腐った牛肉を食べたら食中毒になる?加熱しても食中毒になることも?

牛肉はちょっと時間が経ったほうがおいしい、なんて話を聞いたことはありませんか?最近は熟成肉なんかもブームですよね。中には腐る手前が1番おいしい!なんて豪語する強者も。

ですが、日本はこれからジメジメ、いや~な時期に入ります。食中毒の発生件数も、暑い時期に集中。やっぱり心配になってしまいますよね。そこで今回は、

  • 腐った牛肉を食べるとどうなる?
  • 腐った牛肉を見分ける方法
  • ここに注意!牛肉の安全性
についてご紹介させていただきます。

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腐った牛肉を食べるとどうなる?

実際に腐った牛肉を食べてしまった!どんな症状が考えられるのでしょうか。

腐った牛肉を食べた場合の食中毒の症状

腐った牛肉で起こる食中毒では、主に腹痛下痢嘔吐などの消化器症状が考えられます。場合によっては、発熱を伴うケースもあるので注意が必要です。

腸管出血性大腸菌、O-157

焼き肉屋で提供された生レバーによって発生した集団食中毒。複数名の死者を出すこととなってしまった、あの事件、記憶に残っているという方も多くいらっしゃるかもしれません。

厳密に言えば、腐敗した牛肉による食中毒ではありませんが、牛の生肉にはO-157が付着している可能性があるということ。下痢がひどい場合や血便などの症状が見られたら、感染を疑う必要があります。

幼児や高齢者など、抵抗力が弱い人の場合は溶血性尿毒症症候群脳症を引き起こす場合も。最悪の場合、死に至りますので特に注意が必要です。

何時間くらいで症状は表れる?

原因となる菌によって違いはありますが、大体食べて数時間後から数日後に症状が表れます。特に、腸管出血性大腸菌の場合は、時には1週間以上経過してから症状が出る場合もあるので注意が必要です。

腐った肉を加熱すると食べられる?

消費期限が切れていても、加熱したら大丈夫!の謎理論。度々耳にしますよね。もちろん、症状が出るか出ないかは、菌の繁殖具合やその人の体力など、不確定要素によるところが大きいと言えます。

ですが、 腐敗した肉に付いている、菌が産生した毒素や有害物質は、家庭で調理する程度の温度と時間では死滅しないものがほとんど。明らかに腐った肉は、例え火を通したとしても食べるのはおすすめできません。  特にお子様や高齢の方がいらっしゃるご家庭では注意するようにしましょう。

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腐った牛肉を見分ける方法

それでは次に、買ってきた牛肉が腐っているかどうか、見極める目安についてご紹介します。

臭いをチェックする

牛肉が腐ると、酸っぱいような異臭がし始めます。牛肉だけでなく、ドリップからも腐敗臭がするので要チェック!ツンと鼻をつくような刺激臭がする場合も腐敗のサインです。食べるのはやめておきましょう。

ぬめりや粘りがある

生肉にはある程度、ぬめっとした感触がありますが、腐敗が進むとこのぬめりが増え、指にひっつくような粘り気が出てきます。糸を引いているという場合は赤信号!速やかに廃棄し、二次汚染を防ぐために手洗い、消毒を徹底しましょう。

味が変わる

腐った牛肉はやはり味も格段に落ちるもの。酸っぱい苦い、といった場合は、それ以上食べるのはやめましょう。舌にぴりぴりとした刺激があるという時も、腐敗が進んでいる可能性があります。

最近流行している熟成肉ですが、あれはプロが安全な環境で細心の注意を払って熟成させたもの。腐敗とは異なると覚えておいてください。

色が変色する

牛肉は腐ると緑色灰色黒っぽい色に変色することがあります。ですが、 実は空気に触れることによって変色が生じる可能性も。その場合は食べても問題ありません。  変色が見られる場合、臭いや粘つき、味など、他の要素に問題が無いか、しっかりチェックしてみてください。

赤い汁が出ている

牛肉のトレーに赤い汁が出ていることがありますよね。あれは牛肉の細胞が壊れることによって流れ出たドリップと言われる水分。 牛肉の旨味やたんぱく質が含まれ、多くなればなるほど劣化が進んでいる目安 にもなります。

ドリップが出ているだけなら、食べても問題はありません。ただし、アクや臭みの原因になりますので、ドリップを除いてから調理するようにしてください。

ドリップが濁って粘つきがある場合は要注意!腐敗が始まっている可能性がありますので、他にも異変が無いかチェックしてみましょう。

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ここに注意!牛肉の安全性

では最後に、牛肉の劣化で特に気をつけるべき点をまとめておきましょう。

加熱しても食中毒になることもある!

お話したように、 牛肉が腐敗するときに産生される有害物質は、家庭での調理の温度や時間では死滅しない ものが多くあります。加熱したからといって、食中毒の危険が無くなるわけではありません。

お子様や高齢者、妊娠中の方など、抵抗力が落ちている方は特に注意を。健康な方であっても、食べずに廃棄することをおすすめします。

腐った肉の捨て方とは

腐った肉を捨てる際には、まずは二次汚染に最大限の注意を。他の食品や食器、調理器具に触れるとそこから食中毒を起こす可能性もあります。捨てる際は、重ねた袋に入れて廃棄するといいでしょう。

すぐに可燃ごみの回収日が来ない、といった場合は、冷凍してしまうとそれ以上腐敗が進行することはありません。ですが、抵抗があるという方もきっといらっしゃるはず。その場合は重曹を振りかけてから、重ねた袋に入れて廃棄してみてください。消臭効果を発揮してくれますよ。

正しい保存方法

すぐに食べない牛肉は冷凍保存がベスト!使う分ずつラップに包み、ジップロックなどに入れて冷凍してしまいましょう。保存の目安は細切れやひき肉で2~3週間ブロック肉で1カ月程度です。

解凍は冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめ、ドリップの流出が少なく、味も落ちにくいです。急ぐときはレンジの解凍機能などを活用して!常温での自然解凍は、菌が繁殖する可能性が高いので、夏場は特に避けるようにしてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 腐った牛肉を食べると嘔吐や下痢、発熱などの食中毒症状が!食べて数時間から数日は注意が必要!
  • 牛肉が腐ると臭いや見た目に異変が!悪臭や粘つきが出ていたら速やかに廃棄しよう
  • 腐った牛肉は、家庭での加熱では毒素が無くならない!食べるのはやめておこう
  • まとめ買いした牛肉は冷凍保存がベスト!解凍時の温度変化にも気をつけよう

随分お求めやすくなったとはいえ、やはり他の肉に比べてお高い牛肉。せっかく買ってきたのに腐らせてしまうと、がっかりしますよね。すぐに使う予定が無いときはとりあえず冷凍に!おいしく安全に食べ切ってしまいましょう!

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