チョコレートはそのまま食べることはもちろん、溶かして牛乳や生クリームと混ぜて様々なスイーツで使用されることも多いですよね。バレンタインの際は手作りチョコレートを作るという方も多いのではないでしょうか?
しかし手作りチョコレートの場合、衛生管理の知識が浅いと思わぬ食中毒を招く可能性もあります。今回は、チョコレートの食中毒について詳しく見ていきましょう。今回紹介していくテーマは、
- チョコは腐ることがあるの?
- チョコの日持ち
- 腐った生チョコを食べた時の症状
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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チョコは腐ることがあるの?
チョコレートはそもそも、腐るということはあり得るのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
生チョコなら腐ることがある
チョコレートの食中毒は、生チョコの場合は感染する可能性があります。通常のミルクチョコレートなどで食中毒となる可能性は非常に低いでしょう。
生チョコはバレンタインなどで手作りされる方も多いですよね。手作りした場合、手に付着した細菌が体内に入ったり、保存期間が長くなることによって細菌が増殖する可能性もあります。
通常のチョコは腐りにくい
板チョコなどの通常のチョコレートの場合、保存状態が適切で、未開封であればほとんどの場合は腐らないと言えます。
チョコレートは製造する段階で加熱処理されることや、水分の含有量が低いことから、細菌が増殖しにくい環境と言えます。一度開封し手で触って食べたり、溶けてしまった場合はその限りではありません。
空気中の細菌や、手指に付着していた細菌がもととなり増殖する可能性も考えられます。
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チョコの日持ち
チョコの日持ち期間について紹介していきます。具体的な賞味期限や、期限切れでも食べることは可能なのかといったことについてまとめていきます。
日持ち目安
チョコの賞味期限は、半年~1年程度が設定されている場合が多いようです。賞味期限ですから、期限が切れてしまっても食べることは可能と言われています。パッケージに記載されている保存場所や状態を守り、適切に保管しましょう。
冷蔵庫や冷凍庫で保管することで更に期限を長くすることも可能ですよ。ただしその場合、食べる時に常温に出しますから、温度変化による結露には注意が必要です。
表面に結露が出てしまうと、その水分をもとに表面にカビなどが発生する可能性もあります。
生チョコが腐りやすい理由は生クリーム
チョコレートは腐りにくいですが、チョコレートを使用した手作りのお菓子の場合はそうとも限りません。生チョコなどは手作りチョコの定番ともいえますが、生クリームが使用されているため腐りやすいのです。
生クリームは非常にデリケートな材料で、温度などが原因ですぐに傷む可能性があります。更に生クリームが入ることにより水分が加わるため、通常の板チョコなどと比べると腐りやすいと言えます。
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腐った生チョコを食べた時の症状
生チョコを手作りした場合、食中毒の原因菌が付着する可能性があります。一番可能性が高い原因菌は「黄色ブドウ球菌」による食中毒でしょう。黄色ブドウ球菌による食中毒の場合は、どのような症状がみられるのでしょうか?
具体的な食中毒の症状について見ていきましょう。
腹痛・下痢
食中毒で一番多い症状は腹痛や下痢といった症状です。食中毒となる原因菌を外へ排出する役割もあるため、下痢止めなどで止めないようにしましょう。
黄色ブドウ球菌の場合、潜伏期間は1~5時間程度と症状が出るまで早いことが特徴です。通常であれば、数時間~2日程度で治まる場合が多く、重症化しにくいと言われています。
嘔吐
黄色ブドウ球菌は、エンテロトキシンと呼ばれる毒素を作り出します。鮮度管理が悪く、食品内に黄色ブドウ球菌が多く増えると毒素も多く産出されます。
この毒素は酸に強い性質を持っていて、胃酸で消化されないという特徴があります。その為、胃や小腸から毒素が吸収されるため激しい嘔吐を伴う場合もあります。
またブドウ球菌エンテロトキシンは熱にとても強い性質を持っており、100℃で30分間加熱しても死滅しないと言われています。生チョコは焼き菓子ではないため、注意が必要です。
発熱
黄色ブドウ球菌による食中毒は、一般的に1~2日程度で症状が治まると言われています。しかし摂取した毒素の量や、細菌の数が多いと重症化する可能性もあり、発熱やショック症状が起きる可能性もあります。
症状が重い場合は医療機関へ受診し、入院などで治療をする必要がある場合もありますよ。
対処法
基本的な対処法は医療機関へ受診し、抗生物質などの服用を受けることです。症状が軽い場合は自宅で療養し、下痢や嘔吐がみられる場合は水分の補給を怠らないようにして過ごします。
また、食中毒は体の免疫機能が弱まるときに起きやすいと言われています。普段から休息をしっかりとること、バランスの良い食生活を送ることなど、体の免疫機能を高める生活を送ることで予防できます。
他にも手洗いやうがいをこまめに行う、アルコール消毒を行うといった方法で予防もできます。
まとめ
今回は、チョコレートは腐るのか?チョコレートで食中毒を起こした場合の症状は?といったことついて紹介していきました。
この記事をまとめると
- 通常の板チョコを適切に管理していれば腐りにくい
- チョコレートを原料とした手作りスイーツは腐りやすい
- チョコレートは黄色ブドウ球菌による食中毒の可能性が高い
いかがでしたか?チョコレートによる食中毒や、食中毒の症状などについて少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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