大根おろしは体に悪い?良い?栄養素や効能・1日の適正量も紹介

焼き魚や卵焼き、鍋などいろいろな料理に添えてある大根おろし。口の中をさっぱりさせてくれて、ちょっとピリッとする辛さがおいしいですよね。大根おろしは栄養が豊富で、特に風邪のひき始めの喉の痛みには殺菌効果や抗炎症作用がある大根おろしの汁を飲むと良いと言われています。でも一方で、『大根おろしは体に悪い』といううわさを聞いたことはがせんか?このように言われるのは、大根おろしを食べるとお腹の調子が悪くなる人がいるからです。大根おろしは体質や食べ方、食べる量によって体に良くも悪くもありそうです。そこで、今回は

  •  大根おろしは体に良い?悪い?
  •  大根おろしの栄養・効能
  •  大根おろしの1日の適正量
  •  大根おろしに最適な品種2選
についてご紹介いたします。

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大根おろしは体に良い?悪い?

大根おろしは体に良いとも悪いとも言われています。生で食べることで熱に弱い栄養素も摂取できますが、加熱すると弱くなる刺激の強い成分も摂取してしまうことになり、それが体調不良の原因になってしまうことがあるようです。大根おろしにはメリットとデメリットがあるため、食べ方には注意が必要です。それぞれを簡単にまとめました。

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体へのメリットは?  

大根おろしには ジアスターゼ というデンプン分解酵素が含まれていて、胃腸の働きを助け消化不良を解消する効果があると言われています。胸焼けや二日酔いなどのムカつきにも効果的で、食物繊維を多く含むことからジアスターゼとの相乗効果で便秘の解消にも効果が期待できます。焼き魚の焦げた部分にできる発がん性物質を中和させる作用があるとも考えられています。

ビタミンCやカルシウムなどの栄養も豊富に含まれていますし、辛味成分の イソチオシアネート 殺菌作用や抗酸化作用などの働きがあるとされているため、アンチエイジングや免疫力アップなども期待できます。

デメリットは何?

大根おろしは、胃腸の働きを活発にして消化を助けてくれる効果がある反面、刺激が強すぎて腹痛や吐き気、下痢を引き起こしてしまうことがあります。特に空腹時に大根おろしを食べると刺激が強すぎて迷走神経反射を起こし、血圧が低下して意識を失ってしまうこともあるそうです。低カロリーで便秘やむくみの解消にも効果が期待できるため、ダイエットのために主食の米の代わりに大根おろしを食べるという過剰な食べ方をする人もいるようですが、大根おろしの過剰な摂取は体調不良の原因になりかねないので止めましょう。

空腹時を避けて一般的な食べ方をすれば調子が悪くなることは少ないようですが、胃腸の弱い人ほど大根おろしで調子が悪くなる人が多いようなので注意が必要です。

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大根おろしの栄養・効能

大根にはカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや、ビタミンC、ビタミンB群、葉酸などのビタミンも多く含んでいます。たくさんの栄養がありますが、熱に弱い性質がある栄養素もあり、煮物ではなく大根おろしで食べることでそのような栄養素も摂取できるのがメリットです。大根おろしで食べることで摂取できる大根特有の栄養素がイソチオシアネートとジアスターゼです。

イソチオシアネートが豊富  

イソチオシアネートは大根の辛味成分になっている栄養素です。大根の他にもキャベツ、白菜、ブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれる栄養素で、抗がん作用、抗菌作用、動脈硬化の予防などさまざまな健康効果が期待されています。大根のイソチオシアネートはすりおろすことで組織が破壊され、酵素と化学反応して生成されるので、大根おろしにすると効率的に摂取することができます。

胃腸の健康を保つ

大根にはジアスターゼというデンプン消化酵素が含まれています。消化を助けて胃腸の機能を活発にさせる効果があるとされています。熱に弱いため煮物にした大根よりも生の大根のほうが摂取できる量が多くなります。また揮発性もあるため、大根おろしにしたらすぐに食べるのがおすすめです。

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大根おろしの1日の適正量  

大根おろしは健康に良い栄養素が豊富に含まれていますが、食べ過ぎると胃腸の調子を悪くしてしまう可能性があるため食べ過ぎには注意が必要です。

小盛り程度が理想  

大根おろしの1日の摂取目安量は定められていませんが、健康的に食べるなら大根300g程度をおろした量が目安とされています。

食べ過ぎは危険

大根おろしを大量に食べてしまうとジアスターゼの働きで胃腸を刺激し過ぎてしまい腹痛や吐き気、下痢の原因になってしまうことがあります。また、大根などアブラナ科の野菜に含まれるインドールという成分は腐ったような匂いがするため口臭の原因にもなります。

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大根おろしに最適な品種2選  

大根おろしにするなら辛味の少ない大根を使うのがおすすめです。

青首大根  

現在市場に流通している大根の9割が青首大根です。葉に近い部分が緑色で先端は白いのが特徴です。葉に近い部分ほど水分量が多くて甘みがあり辛味が少なく、先端に近いほど水分が少なくなり辛味が強くなります。大根おろしにするなら半分よりも上の部分を使うと辛味が少なく食べやすいです。

三浦大根

三浦大根は中太り型で、葉に近い部分と先端がキュッと細くなっているのが特徴です。大根おろしにするなら葉に近い水分の多い部分がおすすめです。全体的に硬めで締まっているため食感が良く、刺し身のツマにも適しています。

まとめ

『大根おろしは体に悪い?良い?栄養素や効能・1日の適正量』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 大根おろしは食べ過ぎると良くない
  • 大根おろしは適正量なら体に良い効果が期待できる

大根おろしは食べ過ぎると胃腸の調子が悪くなることがありますが、適正量なら体に良い効果がたくさん期待できます。調子が悪くなってしまう量は人によって違います。空腹時は特に胃の刺激になりやすいため、何か食べてから食べるようにしてくださいね。

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