鴨肉はお腹を壊す?食中毒の症状は?何時間後?脂は?食べ過ぎると?

しっとりした食感と豊かな風味が特徴の鴨肉は、冷製でもとろける脂が食欲をそそります。

脂もしつこくないのでつい食べ過ぎてしまいますが、それによってお腹を壊すことがあります。

また、鴨肉に限らず鶏肉類はまれに食中毒を起こす危険性もあります。そこで今回は、

  • 鴨肉でお腹を壊す原因

  • 鴨肉による食中毒の症状・対処法

  • 鴨肉でお腹を壊さない方法

についてご紹介します。

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鴨肉でお腹を壊す原因

鴨肉に食べすぎでお腹を壊すことがあるといいましたが、その原因は何なのでしょうか?

お腹を壊す原因になるものを2つご紹介します。

脂の摂りすぎ

鴨肉は脂がたっぷり含まれています。

そのジューシーさが魅力ではありますが、 鴨肉を食べ過ぎると脂の取りすぎになり消化不良を起こします。 

消化が間に合わず、脂が腸を刺激して蠕動運動が活発になったり、水分の吸収を阻害して水分が多い便になったりすることで腹痛や下痢などの症状が出ます。

個人差があるので、少量でも下痢をする人もいれば、まったく問題がない人もいます。

普段から、脂っこい食事をするとお腹の調子が悪くなる方は、100gまでの少量にしておきましょう。

食中毒(カンピロバクター)

 鶏肉類には「カンピロバクター」と言われる食中毒を引き起こす細菌が付着していることがあります。 
カンピロバクターとは

牛・豚・鶏の腸内、犬・猫などのペットなどの糞便に生息している細菌。

酸素が少なくても増殖でき、井戸水などでも発見されることがある。

鶏肉の汚染率が最も高い。

しっかり加熱していれば問題ないのですが、ごく少量でも食中毒症状を引き起こすことがあります。

鴨肉はもちろん、鶏肉類は中までしっかり加熱したものを食べるようにしましょう。

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鴨肉による食中毒の症状・対処法

鴨肉を食べて食中毒になった場合、どんな症状が出るのでしょうか?

症状とその対処法についてご紹介します。

食中毒の原因

 鴨肉による食中毒の原因は、カンピロバクターなどの細菌やトキソプラズマなどの原虫です。 

トキソプラズマ症は、妊娠中に初めて感染すると、胎児の先天性疾患のリスクが高くなります。

トキソプラズマの抗体がない、もしくはわからない場合は、生もの全般は避けた方がいいでしょう。

食中毒の症状

カンピロバクターによる食中毒の症状には、以下のようなものがあります。

  • 下痢
  • 腹痛
  • 発熱
  • 倦怠感
  • めまい
  • 頭痛
  • 筋肉痛

トキソプラズマ症の場合、 健康であれば無症状か軽度の食中毒症状 です。

発症する時間

カンピロバクターの場合、潜伏期間がやや長く、 食べてから1~7日ほど して発症します。

その後、下痢や嘔吐は1週間ほど続きます

トキソプラズマの場合、 潜伏期間は5~20日 と長く、発症しても無症状か、上記のような食中毒症状が見られます。

その後、症状が数週間続くこともあるそうですが、本人が気づかないうちに感染して自然に治っていることがほとんどだそうです。

潜伏期間

・カンピロバクター:1~7日

・トキソプラズマ:5~20日

症状が出た場合の対処法

症状が出たら、まずは内科を受診しましょう。

高齢者や乳幼児は重症化するかもしれませんので、早急に病院へ行くことが大切です。

受診時は2~3日前から食べたものを聞かれることがあります。

先に食べたものをメモしておくと、スムーズに診察が進みます。

家での対処方は、 水分をこまめに摂ること、消化の良いものを食べること、下痢止めは飲まないこと です。

症状が出ても人から人へ感染することはありませんが、医療従事者や農業従事者、飲食店勤務の方は必ず病院で検査を受けましょう。

症状がでたら

・まずは病院へ

・こまめに水分補給

・食欲があれば消化がいいものを

・下痢止めはNG

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鴨肉でお腹を壊さない方法

せっかくおいしい鴨肉を食べるなら、最後までおいしく、楽しんで食べたいですよね。

脂の摂りすぎや食中毒でお腹を壊さないために気を付けたいポイントを3つご紹介します。

食べ過ぎに注意

 鴨肉の脂は体温でも溶けるため、消化されやすいですが、食べ過ぎは腸に負担を掛けます。 

ですので、まずは鴨肉の食べ過ぎに注意しましょう。

とはいえ、鴨肉はビタミンやミネラルが豊富なので食事に取り入れていきたい食材です。

毎日食べるのでなければ、200gぐらいまでは許容範囲でしょう。

目安のひとつとして参考にしてください。

刺し身はなるべく避ける

 カンピロバクターやトキソプラズマは加熱に弱く、しっかり火が通っていれば死滅して食中毒になることはありません。 

どんなに新鮮でも、最近や原虫を完全に排除して加工・輸送することは難しいです。

お腹を壊さないためには、鳥刺しやユッケなどの生や半生状態のものは避けた方が無難です。

加熱温度・時間の目安

カンピロバクターは、 中心温度が75℃以上、1分以上の加熱 、トキソプラズマは 67℃以上で1~2分の加熱 で死滅します。

カンピロバクターは中心温度が75℃以上ですので、間違えないようにしてくださいね。

余熱調理や低温調理などなら中心部まで火が通りやすいと思います。

中心に火が通ったか心配なら、脂が少し出てしまいますが先に切っておくのも一つの手です。

また、電子レンジを使ってもいいと思います。

調理前に冷蔵庫から出して室温に戻しておいたり、冷凍庫から出したら流水解凍でなるべくドリップを減らすなどの対策も有効です。

まとめ

今回は、鴨肉でお腹を壊す原因などについて詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • お腹を壊す原因は脂と細菌・原虫
  • カンピロバクターは中心温度が75℃以上で1分以上加熱
  • トキソプラズマは67℃以上で1~2分加熱

鴨肉も量を守ればお腹を壊すこともないかと思います。

何せ、夏はそば、冬は鍋といろいろ活躍する鴨肉です。

この記事を参考に、お腹を壊したりしないよう注意しながら鴨肉を楽しんでくださいね。

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