皆さんはドクダミという野草をご存じですか?名前は聞いたことがあるけれど、実際はみたことや口にしたことがないという方も多いと思いますが、実は私たちの身近に自生している植物なんですよ!
ドクダミはインパクトのある名前から毒があるのでは?と思われることが多く、さらに強いにおいを発するのであまりいいイメージを持たれません。しかし昔から日本人の生活を守ってきてくれた植物でもあるんですよ。
今回の記事では、
- ドクダミってどんな植物?
- におい成分はどんなもの?
- ドクダミのにおい成分の効果
- ドクダミの栄養
- ドクダミ茶は妊娠中でも飲めるのか
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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ドクダミってどんな植物?
ドクダミは独特のにおいを持った多年草で、葉っぱや茎に傷をつけると濃いにおいを放ちます。ドクダミは葉や茎だけでなく、花にも臭いを持つため鼻が良い人はドクダミが咲いているとすぐわかるらしいですよ!
ドクダミはこの臭いのせいで敬遠されがちですが、真っ白でかわいらしい花を咲かせます。
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名前の由来は?
ドクダミの名前の由来は「毒を矯める(ためる)」という、毒を抑えて治すという意味合いが語源と言われています。また、匂いが魚の匂いと似ているといわれており、ギョセイソウなど魚にまつわる名前が多く使われています。
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毒がある?臭いの成分は?
ドクダミは名前と独特の臭いのせいで「毒がある」と思われがちですが、ドクダミに毒性はありません。強い臭いの元は、ドクダミに含まれる「デカノイルアセトアルデヒド」と呼ばれる成分が原因です。
葉をちぎったりするとこの成分が手につきますが、なかなか臭いが落ちません。しかし匂いが強いだけで毒性はないので安心してください。
かなり心強い味方になる成分
むしろドクダミのにおい成分のデカノイルアセトアルデヒドには、抗生物質であるペニシリンをしのぐといわれるほどの強力な殺菌成分をもつとされ、食中毒の際や傷口の化膿の際に繁殖する多くの細菌を防いでくれる働きがあります。
ちなみにドクダミ茶のような、ドクダミを乾燥させて使うものだとデカノイルアセトアルデヒドはなくなってしまうので恩恵を受けることができません。
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ドクダミ茶を飲もう
ドクダミはそのまま食べることもできますが、基本的にはドクダミ茶にして飲まれるのが一般的です。ドクダミ茶には独特の香りと成分が含まれていますが、非常に優秀な栄養素を豊富に含んでいるのでぜひ飲んでいただきたいお茶でもあります。
ドクダミ茶に含まれる栄養素
どくだみ茶には、利尿作用のあるカリウムやカルシウム・マグネシウムなどミネラル類が豊富に含まれています。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
ドクダミ茶の健康効果
どくだみ茶に含まれる豊富な栄養素には、忙しい現代人には嬉しい様々な効果が期待できます。
- デトックス効果・むくみ改善効果・便秘解消効果
- ダイエット効果・エネルギー代謝の活性化
- 美肌効果・にきびや肌荒れの改善効果
- 動脈硬化の予防効果・毛細血管の強化作用
- 抗ウイルス効果・抗ガン作用
などが挙げられ、老若男女関わらず体内から美しく元気にしてくれる効果があるとされています。
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どくだみ茶のカフェインについて
カフェインってそもそもなに?
- コーヒー
- お茶
- チョコレートやココアなど
に含まれている食品成分の1種で、近年ではカフェインの効果を利用した「エナジードリンク」「眠気覚まし用飲料」なども多数販売されています。しかし、カフェインの多量摂取を行うと
- 眠りにつきにくくなる(覚醒作用)
- 心臓がドキドキする
- 眩暈や吐き気などの不調を引き起こす
などの副作用も問題視されています。また妊娠中のカフェイン摂取も胎児への影響があるため、注意が必要です。
どくだみ茶にはカフェインは含まれる?
どくだみ茶は基本的にはノンカフェインなお茶です。ただし、ブレンド茶などで「どくだみ」を使用しているものの場合は、カフェインが含まれている場合もありますので確認するようにしましょう。
妊娠中は飲んでもいいの?
どくだみ茶はノンカフェインなためカフェイン量を気にされている妊婦さん・授乳中のママさんなどでも頂くことができるお茶です。しかし、どくだみ茶には子宮収縮作用が起こる場合があるため、特に妊娠初期の飲料や過剰摂取は避けるように注意しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- ドクダミは葉や茎を傷つけると非常に強い独特の臭いを発する
- ドクダミのにおい成分は非常に強い殺菌効果があり、食中毒の治療や傷口の処置に使われる
- ドクダミには豊富なミネラルが含まれている
- ドクダミ茶はノンカフェインで妊娠中も安心して飲むことができる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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