鷹の爪は日本人にとっても古くから馴染みのある香辛料の一つです。
寒いときは体を温め、暑いときは食欲を刺激してくれるので、季節関係なく鷹の爪が使われるメニューは多いですよね。
乾燥させたものは1年を通して手に入りやすいですが、生の鷹の爪は目にする機会が少ないもの。
しかし、手に入るならぜひ新鮮な生の鷹の爪を試してみたいですよね。
そんな鷹の爪を生で食べるとどんなデメリットがあるのでしょうか?そこで今回は、
- 鷹の爪について
- 鷹の爪にはどんな効果が?
- 鷹の爪はそのまま生で食べられる?
- 鷹の爪を食べ過ぎたらデメリットはある?
についてご紹介します。
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目次
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鷹の爪について
鷹の爪は 唐辛子の中の一品種 で、乾燥させて粉末にしたものが一味唐辛子です。
一味唐辛子に6種類の香辛料を混ぜたものが七味唐辛子で、これらは昔から親しまれてきた最も身近な香辛料ではないでしょうか。
実は、鷹の爪は9割以上輸入に頼っているのですが、日本国内でも鷹の爪の生産に力を入れているところがあります。
旬や産地は?
旬:7~10月(収穫期は9~11月)
産地:福岡県、兵庫県、栃木県
収穫量上位3都道府県は上記の3県ですが、鷹の爪自体は北海道から沖縄まで広く栽培されています。
辛さの単位は?
辛さの単位は スコヴィル値(SHU:Scoville heat units) で表されます。
鷹の爪:40,000~50,000SHU
タバスコ:30,000~50,000SHU
ハバネロ:10万~35万SHU
キャロライナ・リーパー:140万~220万SHU
鷹の爪を基準とすると、タバスコは同じくらい、ハバネロは倍くらい、キャロライナ・リーパーは40倍くらいの辛さですね。
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鷹の爪のにはどんな効果が?
鷹の爪を摂取することで、さまざまな効果が得られます。
血流をよくする効果
カプサイシンが 血管を拡張して血行を促進し、血流を改善 します。
血行が良くなり体がポカポカすると思いますが、汗をかいた後は拭き取っておかないと逆に体温が下がってしまいますのでご注意を。
冷え性の根本的な改善には向いていませんが、冷えが強いときなどにはおすすめです。
美肌効果
新陳代謝を高め、老廃物を排出するので美肌効果が期待できます 。また、皮脂の分泌を調整して皮脂の酸化を防げるのも美肌には欠かせないポイントです。
免疫力アップ
カプサイシンが、 白血球の中の「好中球」を刺激することで、働きが活発になり体の抵抗力が高まります。
老化防止
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化作用で、老化防止 が期待できます。むくみ改善
カプサイシンの 血行促進・血流改善効果と 、カリウムによる 体の過剰な水分の排出を促す効果 によって、むくみの改善が期待できます。
部分的なむくみは血流改善によって解消されることが多いので、足がむくむ、指がむくむなどのお悩みがある方におすすめです。
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鷹の爪はそのまま生で食べられる?
鷹の爪を乾燥させたものはよく見かけますが、そのままで売られているのはあまり見かけません。
生で食べられないから売っていないのか気になりますよね。
生のまま食べても大丈夫なのか解説していきます。
生のまま食べて大丈夫
鷹の爪は、 ピーマンの仲間なので生で食べることができます 。
加熱することで辛味が増すので、そのまま食べる方が辛みを感じにくいかもしれません。
油にとかすとより辛くなる
カプサイシンは脂溶性ですので、 油と一緒に炒めたり、油に付けておくことで辛味を引き出すことができます。
また、アルコールにも溶けやすい性質があります。
辛い物を食べたときにアルコールを飲むと、さらに辛くなるので注意しましょう。
乾燥させることで長期保存が可能
手軽に使えて長期保存できる ので、市場で出回っているのは乾燥させたものがほとんどです。もし、生の鷹の爪が手に入って、すぐに消費できないときは乾燥させるといいでしょう。
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鷹の爪を食べ過ぎたらデメリットはある?
健康面・美容面ともに摂取していきたい鷹の爪ですが、食べ過ぎは注意が必要な食材です。
どんなデメリットがあるのか詳しく解説していきます。
短期的な味覚障害
「辛さ」は痛覚で感じます。
この痛みを感じたときに、脳が「体を守れ」と指令を出すことで、麻酔のような働きをする「エンドルフィン」という神経伝達物質が分泌 されます。それによって、一時的に味覚障害のような症状がでることがあります。
胃腸が荒れる
適量であれば食欲増進効果がありますが、 過剰になると胃腸の粘膜が傷つき、胃痛や下痢、排尿障害などを引き起こすことがあります。
また、気管支を収縮する作用やアドレナリンの分泌によって、咳・息切れなどが起こることもあります。
脳へ与える影響は?
カプサイシンを過剰に摂取すると、 刺激によるストレスを回避するためにアドレナリンが分泌 されます。
アドレナリンの分泌が多くなると、脳がダメージを受け、うつ病やパニック障害などを発症する可能性があります。
大腸がんのリスクが?
鷹の爪を大量に摂取することで 体内の粘膜が炎症 を起こし、 それが続くと胃がんや大腸がんのリスクは上がる と言われています。
辛い物を食べた翌日、排便時に灼熱感を感じることがありますが、あれは肛門付近に受容体が多いこととカプサイシンの刺激が肛門まで及んでいることが原因です。
食べる量を加減していればリスクは少ないですので、過度に心配する必要はありません。
まとめ
今回は、鷹の爪を生で食べられるか、鷹の爪の効能や食べ過ぎのデメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 鷹の爪の旬は7~10月
- 日本全国で栽培されている
- 生で食べることもできる
- 油に浸けると辛味がUP
- 過剰摂取は健康面でデメリットも
適量を守れば健康面・美容面でも優秀で、料理のスパイスには最適です。
過剰摂取には気を付けながら、積極的に取り入れていきたいですね。
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