チョコレートやココアに含まれている”カカオ”には、アレルギー反応を起こす可能性があることを知っていますか?症状は人それぞれですが、喉の痒みやイガイガ、くしゃみといったものが多いようです。今回は、
- カカオアレルギーの症状と原因
- カカオアレルギーの対処法
- 赤ちゃんはいつから食べられる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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カカオアレルギーとは?
カカオはチョコレートやココア、ココアバターなどに含まれているものですが、実はカカオを摂ることでアレルギー症状を起こすことがあります。『カカオアレルギー』と呼ばれており、喉の痒みやくしゃみ・吐き気といったアレルギー症状を引き起こします。
アレルギー食品と言えば乳製品や甲殻類のイメージが強いので、カカオによるアレルギーはなかなか気づきにくいです。カカオのどんな成分が原因となっているのでしょうか?
アレルギー成分
カカオ豆に含まれる『チラミン』や『ニッケル』という成分やがアレルギーの原因となります。これらの成分が起因となり、様々なアレルギー症状を起こすことがあります。
- チラミン…アミノ酸の一種で、チーズや赤ワイン、ハムやソーセージなどの加工肉、たらこなどに多く含まれる。チラミンはアレルギー症状を引き起こす物質『ヒスタミン』を解毒する酵素を阻害して、吸収を増加させる働きがある。
- ニッケル…あさりやハマグリなどの貝類、大豆・きな粉・納豆などの豆類、ハトムギなどの穀類に含まれている。金属アレルギーの人は、ニッケルによるアレルギーも発症しやすいと言われる
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カカオアレルギーの主な症状
カカオを含む食品や飲料を摂ってアレルギー反応を起こした場合、このような症状が出る可能性があります。
- 蕁麻疹
- 口の痒み
- 胃痛・腹痛
- 喉のイガイガ
- 下痢
- 咳き込み
蕁麻疹
1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。
皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。
ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。
腹痛
カカオとの相性が悪いために消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。
唇・口内の腫れ
唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。
このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。
症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。
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のどの違和感
また、のどの違和感も“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。
のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。
しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。
咳込み・喘息の症状
そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。
一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。
ココアやチョコレートは何歳から食べられる?飲める?
アレルギーを発症する可能性のあるカカオを含むココアを子供に与えられるのは、“離乳食期を終えた1歳から”とされています。離乳食が始まるのは生後5〜6ヶ月で、離乳初期初期→中期(生後7〜8ヶ月)→後期(生後9〜11ヶ月)を経て、普通食が食べられるようになります。
ココアを飲み物として与えても良いのは、これらの離乳食期を終えた赤ちゃんです。赤ちゃんは生まれてすぐに飲むミルクから『フォローアップミルク』というミルクを飲むようになりますが、フォローアップミルクを飲むようになったら、“ココアを混ぜて与えても良い”と言われています。この時期は、生後9ヶ月頃です。
月齢の小さな赤ちゃんには、ココアが刺激となって下痢や腹痛の原因となることもあるので与えないようにしましょう。
チョコレートに関しては、糖度が高いので3歳以降という意見や、チョコレート風味のお菓子であれば1歳半からという意見があります。ココアと比べて赤ちゃんに与えるのはあまり推奨されておらず、できるだけ遅い時期の方が良いという意見が多いです。
チョコレートには虫歯になる可能性もあるので、あまり早い時期から与えない方が良いでしょう。
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アレルギー症状が出た時の対処法
カカオによるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。
カカオアレルギーは気づきにくいアレルギーですが、チョコレート菓子を沢山食べた時に起こりやすいです。また、カカオ以外にも食品アレルギーの項目はたくさんありますので、自分がどのアレルギーを持っているのか調べることもできます。
血液検査やパッチテストで調べる
血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。
まとめ
この記事をまとめると
- カカオアレルギーの原因は、ニッケルやチラミンという成分によるもの
- カカオアレルギーを発症する可能性のある身近な食べ物は、チョコやココア、カカオバター
- カカオアレルギーの主な症状は、喉の痒み・くしゃみ・吐き気など
- 赤ちゃんにはココアは生後1歳以降、チョコそのものは3歳以降に与えるのが時期の目安
ココアやチョコレートに含まれるカカオでアレルギー反応が出るというのは、意外だったのではないでしょうか?気づきにくいアレルギーなので、チョコ関連のお菓子を食べて上記のような症状が出た時は、カカオアレルギーを疑ってみてください。
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