焼き菓子づくりに欠かせない材料であるベーキングパウダーは、一袋購入すると焼き菓子を何個も作れるくらいにたくさん入っているので、使い切れず食品棚の奥に眠っていることの多い食材ですよね。使い切れず気づいたら賞味期限が切れているものの代表選手です。
ベーキングパウダーは一度に小さじ一杯程度しか使用しませんので、使い切れないのも無理はありません。そして賞味期限が切れて捨ててしまうと、必要な時に限って、ベーキングパウダーがない！ということになってしまいますよね。
今回の記事ではベーキングパウダーとはどのような材料なのか、ベーキングパウダーの代用品になる材料は何かについて解説していきたいと思います。
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目次
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ベーキングパウダーって何者？
ベーキングパウダーとはそもそもどんな粉なのでしょうか？ベーキングパウダーは膨らし粉とも呼ばれ、パンや焼き菓子に使われる膨張剤です。パンの材料でおなじみのイーストと違い、精密な温度管理と「寝かし」の工程が要らず、さらに生地の砂糖や油脂の影響を受けず、保存も楽なことから広まりました。
体に悪い？
ーキングパウダーの入っている袋や容器をみると、「アルミニウムフリー」と書かれていることがありますが、アルミニウムの入ったベーキングパウダーの影響はどういったものなのでしょう？下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック！
苦い時は食べても大丈夫？
ベーキングパウダーを使って焼いたお菓子やパンが苦い原因は、ベーキングパウダーの原料に『重曹』が含まれているためです。重曹は水と混ぜて加熱することで炭酸ガスが発生し、それによって生地に気泡ができるためフワフワに仕上がります。
この時に『炭酸ナトリウム』という成分も作られるのですが、この炭酸ナトリウムに苦味があります。この苦味は本来であれば生地から抜けていくものなのですが、ベーキングパウダーの量が多かった時に苦味が残ってしまうのです。
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膨張剤といえば重曹と何が違うの？
ベーキングパウダー同様膨張剤としての役割があるのが重曹です。この2つ、とても似ているのですが、何が違うのかまとめてみました。
＜ベーキングパウダー＞
成分：炭酸水素ナトリウム（重曹）に酸性剤や分散剤（遮断剤）を加えたもの
性質：縦に膨らむ。水で膨張し、加熱でさらに膨らむ
特徴：色、風味に影響を与えない
どれくらい使うか：焼き菓子の場合は、粉に対して2〜2.5％
＜重曹＞
成分：炭酸水素ナトリウム
性質：横に膨らむ。加熱によって炭酸ガスが発生して膨らむ
特徴：入れすぎると苦みが出て、焼き色に若干影響がある（黄色みが出てくる）
どれくらい使うか：焼き菓子の場合は粉に対して1～1.5％程度
ベーキングパウダーと重曹もどちらも焼き菓子の生地を膨らませるために使うことができますが、使用することによる風味・焼いた後の色・使用量に違いが出ることがわかりますね。
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ベーキングパウダーがないときの代用品は？
ここまではベーキングパウダーについてや、重曹との違いについて解説してきました。ここからはベーキングパウダーが家にない時にどのような食材が代用品として使うことができるのかについて解説していきます。
炭酸水
ベーキングパウダーがない時「炭酸水」を使って対応することができます。ただし炭酸水を使うときは「水分量の多いレシピの時」にしましょう。炭酸水を使うことによって水分量が多くなりすぎる場合がありますので、あらかじめ水分量が多い焼き菓子に使うようにしましょうね。
炭酸水を入れるタイミングはオーブンを入れる直前が一番ベストです。また卵が入らないレシピだと炭酸水のみで膨らますことは難しくなります。卵を使用したくない、もしくは卵がないという時はベーキングパウダーが必須です。ベーキングパウダーと炭酸水でその卵白メレンゲ分の分量を加えると良いでしょう。
重曹
重曹を使用することで風味や色合いが少し変わってしまいますが、ベーキングパウダーの代用品として使用することができます。100gの粉にたいして1～1.5gの重曹を加えるのが基本です。ベーキングパウダーと同じ量入れてしまうと苦味が強くなってしまったり、黄色味がかなり強くなってしまうので注意しましょう。重曹を使用する時は「レモン汁やお酢」を加えるとより、重曹の苦味を感じにくくなったり、生地が膨らみやすくなるのでオススメです。
天ぷら粉
実は天ぷら粉にはベーキングパウダーが含まれています。天ぷら粉はふっくらとしたお菓子を作るのに実はとても使いやすい材料なのです。ふっくらとしたケーキや、クッキー、スコーンなどを作る時に天ぷら粉を使う方法もあるんですよ！天ぷら粉を使ったレシピはネットでたくさん見つかりますので是非調べてみてください。
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片栗粉はベーキングパウダーの代わりにならないので注意！
片栗粉を使うことでベーキングパウダーの代わりになるという話を聞きますが、片栗粉だけではベーキングパウダーを使った時のようなふっくらとした食感を作り出すことができません。
片栗粉はジャガイモのでんぷんを粉にしたものなので、生地を膨らませることができません。ベーキングパウダーの代わりには重曹か炭酸水、天ぷら粉を使うようにしましょうね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか？ベーキングパウダーは必要な時に限って近くにないということが多い食材です。そんな時に代用品として使える材料を知っておけば、安心してそのままお菓子作りを続行できるので、ぜひこの知識は知っておいてください。
この記事をまとめると
- ベーキングパウダーと重曹は全く違うもの！
- ベーキングパウダーの代わりに同じ量の重曹を入れてしまうとお菓子が苦くなってしまうので注意が必要！
- 代わりとしてオススメなのが炭酸水と天ぷら粉！
- 片栗粉ではベーキングパウダーの代わりにならないので注意！
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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