あさつきと小ねぎの違いは?別名がひろっこと呼ばれるあさつきの歴史

こねぎやあさつきは名前は違えど見た目がとてもそっくりです。味や風味など、それぞれの違いについてはよくわかっていないという方々も多いですよね。

スーパーで安く売っている方を買っている、どちらも使い方や食べ方は一緒という方々も多いのでは?

実はどちらも違いがたくさんあって、調理方法を変えれば、料理のレパートリーが広がりますし、それぞれの食材の良さを引き出せますよ♪そこで今回は、

  • あさつきとは
  • 小ねぎとの違い
  • あさつきの歴史

これらについて紹介していきます。2つの違いを知って、美味しく召し上がりたいですね。

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あさつきとは

私が住んでいる地域のスーパーでは、小ねぎは取り扱っているがあさつきは取り扱っていないというお店がほとんどです。たまに見かけることもありますが、小ねぎとほとんど見た目が変わらないのでそこまで気にしてみたという記憶がありませんね。

値段は、小ねぎよりも安いこともあったり高いこともあったりとまちまちです。同じように使えるのであれば、安い方を買いたいものですが違いはあるのでしょうか?

それではあさつきとはどのような野菜なのかを詳しく見ていきましょう。

特徴

あさつきとは漢字で書くと「浅葱(あさつき)」と書くようです。普通の葱よりも「色が浅い(薄い)」ことから「浅い葱(き)」、あさつき(浅葱)と呼ばれるようになったことが由来です。

葉が細く、香りや辛みが強いことが特徴として挙げられます。ヒガンバナ科ネギ属のエゾネギ(チャイブ)種の変種分類されており、小ねぎとは同じネギの仲間ではあるが品種が違うということで別物であることがわかります。

また他のネギ類と同様に香り成分である「硫化アリル」がとても豊富で、ビタミンB1の吸収を助ける・血行促進・肩こりや疲労回復などの効能が期待できますよ。

硫化アリルが豊富ということから、辛みが強いということも納得がいくかと思います。

食べ方

小ねぎに比べ少し辛みが強いので、食べ方としては長ネギと同じような使い方がおススメです。茹でると辛みや香りが穏やかになるという特徴も活かしたいですね。サッと茹でて和え物にしたり、炒め物や天ぷらにしても存在感が残り美味しく召し上がれます。辛みに強いという方は、エシャロットのように生のまま味噌をつけて食べても美味しいですよ♪

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ねぎとの違い

使い方などで混同しがちな小ねぎやねぎとの違いはあるのでしょうか?

小ねぎに関しては素人目では正直区別がつきません。見分けるコツなどがあれば知りたいものですよね?

お料理ごとに正しく使い分ければお料理のレパートリーを増やせますし、是非知ってほしいです!それでは見た目の違いや、使い分けについて紹介していきます。

葉の細さ

さつきは食用のネギ類の中で最も葉が細いことが特徴としてあります。小ねぎは大体5㎜程度の葉の太さに比べ、あさつきは大体2~3㎜です。ただ、これだけでは一緒に隣り合わせに並んでいないとわからないかもしれないですね。

どちらかというと、小ねぎは根元から葉先までシャキッと真っ直ぐなのに比べ、あさつきは根元がぷっくりとしています。この方が見た目で判断する際はわかりやすいかと思います。

あさつきとねぎの使い分け

あさつきは香りや辛みが強く、お料理の飾りとして使うには少し主張が強いです。是非あさつきを食べる際は、自身を主体とした調理方法がおススメですよ♪

さっと茹でて酢味噌和えにしたり、韓国風のナムル、野菜炒めなどで美味しく召し上がれますよ。

もちろん加熱せず薬味として使うも良し、味噌をつけてそのままぱりぱりと食べることで辛みや香りを楽しむのもおススメですよ。それぞれの特徴を知って、使い分けるとお料理の楽しみが増えますね♪

いくつかメニューを紹介しますので是非参考にしてください。どれも手軽にできて美味しいですよ!

詳しくはこの記事をチェック!

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あさつきの歴史

実はあさつきという野菜、昔は山に自生している山菜の仲間でした。東北地方では春の味覚として昔から愛されているお野菜でしたよ。

そんなあさつきですが、歴史もとても古く、別の名前で呼ぶ地域もあるそうな。それにあさつきによく似た毒性の植物もあるようですので、山菜採りであさつきを採る際は注意が必要です。

それでは詳しく見ていきましょう。

別称

あさつきの若芽を別名「ひろっこ」と呼びます。日本では古くから親しまれてきたネギの一種で、平安時代にはすでに食されていたと言われています

食用だけでなく薬としても使われており、傷薬として生葉揉みつぶしたものを患部に張り付けると、抗菌作用により止血に役立つと言われています。また寒気がある風の際に、すり潰したものを白湯に入れて飲むと効果があるとされています。

小さい頃おばあちゃんが、「風邪をひいた時はネギを首に巻いておくと良くなるんだよ」って言っていたのを思い出しましたが、科学的な根拠があったのですね。

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主な旬は1~3月です。山菜というと春の味覚というイメージですが、もともと山菜の一種だったあさつきも春に旬を迎えるようですね。

主な産地は山形県や福島県などの東北地方、群馬県や千葉県などの関東地方が多いです。また出荷量としては広島県が一番多く、3~4月と10月にも旬を迎えるように作られていますよ。

毒性は?

あさつきと非常によく似ている植物で「ノビル・ニラ・スイセン」があります。あさつき・ノビル・ニラは、毒性は無く食べられるので問題ありませんが、スイセンは有毒ですので注意が必要です。

スイセンは葉が幅広で厚いことが特徴ですので見分けは付きやすいかと思いますが、鱗茎と呼ばれる根元の部分は似ていて、誤食の事例もありますので注意が必要です。

まとめ

今回は「アサツキの特徴や小ねぎとの違いについて」紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • あさつきとはネギの仲間で小ねぎとは品種が違うので別物
  • 元々は山菜の一種で春の味覚として扱われていた
  • 小ねぎに比べて香りや辛みが強いので、和え物や炒め物がおススメ

今までどちらも同じ使い方をしていたという方はこれを機に使い分けてみてはいかがでしょうか?それぞれ違った楽しみ方ができて、お料理の幅が広がりますね♪

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