ブルーベリーの葉っぱはなぜ赤くなる?成長の見極め方を紹介

初心者でも比較的育てやすく、ベランダのプランターでも栽培できて、何よりおいしい実の収穫も楽しめる!今、家庭菜園でも大人気なのがブルーベリーです。毎日実がなるのを楽しみに育てていたブルーベリー、ところがどことなく葉っぱが赤くなっているような…、その原因は?成長に問題があるのでしょうか。心配になってしまいますよね。そこで今回は、

  • ブルーベリーの葉っぱ、なぜ赤くなる?
  • ブルーベリーの成長度合い
  • 葉っぱに赤くなる以外の変化が!原因は?
  • ブルーベリーを育てるコツ
についてご紹介させていただきます。

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ブルーベリーの葉っぱ、なぜ赤くなる?

ブルーベリーの葉っぱが突然赤くなってくると驚きますよね。果樹栽培初心者であればなおさらです。まずは葉っぱが赤くなる原因について解説していきますね。

土の質によるもの

アメリカを原産とするブルーベリーは、元々は酸性の土壌に自生していた果物です。そのため、様々な品種改良を経た現在の品種も、弱酸性の土壌を好むものがほとんど。とはいえ、樹勢が強く丈夫なブルーベリーは、中性の土壌でも成長してくれます。

ですが、 土壌のPhが高くなりすぎると、葉緑素の合成に必要な栄養素を吸収できずに、葉の色が抜ける ことがあります。緑色に戻っていくようなら心配ありませんが、 どんどんと色が抜けていく感じがするときは要注意!土壌を酸性に傾けてあげなければ枯れてしまいます 

また、ブルーベリーは湿気を嫌います土の水はけが悪く、湿度が高くなれば病気になることも。その場合も葉が赤くなることがあるので注意が必要です。

 赤くなった部分を剪定し、水はけを良くしてあげましょう。農薬で殺菌してあげるのも一手 です。

気温による影響

あまりイメージに無いかもしれませんが、ブルーベリーは紅葉も楽しめる植物です。収穫が終わり、気温が下がるとともに赤く色づいてきた場合は問題ありません。そのまま赤い葉を楽しんでください。

ただし、夏の暑い盛りに赤く色づいてきた場合は注意が必要です。強すぎる紫外線によって日焼けしてしまっているかもしれません。特にプランター栽培でコンクリートに置いている場合は、照り返しの影響もあって気温が高くなりがち。暑さや乾燥に強い品種もありますが、 すだれなどで影を作ってあげると、負担も軽くなります。水も切らさないように気をつけましょう。 

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ブルーベリーの成長度合い

ブルーベリーは一般的に、極寒期である1~2月を除いた10~3月に植え付けます。温暖な地域では10~11月寒さの厳しい地域では2~3月がよりおすすめの植え付け時期。ここからは、植え付けたブルーベリーの成長について、詳しく見ていきましょう。

いつまでに花芽が出る?

ブルーベリーは6月頃から葉の成長が勢いを増し、7月中旬から9月にかけて花芽をつけます

伸びた枝の先、節の部分にぷっくりと膨れた花芽がついていれば、ちゃんと成長している証。花芽が出ないと、もちろん実もなりません。 時期になっても花芽をつけない時は、土壌や栽培環境に問題が無いか、確認してみましょう。 

最も成長するのは

ブルーベリーは初夏から夏にかけて、最も勢いよく成長します。この時期に余分な枝や葉があると、そちらに栄養分を取られておいしい実が育ちにくくなってしまいます。 休眠期である冬の間に剪定して、大きく育てる実をある程度絞っておくこと がポイントです。

何年ものが良いの?ブルーベリーの苗

成長の早さも特徴のブルーベリー。ですが、あまり早いうちから収穫してしまうと、苗が疲れてしまい、なかなか根付いてくれないことも。最悪の場合、枯れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

2年ものの苗であれば、最初の3年間は苗を育てる期間、と割り切って、まずは木を存分に成長させてあげましょう。すぐに収穫したい場合は、5年物の苗がおすすめです。

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葉っぱに赤くなる以外の変化が!原因は?

