大根の葉を茹でると栄養は変化する?加熱調理のメリットデメリット

冬になるとおでんなどの煮込み料理に大活躍の大根。味しみしみの大根は、気持ちまであたたかくしますね。大根を買った時についてくる大根の葉っぱは、どのように調理していますか?捨ててしまう人もいるのではないでしょうか。

この記事では大根の葉を茹でると栄養は変化するのか、加熱調理のメリットデメリットについてお伝えします。ぜひ最後までお読みください。

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大根の葉に含まれる栄養素

大根の葉は緑が濃いので、栄養がたくさん含まれていそうですね。大根の葉の栄養素をみていきましょう。大根の根(白い部分)と葉の栄養を比べてみました。(生の100gあたり)

栄養素 大根の葉 大根の根
βカロテン 3900ug 0
ビタミンK 270ug 0
ビタミンC 53mg 12mg
カルシウム 260mg 24mg
カリウム 400mg 230mg

根の部分よりも,葉の方が栄養が豊富なのがわかりますね。特に、βカロテンの多さが目をひきます。

βカロテン

大根の葉にはβカロテンが多く含まれています。βカロテンは、根に部分には含まれていない栄養素です。

ビタミンK

ビタミンKも根の部分には含まれていない栄養素です。

ビタミンC

ビタミンCは、根の部分にも含まれていますが含有量は根の方が2倍以上多いですね。

カルシウム

大根の葉の部分と根の部分では、カルシウムの含有量も10倍近く違います。

カリウム

カリウムも、大根の葉の方が多く含まれています。

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大根の葉を食べると得られる効果・効能

大根の葉には上記で紹介したビタミンが豊富に含まれています。大根の葉を食べると得られる効果効能を栄養別にみていきましょう。

<ビタミンC>風邪予防に、欠かせない栄養分です。また美肌を作るコラーゲンの生成の手助けもしているので、きれいな肌を保つのに欠かせない栄養素になります。

<βカロテン>体内で、ビタミンAに変換する栄養素です。免疫力を高め、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあります。

<ビタミンK>カルシウムの定着を助ける働きや、血液を固める働きがあります。ビタミンKが不足すると、カルシウムが定着しないので、骨がもろくなりやすくなります。また、なかなか血が止まらなくなってしまいます。

<カルシウム>骨や葉を作るのに欠かせない栄養素です。血液を固める働きや心臓の筋肉を動かすのに欠かせない栄養になります。

<カリウム>ナトリウムと共に、細胞の浸透圧を調整する働きをしています。カリウムが不足すると、むくみの原因となります。また筋肉の収縮がうまくできなくなるので足がつりやすくなるともいわれています。

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茹でると壊れる栄養素は?

栄養豊富な大根の葉ですが、栄養の中には茹でると壊れてしまうものもあります。食べるのであれば、栄養豊富な方がいいですよね。

水溶性のビタミンって?

水溶性ビタミンには,ビタミンB郡やビタミンCがあります。水溶性ビタミンは、水に溶けやすい性質があります。たくさん摂取しても、血液に溶けて余分に摂取しても尿や汗で体外へ出ていきます。

水溶性のビタミンは茹でると少なくなる

ビタミンの中には「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」があります。この2つの中でも、水溶性ビタミンは熱が加わると溶け出してしまう性質があるのです。下記の表をみてもらうと、ビタミン、Cカリウム、カルシウムは茹でると栄養分が少なくなっているのが分かります。

  ビタミンC カリウム カルシウム
生大根 53mg 400mg 260mg
茹で大根 21mg 180mg 220mg

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茹でることのメリットとは?

大根の葉を茹でて食べると、たくさんのメリットがあります。

茹でると栄養素がアップする栄養素がある

生大根の葉と、茹でた大根の葉を比べて栄養価がアップするのは、βカロテン、ビタミンK、ビタミンEになります。

  βカロテン ビタミンK ビタミンE
生大根 3900ug 270mg 3.9mg
茹でた大根 4400ug 340mg 4.9mg

量をたくさん食べることができる

大根の葉を茹でることで、たくさんの量を食べることができます。例えばサラダは生で野菜を食べる料理ですが、かさだかいのでたくさんの量は食べられないですね、茹でたり、スープにするとかさ高さがへるのでたくさん野菜を食べることができます。

アクや臭みが取れる

茹でると、大根の葉のあくや臭みが取れます。正直、大根の葉を生で食べるのは、青臭すぎて無理ですよね。けれど茹でると青臭さがぬけて食べられるようになります。

おひたしにすれば一品料理になる

大根の葉をサッと湯がいて、しょうゆをやめんつゆをかけるとおひたしになります。食卓に品数が少ない時に野菜が並ぶと、食卓が豊かになりますね。

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まとめ

ここまで、大根の葉を茹でると栄養は変化するのか、加熱調理のメリットデメリットにつて書いてきました。

この記事をまとめると

  • 大根の葉には、βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、カリウムなど根の部分にはない栄養素も豊富に含まれている。
  • 栄養素の中でも、βカロテン、ビタミンE、ビタミンKは茹でた方が栄養価がアップする。

大根は葉の部分は、青臭くどう調理していいのか分からず捨ててしまう人も多いでしょう。けれど栄養面でいえば根よりも葉の方が多く含まれています。

冬は風邪を引きやすい季節なので、大根の葉も食卓にとり入れて風邪に負けない体作りをしたいですね。

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