい泡が全体からシュワシュワ出てくるくらい
- パン粉を落として確認⇒じゅわっと音をたてゆっくり全体に散らばっていくくらい
エビフライをおいしく揚げるポイント
油の温度⇒サイズや状態を問わず170~180度
揚げ時間
常温 | 冷凍 | |
小さいサイズ | 約2分 | 約3~4分 |
大きいサイズ | 約3~5分 | 6分前後 |
火が通ったか確認する方法
揚げ時間も温度も守ったけれど、本当に火が通ったかどうか不安、そんなときはこちらもチェックしてみましょう。
【見た目】
- 最初は大きかった泡が細かくなってきた
- 尻尾付きのエビの場合、尻尾が赤く色づいてきた
【音】
-
最初は大きく、ジュワジュワいっていた音が、シュワシュワ、ピチピチと高音で弾ける様な音に変わってきた
【状態】
- 油の中に沈んでいたエビが表面に浮いてきた
それでも自信がなかったら最終手段!ひとつ取り出して包丁で切ってみましょう。大丈夫、揚げたての美味しさは半分に切ってもそうそう変わりません!安心して食べることができるのが1番です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 加熱用のエビを使ったエビフライは生焼けだと食中毒の恐れも!中までしっかり火を通そう!
- 冷凍のものも常温のものも、同じ170~180度の油でOK!
- 火の通りが早いので揚げすぎには注意!サイズや状態にあわせて約2~5分、余熱で火を通すのがおすすめ!
おいしいけれど、お店で食べるとちょっと高級感もあるエビフライ。おうちで揚げると気にせずたくさん食べられます!今日の気分はタルタル?それともソース?ぜひ、揚げたてのエビフライ、楽しんでみてくださいね!