ブルーベリーの葉っぱに異変が!何が起こったのでしょうか。

茶色く枯れてしまった

ブルーベリーの葉が茶色く枯れてしまった場合、原因はいくつか考えられます。ここでは、特に起こりがちな失敗についてご紹介します。

水が足りていない

一般的にブルーベリーは耐乾性が強い植物ではありますが、それでも水分不足は大敵!土が乾燥していると、うまく根がはれず枯れる原因になってしまいます。また、水はけが悪く湿度が高すぎても病気の原因になるので注意が必要です。

初夏によく成長するブルーベリー、梅雨と重なるので難しいかもしれませんが、 土を直接触って、適切に水分が行き渡っているか確認してあげましょう。 

紫外線が強すぎた

日なたを好むブルーベリーですが、日本の夏の日差しは想像を超えて強いもの。高温や直射日光で、葉が枯れたようになることもあるので、必要に応じて日陰に移すなどの対策を考えましょう。

虫がついている

ブルーベリーの変色で最も注意したいのが虫対策です。ブルーベリーの根をコガネムシに食べられてスカスカになってしまい、結果として栄養が足りず枯れてしまった、というケースも多く見受けられます。

 土を掘り起こして、もし幼虫が発見されたときは、すぐに駆除して土を変えてあげましょう。収穫まで時間があるのであれば、農薬を使ってみてもいいかもしれません。 その場合は、ホームセンターや苗木屋さんで相談すると安心です。

葉っぱや枝が白くなっている

ブルーベリーの葉や枝が白くなっている!カビが生えちゃった!?なんて心配になりますよね。もしカビが生えていた場合、その部分を切除して対策を講じる必要がありますが、この白変にもいくつか原因が考えられます。

ミネラル分が染み出している

春先にブルーベリーの枝が白くなっている場合、根から吸い上げたミネラル分が析出している可能性があります。この場合はそのまま育てて問題ありません。

ミネラル分は水に溶けるので、軽く水拭きして白い部分が無くなるようであれば、心配しなくても大丈夫です。

栄養素が不足している

白い部分が水で拭き取っても落ちない場合、栄養分が不足して葉緑素がうまく合成されず、クロロシスという状態を起こしていることがあります。

 土壌がアルカリに傾いていないか、肥料が足りているか、などを確認 してあげてください。

カイガラムシがついている

春から初夏にかけて、幹や枝に白い塊のようなものがついている場合は要注意!カイガラムシという虫がついているかもしれません。そのままにしておくと、枯れたり他の病気になることもありますので、すぐに駆除が必要です。

  • 幼虫の場合

    幼虫の段階であれば、白い塊に直接、牛乳、あるいは木酢液を薄めたものをスプレーして駆除することができます。また、カイガラムシ専用の殺虫剤を使えば、もっと簡単、確実に駆除できます。
  • 成虫の場合

    成虫になってしまうと薬剤が効きにくく、手で駆除する必要
    があります。歯ブラシやへらなどでこすり落とし、新聞紙などで包んで処分します。

    成虫の発生個所が特定されている場合は、その部分を剪定して落としてしまうのが確実。切り落とした枝が他の植物にあたらないよう、新聞紙などで包んでビニール袋に入れ、早急に処分しましょう。

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ブルーベリーを育てるコツ

では最後に、おいしいブルーベリーを育てるコツについて見ていきましょう。

ブルーベリーは日光を好む

落葉樹であるブルーベリーは、葉の勢いが良い時期にたくさんの日光を浴びて養分を蓄えます。夏の盛りに、余りにも強い日差しに長時間さらされるとダメージになってしまうこともありますが、基本的には日光が大好きな植物だと認識しましょう。

 暖かくなる前に剪定をして、葉や枝、花芽からつけた実にも十分に日光が入るよう、整えてあげてください。 

酸性用土をうまく活用しよう

お話したように、ブルーベリーは弱酸性の土壌を好みます。中性で育たないわけではありませんが、 アルカリに傾けば成長不良の原因にもなるので要注意!土壌を酸性に調整してくれるピートモスなどを上手に取り入れて、ブルーベリー好みの土を作ってあげましょう。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ブルーベリーの葉っぱが赤くなるのは土壌が原因かも!水はけのよい、弱酸性の土作りを心掛けて!
  • 日光を好むブルーベリー、でも強すぎる日差しは日焼けの原因に!葉っぱの変色が夏場に起こった場合は日陰を用意してあげよう
  • 初夏から夏にかけて勢いよく成長するブルーベリー、7月から9月につける花芽は果実のもとに!大きくおいしく育てるために適宜、摘果してあげよう
  • 葉っぱが茶色く枯れたり、白くなったりしたときは要注意!栽培環境が適してるか、虫がついていないか、しっかりチェックしてあげよう

こうして読むと難しそうですが、基本的には病気や虫にも強く、育てやすいことから果樹栽培入門におすすめしている苗木屋さんも多いのがブルーベリーです。木で完熟させた実が食べられるのは育てた人の特権!苗木を見かけたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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