普段、料理でもよく使われることの多い豚肉ですが、実は寄生虫がついていることがあるのをご存知でしたか?付着した食品を私たちの体内に入れることによって、食中毒の症状を引き起こす寄生虫。
では、食中毒症状を引き起こす原因となり、豚肉についている寄生虫はなんでしょうか。
- 豚肉にも寄生虫がいる!
- 寄生虫の食中毒症状について
- 寄生虫の対処法について
以上のテーマについて分けて詳しく解説していくので、原因のウイルスや対処法などを含めて知りたい方は、ぜひ最後までこちらの記事を読んでくださいね。
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目次
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豚肉にも寄生虫がいる!
全ての豚肉ということではありませんが、中には寄生虫が付着しているものがあります。寄生虫とは、人や動物に寄生して食物を食べる生物で、宿ぬしがいないと生きていけません。
そのような寄生虫がついた食品を食べると食中毒の症状が起きます。豚肉を食べた時に食中毒を起こす寄生虫がこちらです。
- サルモネラ菌
- カンピロバクター
- トキソプラズマ菌
とくに、寄生虫による食中毒を小さい子供や高齢者がかかると命を脅かす可能性があるほど危険があります。しかし、後ほど予防についてもご紹介していくのでご安心ください。
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サルモネラ菌
一つ目の豚肉にいる寄生虫はサルモネラ菌です。サルモネラ菌は、人や動物の消化管にいる細菌です。この細菌がついた食べ物を食べると、8時間から48時間後に症状があらわれます。また、潜伏期間も最長で1週間以上と長い場合もあります。
カンピロバクター
二つ目の豚肉にいる寄生虫はカンピロバクターです。ニワトリや牛、豚などの多くの動物がこの菌をもっています。しかし、乾燥や加熱に非常に弱いので熱を加えればほとんどの場合は死滅します。
ですが、少ない菌の摂取でも感染するので気をつけましょう。感染した場合の潜伏期間も、最長で1週間と比較的長いです。また、時折ギランバレー症候群を発祥させます。
カンピロバクターは、人や動物の腸内でしか菌が増えません。
トキソプラズマ菌
三つ目の豚肉にいる寄生虫はトキソプラズマ菌です。アピコンプレクサという原虫により、感染がおきます。発熱だけでなく、喉や目の痛みを引き起こす場合があります。
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豚肉による寄生虫の食中毒症状
豚肉にいる寄生虫をご紹介しましたが、万が一寄生虫が付着したものを食べた場合、食中毒を引き起こします。主に起きる食中毒の症状はこちらです。
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 発熱
- 倦怠感
- ギランバレー症候群
下痢
症状の一つ目は下痢です。水のような便の下痢。大量の水分が排出されるため、脱水症状をおこす場合があります。そのため、下痢になったときは、水分を少しずつとることが大切です。
また、食事も負担のかけないものを食べるようにしましょう。おすすめは、おかゆや野菜スープです。一方で、下痢止めは余計に悪化させる可能性があります。
腹痛
症状の二つ目は腹痛です。24時間~48時間後に発症しますが、約3日以内には自然に回復しますよ。
吐き気・嘔吐
症状の三つ目は吐き気・嘔吐です。食後30分から3時間後におきやすいです。また、吐き気があるときや嘔吐のときには水分をのまないほうがよいです。逆に余計に吐き気を促す場合があります。
発熱
症状の四つ目は発熱です。発熱は約38度台にまであがります。こちらも熱が出ている時は、水分が奪われているのでこまめに水を飲むようにしましょう。
倦怠感
症状の五つ目は倦怠感です。倦怠感があるときは、ほとんどが今までご紹介した症状がでる前兆です。
ギランバレー症状群
六つ目の症状はギランバレー症候群です。まひやしびれを引き起こすギランバレー症候群。先ほどご紹介したカンピロバクターにかかった時、数週間後に発症するときがあります。
また、麻痺だけでなく最悪の場合は呼吸困難を起こす場合があります。この症状が現れた時は、必ず病院へ行ってください!
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豚肉による寄生虫の対処法
では、原因の寄生虫から食べると起きる症状についてご紹介していきましたが、2つのポイントに気をつけさえすれば問題なく食べられるのでご安心ください。寄生虫の対処法はこちらです。
- 十分な加熱
- 消費期限内に食べきる
豚肉を使うときは以上の2点を忘れないようにすれば、安全に食べられます。
十分な加熱
寄生虫は、60度以上加熱すると死滅します。そのため、料理に豚肉を使うときは熱を通してから食べましょう。
消費期限内に食べきる
消費期限は、安全に食べられる期限を指します。そのため、販売元が設定している消費期限を過ぎた場合は見た目などに変化がなくても、食べずに処分をしましょう。
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まとめ
豚肉は、サルモネラ菌やカンピロバクターが原因で食中毒症状を起こします。
この記事をまとめると
- 豚肉には、人や動物の消化管にいるサルモネラ菌や、鶏などの動物が持ちやすいカンピロバクターが付着している時がある
- 寄生虫を付着した食品を食べると、下痢や発熱・嘔吐だけでなく手足の痺れや麻痺を起こすギランバレー症候群を引き起こす可能性もある
- そのため、消費期限を過ぎていない豚肉をしっかり加熱して食べると菌も死滅するので安心
私たちの身近にいる寄生虫は、対処法さえ分かれば安全に食べられるので必ず生焼け状態ではなく、中まで火を通して食べましょう。
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