バターが溶ける温度は何度?溶けるまでの時間は?マーガリンと比較!

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バターとマーガリンは見た目が似ていますが、溶ける温度が違うことをご存じですか?夏場、うっかり室内に置いていたバターは溶けていたのに、マーガリンは意外と大丈夫だったということがあります。これは、どういうことでしょうか?バターとマーガリン、それぞれの特性を理解して、上手に使っていきましょう。今回は、

  •  バターが溶ける温度は何度?
  • バターが溶けるまでの時間は?
  • バターの正しい保存方法
というテーマでお送りします。

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バターが溶ける温度は何度?

溶ける温度は?

「料理科学の森」のサイトによると、バターが液体になる温度(融解温度)は、28〜38℃と記載されています。バターは18℃を超えると柔らかくなり始めます。そして、一度溶けてしまうと組織が壊れ、再び冷蔵し固めても元には戻りません。高温・多湿の状態で放置すると、細菌やカビの発生・不快な臭いの原因になりますので、10度以下の要冷蔵が原則です。

マーガリンは?

マーガリンが液体になる温度(融解温度)は、45℃となっています。バターもマーガリンも見た目は似ていますが、それぞれの原材料や製法は以下のように異なります。

バター牛乳から分離した乳脂肪分を練り上げてつくったもの

マーガリン植物性油脂(主にコーン油や大豆油など)を主体に、脱脂乳などの副原材料を加え、攪拌しながら冷やし固めたもの

バターとマーガリンは、原料や製法が違うので融解温度(液体になる温度)も違うというわけです。

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バターが溶けるまでの時間は?

どれくらいの時間で溶ける?

バターが解けるまでの時間は、どのような環境に置くかによって変わります。バターを溶かす方法として、常温・手もみ・湯煎・ドライヤーの温風・オーブンの発酵機能・電子レンジなどを使う方法があります。バターを手っ取り早く溶かすには、電子レンジが一番早い方法です。ただし、電子レンジを使うと、溶かしすぎのミスに気をつけなければなりません。その点で、多少時間はかかりますが、手もみや常温放置で自然に戻した方が、仕上がりも味も美味しくなります。

室内で放置しておいたバターは、夏場は30分~1時間、冬場は、数時間で溶け始めます常温でスピーディーに溶かしたい場合は、5㎜~1㎝くらいにカットして、日当たりの良いところに置いておくという方法もあります。小分けにカットしておいた場合、夏場は20~30分、冬場は2時間ほどで溶け始めます。

マーガリンは?

マーガリンは、30℃以上で溶け始め45℃で液体になります。マーガリンが溶けると、水分と油分に分離し、一度溶けたものは元には戻りません。マーガリン類である「ファットスプレッド」も同様です。

マーガリン類である「ファットスプレッド」は、見た目はマーガリンとそっくりで、パッケージの表示を見ないと違いが分かりません。マーガリンもファットスプレッドも、主に植物性性油脂を使用して作られていますが、JAS規定の定義、原材料、油脂含有量などが違います。

マーガリン

原料のうち、油分含有量が80%以上のものを「マーガリン」と呼びます。マーガリンはファットスプレッドに比べて含まれる油脂が多く、カロリーが高いのが特徴です。

ファットスプレッド

マーガリンのうち、油分含有率が80%未満のものを「ファットスプレッド」と呼びます。油脂が少ないため、マーガリンよりもカロリーが低く、柔らかいというメリットがあります。また、マーガリンにはない風味原料(果実・チョコレート・ナッツ類など)の添加が認められています。

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バターの正しい保存方法

冷蔵庫のどの位置に入れる?

バターの保管については、10℃以下が適正となっていますので冷蔵保存がおすすめです。水分と空気に触れにくい場所がベストポジションです。バターの性質から「酸化を防ぐ」ことと「臭い移りを防ぐ」ことに注意して美味しさを保ちましょう。

酸化を防ぐ

バターが酸化すると、味や風味が落ちてしまいます。バターには飽和脂肪酸が多く含まれています。酸化した脂肪酸を口にすることは健康面においてもよくありません。酸化を防ぐための工夫として、バターを小分けして、ラップやアルミホイルで包んでおきましょう。さらに、ジッパー付きの袋や密閉容器に入れておくと、より安心です。

臭い移りを防ぐ

バターは臭いを吸着する性質があります。他の食品の臭いが移ると、風味や味が損なわれてしまいます。臭い移りを防ぐためにも、ジッパー付きの袋や密閉容器で保存するのがおすすめです。

保存期限は?

バターの賞味期限は、開封前は冷蔵保存で約6ヵ月、開封後は2週間程度が目安となっています。バターを冷凍保存した場合は、開封前で約1年の保存が可能です。

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まとめ

今回は、バターが溶ける温度についてマーガリンと比較してみました。

この記事をまとめると

  • バターは、18℃以上で溶け始め、28〜38℃で液体になる
  • マーガリンは、30℃以上で溶け始め、45℃で液体になる
  • バターもマーガリンも一度溶けたら、再度冷凍しても元には戻らない
  • バターは、10度以下の要冷蔵での保管が原則(小分けしてラップやアルミホイルに包み密閉しておくとGOOD)

原材料が違うので溶ける温度が違います。一度溶けると風味や味が損なわれるので、溶かしすぎに気を付けてくださいね。

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