洋風料理やお菓子作りなどの生活の必需品であるバターですが、保存の仕方を誤ると腐ってしまうことはご存じでしょうか。
今回は意外と知らないバターの変化とその保存方法について以下にまとめました。是非ご覧頂けますと幸いです。
- バターの賞味期限はどれくらい?
- 賞味期限切れはいつまで食べられる?
- バターは腐るとどうなる?
- バターは冷凍保存もできる!
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目次
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バターの賞味期限はどれくらい?
油脂の固まりであるバターですが、賞味期限が設定されているのをご存じでしょうか。
未開封
メーカーによる違いや無添加のものなど条件に多少の違いはありますが、未開封の状態であれば平均的に冷蔵で半年ほどの賞味期限があります。
開封後
「開封後はなるべくお早めにお召し上がりください」とメーカー側の表記もあることから開封後はあまり日持ちしないようです。
というのも、バターは油脂なので空気に触れると酸化していきます。液体油脂と違い固形油脂の部類なので酸化の速度は遅いかもしれませんが空気が苦手なのです。
なので、開封後は固くなるなど表面に変化が出たり、風味が落ちてくるため、冷蔵で2週間位を目安に消費すると良いでしょう。
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賞味期限切れはいつまで食べられる?
ついうっかりバターの賞味期限を過ぎてしまった経験はありませんか?そんな時、賞味期限切れのバターはいつまで食べることができるのでしょうか。
期限切れ1カ月程度
バターは比較的日持ちする食品です。冷蔵保存で未開封であるのなら1カ月位なら風味は落ちていますが食べることは可能かと思います。ですが賞味期限は過ぎていますので早めの消費をお願いします。
開封済で賞味期限を過ぎている場合は空気に触れ、酸化やもしかしたらカビが生えたりしているかもしれませんのであまりおすすめしません。
期限切れ1年以上
賞味期限を1年以上過ぎたバターは未開封であっても酸化が進み表面は黄色っぽくなってしまいます。バターの脂肪が空気に触れて酸化すると、老化やガンの原因となる過酸化脂質に変化することから身体にもよくありません。
見た目に変化が生じてきたバターは残念ですが食べることはおすすめできませんので処分して下さい。
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バターは腐るとどうなる?
比較的腐りにくいとされるバターですが、時間が経つとどのような変化がみられるのでしょうか。
臭いや見た目が変わってくる
バターは不飽和脂肪酸を多く含む食用油脂なので空気中の酸素によって脂肪が酸化しやすく、酸化すると味や風味が低下してしまいます。また空気に触れていますので、カビが繁殖したりすることもあります。
バターは牛乳から作られますので、傷んでくると油脂と水分が分離し濁った白い水が出てきますし、バターからも白い水からも牛乳が傷んだような酸っぱい臭いがしてきます。このような目に見える変化が出てきましたら要注意です。
腐ったバターは食べたら食中毒に?
腐ったものを食べれば誰だって食中毒になります、それはバターであっても例外はありません。
過去に牛乳や生クリームなどの乳製品で黄色ブドウ球菌の食中毒例はありました。食材に原因があったのか、調理者の手指に傷があったのかなどは定かではありませんが、乳製品であるバターであった可能性も否定できません。
「腐ったものは食べない」食中毒にならないための条件のひとつです。
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バターは冷凍保存もできる!
バターは冷凍保存することによって品質を維持できることをご存じでしたでしょうか?
冷凍保存期間
冷凍保存であれば小分けにしたバターは3~4週間、大きな固まりのバターであれば1年程度保存可能であるようです。しかし酸化は少しずつ進んでいき、風味は徐々に飛んでいってしまいますのでご注意ください。
冷凍保存<タッパー>
タッパーの中にラップをひき、冷やしていたブロックのバターを包丁で使いやすい大きさに切り、バターを並べて上から空気を抜きながらラップで包み込んで冷凍庫にて保存します。使う時は使用分のバターを取り出してすぐに冷凍庫に戻してください。
冷凍庫保存は冷凍庫内の臭いが付きやすい上に、バターも空気を吸着しやすい性質があるので冷凍庫の臭いが気になるようでしたら早めに消費することをおすすめします。
冷凍保存<冷凍用保存袋>
バターを丸ごと一つ冷凍保存する場合は、バターを包んでいる銀紙は空気を通しますので銀紙の上からぴっちりとラップで包み込み、極力酸化を防ぐようにします。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じて冷凍します。バターを大量購入した時などはこの手段がとても有効です。
また、バターを使いやすい大きさにカットしたものをラップでぴったりと包み込み、アルミホイルで包んでから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じて冷凍します。この方法だと小分けにされているのでとても使いやすいです。
解凍方法
火を使った作業になる場合はそのまま食材の中に投入します。トースト用として上に乗せた場合も同様です。
お菓子作りに使う場合は、夏場は室温に置いておくことによりやわらかくなります。
解凍する量が多い場合や寒い時期は、長時間室温でおいてもやわらかくなりませんのでアルミホイルを外し、ラップをしたまま電子レンジ(200W)で、様子を見ながら10秒~20秒ずつ加熱し解凍していきます。
まとめ
意外と知られていないバターの保存方法についてでしたがいかがでしたか?
この記事をまとめると
- バターは未開封の状態であれば冷蔵保存で半年ほど、開封済みの場合は冷蔵保存で2週間ほどの賞味期限があります
- 賞味期限が1カ月以上過ぎている場合は食べない方がよいです
- 賞味期限を1年以上過ぎている場合は発ガン性物質である過酸化脂質が生成されている可能性もあることから残念ですが食べないで処分してください
- バターは傷んでくると表面がカビたり、酸っぱくて白く濁った水が出てくるなど見た目に変化が生じてきます
- バターは冷凍保存であれば小分けにしたバターは3~4週間、大きな固まりのバターであれば1年程度保存可能です
夏場はどうしても食品が傷みやすい時期です。正しい保存方法を知り、安全に食材を取り扱ってより良い食生活を送ってください。最後までお読み頂きありがとうございました。
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