スーパーにじゃがいもを買いに行った時に『じゃがいも』ではなく、『馬鈴薯』『男爵いも』『メークイン』と表示されていて、「これってじゃがいも?」と困ったことはないですか?
どれもじゃがいもなのですが種類によって特徴があり、向いている料理があります。そこで、今回は
- 馬鈴薯とは
- メークインとは
- 男爵いもとは
- それぞれの向いている料理
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ばれいしょとは
『馬鈴薯』と書いて「ばれいしょ」と読みます。じゃがいもの種類のひとつと思っている人もいるかもしれませんが、実は『じゃがいも=馬鈴薯』でじゃがいもの種類のことではありません。
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馬鈴薯とは
馬鈴薯は、じゃがいもの別名で中国から伝わった呼び方です。中国ではマメ科のホドイモのことを馬の首につける鈴に似ていることから『馬鈴薯』と呼ぶそうです。
じゃがいもは、1600年前後にオランダ人がジャワ島のジャガタラを経由して持ち込んだもので当時は『ジャガタライモ』と呼ばれていました。
馬鈴薯とじゃがいもは別々の国から伝わったものですが、江戸時代に小野蘭山という学者が「馬鈴薯はじゃがいもだ」と言ったことから、じゃがいもも馬鈴薯と呼ばれるようになったそうです。
現在はじゃがいもと呼ばれるのが一般的ですが、シーンによって使い分けられることがあります。でも『馬鈴薯=じゃがいも』ということを知っておけば、これからスーパーなどで表示が違っても戸惑わなくて済みますね。
一般的な呼び分け方
- 行政、農協、生産分野、学会など:馬鈴薯
- 一般的な名称:じゃがいも
- 学術的な植物の名称:ジャガイモ
じゃがいもの種類
現在日本で栽培されているじゃがいもは30種類ほどです。よく目にする皮が黄色いものだけでなく、赤や紫色をしているものもあります。
じゃがいもの国内の生産量は約80%が北海道ですが、長崎や鹿児島など温かい地域でも栽培されていて、その地域ならでは品種も増えています。スーパーで購入できるのはその内の15種類ほどです。その中でもメークインと男爵いもの2種類が特に多く市場に出ています。
スーパーによっては『じゃがいも』ではなく、「メークイン」「男爵いも」と品種で表示されることがあります。じゃがいもは品種によって味の違いや煮崩れしやすいなどの特徴があるため、こだわりのある人は、料理に合わせて品種を選んでいるそうです。
じゃがいもの保存方法
じゃがいもは常温で長期保存が可能です。しかし、保存状況によってはシワシワになったり、芽が出てきたり、皮が緑色になることがあります。
緑色になった部分にはソラニンという毒性のある物質が発生していることがあります。食中毒を起こす危険性があるので食べてはいけません。
じゃがいもの保存期間を延ばすためには新聞紙や紙袋に入れて光が当たらないようにし、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。
気温や湿度が高くなる梅雨から夏は新聞紙で包んだものをビニール袋に入れて野菜室で保存するのがおすすめです。
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メークイーンとは
長期保存ができるので年間を通して流通しています。収穫時期は秋です。主な産地は北海道産ですが、熊本県や千葉県、静岡県など全国各地で生産されています。
特徴
メークインは、楕円形で目が浅く表面がツルンとしています。果肉は薄い黄色っぽい色です。イギリスで栽培されていた品種で、大正時代に日本に伝わったといわれます。
デンプンの含有量が少なく粘り気と甘みがあります。煮崩れしにくいため形を残したい煮込み料理に向いています。
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男爵いもとは
長期保存ができるので年間を通して流通しています。収穫時期は夏から秋にかけてです。主な生産地は北海道ですが、静岡県、茨城県、千葉県など全国各地で生産されています。
特徴
男爵薯は、コロンとした丸い形で目が深くゴツゴツとしています。果肉は白っぽい色をしています。アメリカで栽培されていた品種で明治時代に日本に伝わったと言われています。
デンプンの含有量が多く、やや粉っぽくホクホクとした食感です。煮崩れしやすいので、じゃがいもの形を残さない料理に向いています。
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それぞれのむいてる料理
じゃがいもを使う料理はたくさんあります。男爵いもとメークインは、同じじゃがいもですが特徴が違うので、料理によって使い分けると見た目が良くなりますし、よりじゃがいものおいしさを楽しめます。
男爵いも
ホクホクとした食感で、煮崩れしやすいのが特徴です。じゃがいもの形を残さなくて良い粉吹き芋やコロッケ、ポテトサラダなどに向いています。
メークイン
粘り気があり甘みがあって、煮崩れしにくいのが特徴です。じゃがいもの形を残したいカレーライスやおでん、肉じゃがなどの煮込み料理に向いています。
まとめ
『馬鈴薯や男爵いもとメークインの違い』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 馬鈴薯とじゃがいもは同じ
- 男爵いもやメークインはじゃがいもの品種
- 男爵いもは丸くて煮崩れしやすい
- メークインは楕円形で煮崩れしにくい
これからは買い物に行ったときに『馬鈴薯』『男爵いも』『メークイン』と表示があっても迷うことなく選べそうですね。料理に合わせて崩れにくさで選ぶのも良いですが、“ホクホクした食感が好き”とか“甘みがあるものが好き”など好みに合わせて選ぶと、じゃがいも料理がよりおいしく作れそうです。
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