ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違い|成分・効能・使い方

皆さんジャーマンカモミールとローマンカモミールを、ご存じでしょうか?実はよく聞く「カモミール」に代表される種類は2種類あり、それがジャーマンとローマンです。どちらも似たような花を咲かせ、見分けが難しいのですが、属性が異なるため分類上は全く違う植物です!

今回のトピックスは

  • カモミールとはどんなハーブ?
  • ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違いは?

です。2つの違いを解説するので、用途に合わせて使い分ける参考にしてください。知ると役に立つ知識なので、ハーブティーを選ぶ時の参考にもしてくださいね。

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カモミールとはどんなハーブ?

カモミールとはキク科のハーブで、原産国はヨーロッパですが現在ではほとんどの国に帰化しています。お茶やアロマ製油などに良く使用されており、なじみのあるハーブの一種ですね。代表的なカモミールの種類はジャーマンカモミールとローマンカモミールがありますが、単に「カモミール」と呼ばれているものはジャーマンカモミールを指します。またカモミールという名前の由来は、ギリシャ語の「chamaimelon」からきていて、「大地のリンゴ」という意味です。

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ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違いは?

それぞれの違いを簡単にまとめました。

項目1 ジャーマンカモミール ローマンカモミール
科名/属名 キク科/コシカギク属 キク科/ローマカミツレ属
分類 一年草 多年草
草丈 30~60cm 30cm以下
開花時期 春~初夏 初夏~夏
香り 爽やかで干し草のような香り リンゴのような甘い香り

特徴

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールは草丈が高くなる、一年草です。花びらが白く中心が黄色い小ぶりの花を咲かせ、その花びらから甘い香りがします。ちなみに葉には香りがありません。耐寒性は強いですが、耐熱性は弱いのが特徴。夏場では直射日光を避けて栽培するのが良いでしょう。

ローマンカモミール

ローマンカモミールはジャーマンカモミールに比べて草丈が30cm未満にしか成長しません。踏みつけに強く、踏むと香りが広がるので、玄関周りの庭に植えるとカモミールの香りがより楽しめますよ。またジャーマンカモミールが花にしか香りがないのに比べ、ローマンカモミールは葉や茎にも香りがあります。こちらも耐寒性は強いですが、耐熱性は弱いのが特徴。また湿気に弱いため、乾燥した場所で栽培するのが良いでしょう。

香り

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールの香りは干し草のような爽やかでほんのり甘い香りが特徴的。これぞハーブといったような薬草のような香りがします。

ローマンカモミール

ローマンカモミールの香りはリンゴのような甘いフルーティー香りが特徴的。甘くてフルーティーな香りは幅広い方に好まれるため、香水によく使われるのは、こちらのローマンカモミールです。

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使い方

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールの主な使い方はハーブティーです。ジャーマンカモミールは抗炎症作用や抗アレルギー作用がある成分を含んでおり、古くから民間薬として親しまれていました。また花粉症で鼻が詰まっているときに飲むことで、症状が楽になるとも言われています。

味も苦味が少ない為、個人差はありますが飲みやすいハーブティーの一つです。その他、入浴剤やアロマオイル、化粧品など幅広く使われています。

ローマンカモミール

ローマンカモミールの主な使い方はアロマオイル。ジャーマンカモミールと比べ苦味が強く、ハーブティーとして飲まれることは少ないです。ローマンカモミールには鎮静効果がある成分が含まれているので、ストレス緩和や不眠症に良いと言われているんですね。

成分

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールの成分はこちら。

  • フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)
  • マトリシン

精油成分には

  • α-ビサボロール
  • カマズレン

ローマンカモミール

ローマンカモミールの成分はこちら。

  • カマメロサイド
  • タンニン

精油成分には

  • アンゲリカ酸エステル
  • α-ピネン
  • β- ピネン

どちらにも、抗炎症作用や抗アレルギー作用がある成分が含まれています。

効能

続いてはそれぞれの効能をご紹介します。特に女性に嬉しい効能が多いですよ。

ジャーマンカモミール

  • 鎮痛作用
  • 抗アレルギー作用
  • 駆虫作用
  • 鎮經作用
  • 消化促進作用
  • 生理痛緩和
  • 肌荒れ改善

ローマンカモミール

  • ストレス緩和
  • 不眠症
  • 鎮痛作用
  • 抗アレルギー作用
  • 鎮静作用
  • 消化促進作用
  • 免疫活性作用
  • 肌荒れ改善

ジャーマンカモミールとローマンカモミールはキク科の植物なので、キク科アレルギーの方は使用しないでください

まとめ

以上、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違いを説明しましたがいかがでしたでしょうか。カモミールティーは、ほとんどのスーパーでも売られている為、手に入りやすいハーブだと思います。

 

この記事をまとめると

  • カモミールの代表的な種類は2種類。ジャーマンカモミールとローマンカモミールがある。
  • 単に「カモミール」と呼ばれるものはジャーマンカモミール。
  • 見た目はそっくりだが、香りにそれぞれ特徴がある。

カモミールには飲むとリラックスできる効果があり、ストレス緩和や不眠にもつながります。またミルクを混ぜたり、蜂蜜を入れたり様々なアレンジで楽しむことが出来ます。忙しい日々にも、ほっと一息できる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

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