カルピスといえば乳酸菌がたっぷり入って、いいイメージがありますよね。とはいえカルピスはジュースです。本当に体にいいと言えるのでしょうか?そこで今回は
- カルピスは体に良いの?
- カルピスを飲むデメリット
- 飲む時のポイント
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目次
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カルピスは体に良いの?
カルピスが体にいいと言われる理由について調べてみました。
カルピスとは?
カルピスの原料は生乳、乳酸菌と酵母からなる「カルピス菌」。
白さは生乳本来の色で、その独特の風味は乳酸菌と酵母による発酵から生まれます。
つまりカルピスは発酵食品なのです。
その歴史は、生みの親である三島海雲が内モンゴルで酸乳と出合ったことからはじまります。
酸乳は家畜の乳を乳酸菌で発酵させた発酵乳で、現地の遊牧民が毎日のように飲み、日々の活力としていたもの。
海雲はそのおいしさに驚き、そして長旅で弱った胃腸の調子が整うなど自らその健康効果を体験し、酸乳の力に魅せられたといいます。
海雲は帰国後、当時日本で流行していたヨーグルトよりも体にいいものを、と研究を開始。
改良を重ね、ついに1919年、日本初の乳酸菌飲料カルピスが誕生したのです。
乳酸菌が体に良い
地球上にはたくさんの微生物がいますが、私たちにとって有益な微生物のひとつが乳酸菌です。
乳酸菌は1種類の微生物を指すのではなく、生育に必要なエネルギーを得るためにブドウ糖や乳糖を分解して乳酸を作り出す微生物のことをいいます。
作り出された乳酸により、酸味の強い風味になり保存性が高まります。
この乳酸菌はさまざまな発酵食品を作るうえで不可欠な存在で、古来から人間の食生活に深いかかわりをもってきました。
乳酸菌はそれぞれの特徴を活かして、乳酸菌飲料やヨーグルト、チーズなどの乳製品をはじめ、味噌、醤油、漬物などの食品に役立てられています。
というのが誰もが知っている素晴らしい乳酸菌のはたらきですね。
ですが実際には、乳酸菌を摂取したからといってその乳酸菌が体内でよいはたらきをするかどうかは、わかっていません。
確かに乳酸菌は腸にいいです。
ですが、食べ物から直接摂取した乳酸菌がそのまま腸にいいとは確認されていません。
乳酸菌の実際のはたらきと、乳酸菌を摂取することで体内で起こるはたらきとには、乖離があるのが現実です。
美肌効果も
便秘になると肌が荒れるということは一般的に知られていますが、それは腸内で増殖した悪玉菌が出す毒素が影響しています。
毒素は腸壁から吸収されることで栄養とみなされ、肌へ運ばれます。
これによって肌荒れが起こってしまうのです。
乳酸菌は悪玉菌の増殖を抑えるはたらきがあるため、美肌づくりにも効果的な成分です。
便秘やアレルギーを改善する効果
乳酸菌は一般的に腸内の環境を整える効果があるとされています。
腸内に入ることで糖質から乳酸をつくり出し、腸内を酸性に保つはたらきがあります。
腸内には乳酸菌などの善玉菌と、ウェルシュ菌などの悪玉菌が存在しています。
腸内で悪玉菌が増殖すると、悪玉菌によって毒素がつくられます。
その毒素は腸に直接的にダメージを与えるため、便秘や下痢、大腸ガンなどの病気の原因にもなるといわれています。
乳酸菌は、腸内で乳酸をつくり出し酸性に保つはたらきがあるため、腸内環境を整える効果があるのです。
またアレルギーを持つ人の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が少ないことが明らかとなっています。
乳酸菌によって腸内環境が改善されることで、アレルギーにも効果的だとされているのです。
血圧を下げる効果
血圧を上昇させる血管の収縮は、アンジオテンシンⅡという物質が原因で起こると考えられています。
乳酸菌から作られる物質が、このアンジオテンシンⅡを作り出す酵素のはたらきを抑えます。
そのため、乳酸菌には血圧上昇を防ぐ効果があると言われているのです。
リラックス効果
乳酸菌と酵母で発酵した乳酸菌飲料の香りを嗅ぐことで、副交感神経活動が活性化し、不安感が軽減すると言われています。
さらにストレスを強く感じている人では、心拍数の上昇を抑える効果も確認できているそうです。
うつ病の改善
うつ病は、腸内細菌と非常に密接に関係しています。
乳酸菌によって腸内環境が整うことで、うつ病などの精神疾患に対する改善作用が注目されています。
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飲み過ぎには注意
カルピスを飲むことで起こりうるリスクについて解説します。
糖質が高いので太りやすい
「昔ながらの原料で継ぎ足して作っている発酵食品」とまるで素晴らしいもののように謳っていますが、原材料を見てみるととてもそうは思えません。
特にカルピスウォーターなどに一番多く使われている原材料は「果糖ぶどう糖液糖」。
これは砂糖の偽物、つまり砂糖よりも安価に砂糖のような甘みを再現した人工甘味料です。
こういった人工甘味料は非常に危険性が高く、発がん性物質としても名高いです。
ガンや糖尿病などの生活習慣病はもちろん、心臓病、脳機能障害、うつなど、多くのリスクを抱えているのが現実です。
また肥満ホルモンを分泌する、とも言われています。
果糖ぶどう糖液糖はほぼすべてのジュースに大量に使われている添加物です。
「ジュースは体に悪い」と言われる一番の原因はこれだといえるでしょう。
血糖値を急激にあげてしまう
果糖ぶどう糖液糖は、砂糖と比べて血糖値を急上昇させやすいという特徴があります。
これを摂取するたびに血糖値が急激に上がっていれば、生活習慣病は免れません。
生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因で起こる病気のこと。つまり自分自身が原因なのです。
日本人の2人に1人はガン患者、その3人に1人はガンが原因で死亡しています。
腹痛や下痢の原因にも
乳製品に含まれる乳糖を分解できない、乳糖不耐症の人がいます。
そういう人は、乳製品から作られたカルピスで腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
また、乳糖不耐症とよく似た症状で、牛乳アレルギーの場合もあります。
腹痛や下痢に加えて、呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので、じゅうぶんに注意が必要です。
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飲む時のポイント
結論からいうと、カルピスは飲まない方が体にいいです。
健康のためという理由なら、飲まない選択を。ただの嗜好品としてなら自己管理しながら飲んでください。
またどうしても飲みたい場合には、原液をチョイスして。
すぐに飲める状態の「カルピスウォーター」などは最多の原料が「果糖ぶどう糖液糖」となっています。
これはほぼすべてのジュースや調味料に入っている安価な人工甘味料のこと。
添加物の中でも特に毒性が強く、将来的に生活習慣病を引き起こす危険性が極めて高いものです。
カルピス原液には果糖ぶどう糖液糖が入っていないため、比較的マシだと言えると思います。
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まとめ
この記事をまとめると
- 乳酸菌は腸にいいが、乳酸菌を摂取したからといって腸内環境が改善するわけではない
- カルピスには果糖ぶどう糖液糖という人工甘味料が大量に使われており、非常に危険性が高い
- 健康を考えるなら、カルピスは飲まない方がいい
カルピスは体にいいと思われていたかもしれませんが、実際にはデメリットの方が大きいことがわかりました。
自分の体は自分で守るしかありません。食品を購入する場合には必ず原材料表記を確認し、その中身を理解するクセをつけたほうがいいですね。
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