大根は1本が大きいのでおいしいうちに使い切れず、しなびてしまったり、乾燥してスが入ってしまったりして食べられなくなったという経験はありませんか?大根は冷蔵庫で1週間程度は保存できますが、水分が多いため乾燥に弱く、日にちが経つとしなびてきてしまいます。そうなると食べられたとしてもおいしくはありませんよね。大根のおいしさを保ったまま保存したいなら冷凍がおすすめです。冷凍するときに下味を付けておけば調理の時短にもなります。ただ冷凍すると食感が変わってしまうので、冷凍するときにはコツがあります。そこで、今回は
- 大根に下味をつけて冷凍はできる?
- 一般的な大根の解凍方法
- 冷凍した大根をおいしく解凍するコツ
- 大根の賞味期限
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目次
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大根に下味をつけて冷凍はできる?
大根は冷凍できる野菜ですが、水分の多い野菜で約95%が水分と言われています。そのため、 冷凍すると水分が結晶となり繊維を壊してしまったり、解凍するときに水分が抜けてしまったりして食感が悪くなる傾向があります。 しかし、繊維を壊したり、水分が抜けるということは、味が染み込みやすくなるというメリットにもなります。冷凍した大根は生で食べるのには不向きですが、煮込み料理なら問題なく使えます。大根を購入したら生で食べる分は冷蔵庫の野菜室へ、味噌汁の具や煮込み料理に使う分はカットして冷凍庫で保存するのがおすすめです。
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下味冷凍は可能
冷凍した大根は煮込み料理に使うのが良いので、下味をつけて冷凍するのがおすすめです。冷凍することで繊維が壊れ、水分が抜けるので味も染み込みやすいため 面倒な下茹でが不要で、時短調理 になります。
大根を冷凍するときには用途に合わせて切り方を変えて、それぞれ別々に密閉袋に入れて保存すると便利です。例えば味噌汁用なら”薄い短冊切り”や”いちょう切り”、煮物やおでん用には”厚みのある輪切り”が良いでしょう。
大根の冷凍方法
- 大根を洗い、皮を剥いて用途に合わせた大きさで切る
- キッチンペーパーで包んで表面の水気を拭き取る
- 短冊切りやいちょう切りにしたものは1回分ずつの量をラップで包む
- 密閉できる袋に入れて冷凍庫に入れる
- 密閉袋に入れるときには大きさごとに分ける
- できるだけ重ならないように平らにして密閉袋に入れると冷凍や解凍にかかる時間が短くなる
生で食べるとき用の下味をつけた冷凍方法
冷凍した大根は、解凍してもフレッシュな大根サラダのようなシャキシャキとした食感は失われています。水分が抜けるため少ししんなりしてコリコリとした食感になります。漬物や和え物としてなら問題なく食べられます。冷凍する間に味が染み込むので解凍するだけでそのまま食べられる副菜になり、もう1品欲しいときやおつまみに便利です。
大根はいちょう切りや細切りがおすすめです。味付けの方法には、塩・甘酢・ドレッシングなどがあります。カットして水気を拭き取った大根を密閉袋に入れ、そこに調味液を入れてまんべんなく行き渡らせたらできるだけ平らにして冷凍庫に入れます。
煮物にする用の下味をつけた冷凍方法
煮物用に冷凍する場合には調味液に浸けて冷凍するのがおすすめです。冷凍している間に味が染み込むので、短時間煮込むだけでも中まで味がしみます。味だけでなく冷凍したことによる食感の変化を感じにくくなるというメリットもあります。
調味液は砂糖、みりん、しょう油が同じ量になるようにします。密閉袋に大根が平らになるように並べます。調味液の量は大根が浸かるくらいが目安です。
冷凍の保存期間は?
冷凍した大根は2〜3週間保存が可能です。
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一般的な大根の解凍方法
冷凍した大根の解凍方法は自然解凍か電子レンジでの解凍が一般的です。
自然解凍
自然解凍は冷凍した大根を常温に置いて解凍する方法です。とても簡単な方法ですが、解凍できるまでに時間がかかるため繊維にダメージを与えやすかったり、水分が流れでやすくなったりするので食感の変化が起こりやすくなります。また常温は菌が繁殖しやすい温度なので色やにおいの変化、腐敗などの心配もあります。
少しでも早く解凍することが品質や食感の劣化を防ぐポイントです。常温に出すだけよりも、流水に当てたほうが解凍できるまでの時間が短縮できます。
レンジでの解凍
電子レンジの解凍機能を使うと素早く解凍できます。置き方で温まり方に差が出るので、1分ずつ置く位置を変えて加熱しましょう。解凍具合を確認できるので、食材に火が入ってしまうのも防げます。
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冷凍した大根をおいしく解凍するコツ
冷凍した大根をおいしく解凍するコツと料理に使うときのポイントをまとめました。
冷蔵庫でゆっくり解凍する
冷凍した大根は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍するのがおすすめです。急激な温度変化は繊維にダメージを与えたり、水分が流れ出やすくなってしまいますが、冷蔵庫なら温度変化が少ないため食感や品質の劣化を防げます。ただ、量や大根の厚さにもよりますが完全に解凍できるまでには6時間〜半日ほどかかります。
汁物はそのまま使う
下味を付けて冷凍した大根は解凍せずにそのまま調理することが可能です。味噌汁の場合には、水を沸騰させてから入れます。煮物にする場合には、他の具材と一緒に鍋に入れて水や調味料を入れます。
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大根の賞味期限
大根は野菜の中では比較的日持ちする野菜です。しかし、保存方法によって保存期間が変わります。
冷蔵・常温の場合
大根は冷蔵庫で保存するのが基本です。1本のままや、半分にカットした状態だと冷蔵庫の野菜室で1週間程度は日持ちします。水分が多く乾燥に弱いので、新聞紙に包んでから冷蔵庫に入れるのがおすすめです。半分にカットしている場合には断面から乾燥が進んでしまいます。断面にラップをすると良いでしょう。
皮を剥いたり、いちょう切りにしたものは密閉された袋に入れていても2〜3日しか日持ちません。
冷凍の場合
大根は冷凍すると3〜4週間保存できます。
まとめ
『大根に下味をつけて冷凍方法や賞味期限』をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 大根は冷凍保存が可能
- 冷凍した大根は味噌汁や煮物にそのまま使える
- 冷凍した大根の賞味期限は3〜4週間
大根は冷蔵庫に入れておくとしなびてきて味が落ちてきてしまいます。冷凍すると生のときのようなシャキシャキ感はなくなってしまいますが、煮物に使う分には気にならないと思うので、ぜひ新鮮な内に冷凍保存しておいてください。下味を付けておくことで冷凍している間に味が染み込むので調理時間の短縮にも繋がりますよ。
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