勾玉状の形をしたカシューナッツは、アーモンドと並んでナッツの王道とも呼べる存在。噛みしめるとほのかな甘味があるため、子どもでも食べやすいのが特徴です。
しかし、実際にカシューナッツを何歳から子どもに与えて良いのか、分からない人も多いのではないでしょうか。
- カシューナッツは何歳から食べられる?
- カシューナッツをあげる際気をつけたいこと
- カシューナッツアレルギーってなに?
今回はこちらについて詳しく解説します。
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目次
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カシューナッツは何歳から食べられる?
与えられる時期
結論からいうと、カシューナッツを子どもに与えても良い年齢は少なくとも3歳以上になってからにしましょう。
歯や顎が十分に発達していない子どもに対して、カシューナッツを始めとした固いナッツ類を与える行為は非常に危険なためです。実際に豆やナッツ類を原因とした子どもによる誤嚥事故が年間で20件以上発生しています。
たくさんの事故が発生したことを受けて消費者庁からは、「豆やナッツ類は3歳頃までは食べさせないようにしましょう」という政策が発表されています。
具体的な内容は以下の通りです。
(1)誤嚥事故防止に関する注意
①豆やナッツ類は、3歳頃までは、食べさせないでください。
1)個人差はありますが、大人に近い咀しゃく(食べ物を歯でかみ砕くこと) ができるようになり、飲み込んだり吐き出したりする力が十分に発達するのは3歳頃です。
2)兄姉がいる家庭では、兄姉が豆やナッツ類を食べていても、3歳頃までは食べさせないでください。
②3歳頃までは、小さく砕いた豆やナッツ類も食べさせないでください。
1)小さく砕いて食べさせた場合でも、破片が気道に入ると、体内の水分で膨張して形状が変わり、気道に詰まるおそれがあります。
2)破片が気道に入ると、豆やナッツ類の油分が溶け出して炎症を起こし、気管支炎や肺炎の原因になることがあります。
③少し大きい子どもの場合も、食べることに集中させ、落ち着いてゆっくりと、よくかみ砕いて食べさせるようにしてください。
1)遊びながら、歩きながら、寝転んだまま食べると、誤嚥する場合があります。
2)食べている時に、周囲の人が急に驚かしたりすると、誤嚥する場合があります。
④節分の豆まきをした後は、子どもが豆を拾って口に入れる場合があるため、豆の後片付けを徹底してください。
消費者庁ホームページ Vol.386 豆やナッツ類は3歳頃までは食べさせないで! より引用
食べさせ方
上記の注意事項にも記載されていますが、3歳以上に成長した子どもに対してカシューナッツを与える場合も、食べることに集中させて落ち着いてゆっくりと食べさせる必要があります。
テレビを観ながら、漫画を読みながら、などの「ながら」食べは事故が発生する危険性が大きく高まるため特に注意が必要です。
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カシューナッツを子供にあげる時の注意点
少量だけ
カシューナッツには見た目以上に多くのカロリーが含まれています。具体的にはカシューナッツ100gあたりに含まれるカロリーは約600kcalほど。
カシューナッツわずか10粒分にはご飯約1/3杯分のカロリーが含まれていることになります。口触りも良く、食べやすいカシューナッツを袋ごと渡してしまうと大人でも食べ過ぎてしまうものです。
そのため、カシューナッツを子どもに与える際は、袋ごと渡すのではなく10粒程度をお皿に開けて与えることを徹底しましょう。
塩分に注意
市販されているカシューナッツには大きく2種類に分けられます。
無塩カシューナッツ
ローストカシューナッツをそのまま冷却してパッケージングした製品です。塩や油などを一切使用していないことから、カシューナッツそのものの甘味を味わうことが出来ます。
お菓子やケーキ作りにも使用されることが多く、ダイエット目的でナッツを食べる場合にも重宝されます。
有塩カシューナッツ
ローストしたカシューナッツに塩と油を使用して味付けを行ったカシューナッツのことです。
味付けがされているため食べやすさがあるものの、無塩のカシューナッツよりも更にカロリーが高くなるため食べ過ぎには特に注意が必要です。
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カシューナッツによるアレルギーは大丈夫?
ナッツアレルギーは危険
小麦や乳などの症例数が特に多い食物アレルギーのことを7大アレルゲンと呼んでいます。中でも私たちが良く知るピーナッツ(落花生)によるアレルギーは、発症すると特に重篤な症状が出やすく場合によっては命を落とす危険性もあります。
一方で、カシューナッツによるアレルギー症状も症例自体は少ないものの存在します。
しかし、ピーナッツがマメ科の植物であるのに対し、カシューナッツがウルシ科の植物であることもありカシューナッツによるアレルギー症状は、ピーナッツ(落花生)よりは軽症となる場合が多くなっています。
主なアレルギー症状
カシューナッツによる食物アレルギーの主な症状としては、喫食後数時間後に
- 皮膚のかゆみ
- 唇のかぶれ
などの症状が起きることが特徴です。
アレルギーは治る?
様々な食物アレルギーのうち、特に乳幼児が多く発症する「鶏卵・牛乳・小麦・大豆」のアレルギーについては、小学校就学までに7割程度が治ると言われています。
しかし、それ以外の食物アレルギーについては全般的に治りにくいと言われており、カシューナッツによるアレルギーも例外ではありません。
病院でアレルギーパッチテストを行うことで子どもにどんな食物アレルギーがあるかを調べることが出来ます。費用はかかるものの、早めに病院を受診すると安心出来るでしょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- ナッツの誤嚥による事故が多く発生していることから消費者庁からはナッツ類は3歳頃になるまでは食べさせないようにとの働きかけがされている
- 3歳以上の子どもにカシューナッツを食べさせる場合も、食べることに集中できるような環境で与えることが重要
- ナッツによるアレルギーは様々だが、特にピーナッツによるアレルギーは重篤な症状になりやすいため注意が必要
いかがだったでしょうか。
袋を開ければすぐに食べられる手軽さが魅力のカシューナッツですが、子どもに与える場合は誤嚥や与える量、アレルギーなど気を付けなければならない要素がたくさんあります。
この記事で、カシューナッツに対する知識をしっかりと身につけてもらえれば嬉しいです。
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