“馬乳酒(ばにゅうしゅ)”という飲み物を知っていますか?日本では馴染みのないものですが、どんな味がするのでしょうか?今回は、
- 馬乳酒って何?どんな味?
- 副作用で下痢になる?
- 馬乳酒に含まれる栄養と効果
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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馬乳酒とはどんな食材?
特徴
“馬乳酒(ばにゅうしゅ)”とは、馬の乳を原料として作られるお酒のことです。『醸造酒』や『乳製品』に分類されるもので、馬の飼育が盛んなモンゴルでは日常的に飲まれています。
製造方法としては、馬の乳に含まれている乳糖を発酵させる方法です。モンゴルでは「アイラグ」や「クミス」と呼ばれていますが、地域によって呼び方は様々あります。
馬乳酒の起源ははっきりしていませんが、家畜として馬が飼育され始めた頃には作られていたのではないかと言われています。当時、結核を防ぐ効果があるものとして広まったことがわかっています。
馬乳酒がにはエタノールが1〜5%含まれていますが、モンゴルで年齢問わず飲まれています。お酒というよりも乳製品として親しまれているようです。
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どんな味?まずい?
馬乳酒は製造過程で殺菌処理を行わないため、乳酸発酵が続きます。そのため酸味が強く、『酸っぱい味』となっています。酸味に加えて苦味もあるのが特徴です。
モンゴルでは一般的な飲み物ですが、馴染みのない日本人にとっては「まずい」と感じる方が多いかもしれません。また、馬乳酒は微炭酸なのでしゅわしゅわとした味わいです。
どんな匂い?臭い?
馬乳酒は発酵し続けているため、酸味のある匂いが徐々に増していきます。ツンとしたチーズのような匂いなので、こちらも人によっては「臭い」と感じるかもしれません。
どこで販売してる?
馬乳酒というものを初めて知った方も多いのではないでしょうか?日本で購入できるかどうかですが、販売しているところはほとんどありません。馬乳酒は殺菌処理されない製法のため鮮度が大切なことや、知名度の低さ、日本人からの需要の少なさなどにより日本での購入は難しいでしょう。
モンゴル料理店では馬乳酒を取り扱っているところもあるかもしれません。
馬乳酒で下痢になる?
馬乳酒は殺菌処理を行わず作られており、常時発酵しているため、下痢を起こすことがあります。飲みなれていない日本人にとっては、お腹の刺激となることが多いでしょう。
馬乳酒は発酵している・殺菌処理していないので下痢となることがある
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カルピスの誕生は馬乳酒がきっかけ?
実は、カルピスは馬乳酒をモデルとして作られた飲み物なんです!カルピスを販売しているカルピス社の創業者がモンゴルを訪問した際に飲んだ馬乳酒をヒントに、カルピスは作られました。
馬乳酒とカルピスの味は全く違いますが、馬乳酒の健康効果や独特な味に影響を受けたと言われています。では、馬乳酒にはどんな栄養成分が含まれているのでしょうか?
馬乳酒に含まれる栄養と効果
栄養素
馬乳酒は馬の乳を原料とするお酒ですが、非常栄養価が高く、ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれています。モンゴルの遊牧民は羊や馬などお肉類や乳製品を中心とした食生活で野菜を食べることが少ないため、ビタミンが不足しやすい生活を送っています。そこで、ビタミンCを多く含む馬乳酒が好まれるようになりました。
また、アミノ酸が含まれているのも特徴です。
効果・効能
馬乳酒に含まれるビタミンCには、体の老化を防止する効果や免疫力を上げて風邪などを予防する効果があります。また、カルシウムには骨や歯を丈夫にする効果があります。
- 免疫力アップ
- 風邪・ウイルス予防
- 老化防止
- 疲労回復効果
- 体のエネルギー源
このように、馬の乳から作られる馬乳酒にはモンゴルの遊牧民の健康を支える効果が豊富にあります。これらの効能が、古くからモンゴルで馬乳酒が好まれる要因となっているのです。
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まとめ
この記事をまとめると
- 馬乳酒の読み方は「ばにゅうしゅ」
- 馬の乳を原料として作られるモンゴルのお酒
- 馬乳酒にはビタミンC・アミノ酸・カルシウムなどの栄養成分が含まれる
- 日本のカルピスは馬乳酒をヒントにつくられた
馬乳酒、みなんさんはご存知でしたか?酸味の強い味やチーズのような匂いなど、独特なものなので初めて飲む方は「まずい」と感じるかもしれません。しかし、その健康効果は絶大なのでモンゴルの遊牧民の健康を支えているのです。機会があればぜひトライしてみてくださいね!
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