どのパン屋さんでも販売されている「クリームパン」。大人から子供まで多くの人に愛される鉄板商品ですよね。スーパーやコンビニでも絶対と言っていいほど販売されており、よく買って食べている方も多いかと思います。
そんなクリームパンでも食中毒を引き起こす可能性があります。生の食材を使用しているわけでもないのになぜでしょうか?そこで今回は
- クリームパンで食中毒に?
- 対策
- もし食中毒になったら?
スポンサードリンク
目次
|
|
クリームパンで食中毒に?
クリームパンに限らず、食中毒はどの食品で発生してもおかしくありません。ここではクリームパンにも当てはまる、加工食品で発生しやすい「ブドウ球菌食中毒」についてご説明します。
ブドウ球菌食中毒
ブドウ球菌の食中毒は時折発生しニュースで取り上げられることもあります。特に「黄色ブドウ球菌」は聞いたことのある方も多いかと思います。ブドウ球菌の中でも色々な毒素を生成する為、大きな被害につながりやすいです。
ブドウ球菌とは
ブドウ球菌とは細菌の一種で、人体にも存在しています。名前の通りブドウの房のように連なっているような形をしており、増殖する時に毒素を排出します。耐熱性があり塩分濃度が高くとも増殖してしまいますので非常に厄介です。
この細菌は通常だと身体に大きな影響を及ぼす訳ではありません。但し、免疫力が低下している、もしくは低い方には重篤な感染症として悪影響を及ぼす危険性があります。
主な症状は下痢や嘔吐
ブドウ球菌は毒素を生成してしまう為、食中毒を引き起こします。その毒素は加熱しても無毒化できませんので厄介です。主な症状は吐き気、腹痛、下痢、嘔吐です。潜伏期間は30分から6時間とまちまちです。
スポンサードリンク
対策
ブドウ球菌を含む食中毒を避けるために提唱されている3つの原則をご存知でしょうか。
食中毒の3原則
増やさない!
やっつける!
人体に潜伏し、手作り食品全てに危険が
先ほど食中毒の3つの原則をご紹介しましたが、ブドウ球菌に最も有効なのは「つけない!」ことです。ブドウ球菌は人を始め哺乳類の皮膚や粘膜に存在してる細菌です。
その為、手と接触する機会が多い手作り食品に付いてしまう事が多いです。食品に付けないよう素手で調理することは避けましょう。特に初夏から秋口までは気温や湿度が高く、細菌が増殖しやすい条件が揃いやすいので要注意です。
清潔な調理環境や保存環境で予防が可能
ブドウ球菌は接触感染します。その為、調理を行う際は調理環境を清潔に保つことで予防することが可能です。また、手が荒れていたいり傷があったりすると通常より多くのブドウ球菌が潜んでいる可能性があります。
調理する際はビニール手袋等を活用し、食品と手が触れないよう注意するようにしましょう。その他にも、食材や食品の保存場所の環境を整えるようにしましょう。菌の繁殖を防げる温度や湿度を保てる場所が理想的です。
スポンサードリンク
もし食中毒になったら?
気を付けていても食中毒を引き起こしてしまう事は度々あるかと思います。念のために食中毒だと疑われる症状が発症した場合の対応策をおさえておきましょう。
水分をとって安静に
食中毒のメイン症状は嘔吐や下痢ですので、身体から水分がどんどん排出されます。注意点としては、下痢が続くからと言って下痢止めを飲んではいけません。一刻も早く菌を体外へ排出させなければならないので、出すようにしましょう。
嘔吐や下痢は毒素を体外へ排出させようとする反応ですが、一方で脱水症状を併発してしまう恐れがあります。脱水症状にならないよう、無理のない範囲で水分を補給していく必要があります。常温や暖かい水、スポーツ飲料水などがいいでしょう。
症状が落ち着いてきたのであれば食事も少量ずつ摂取していきましょう。体力消耗に加えて胃腸にダメージが加わっていますので、消化の良い食べ物を選んでください。丸一日安静にして順調に回復できていると症状は改善していきます。
症状が改善しない場合は病院へ
以下の様な症状が出た際には速やかに病院受診しましょう。
- 嘔吐もしくは下痢が続く
- 尿が濃く量が少ない
- 意識朦朧、身体がふらつく
- 血便
- 発熱
また、免疫力が低い方は症状の軽い重いに関わらず病院受診を勧めます。基礎疾患を持っている方、子ども、高齢者は重症化を避ける為にも病院で診てもらった方が安心です。
スポンサードリンク
まとめ
「クリームパンで生じる食中毒の原因菌や食中毒になった際の対処法」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- クリームパンで生じる食中毒の原因はブドウ球菌である線が濃厚
- ブドウ球菌は増殖する際に毒素を生成が、その毒素が食中毒の原因となる
- 耐熱性があり、食塩濃度が高い食材でも繁殖する
- 症状が軽いと安静にしていることで改善するが、症状が治まらない、重い場合は病院受診する
今回はブドウ球菌についてご説明しましたが、食中毒の原因は沢山考えられます。そして食中毒はいつでもだれでもなり得ます。完全に防ぐことは難しいですが、リスクを軽減することは可能ですので、日々の食事から気を付けるようにしましょう!
スポンサードリンク