ひんやりとしてくちどけなめらかなババロアは、幅広い世代に親しまれている夏定番のデザートです。このように冷やし固めてぢきあがるデザートには、プリンやムースなど様々な種類があります。これらの違いはどこにあるのでしょうか。今回は
- ババロアとは?プリンとの違いも
- ムースとは?パンナコッタとの違いも
- ババロア・ムースの作り方
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目次
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ババロアとは
ババロアとはどのようなデザートなのでしょうか。その発祥地や、プリンとの違いについてもご紹介します。
ババロアの発祥地
ババロアは卵・牛乳・砂糖などで作ったアングレーズソースとゼラチン・泡立てた生クリームを合わせて冷やし固めたフランス菓子です。
ババロアという言葉はフランス語で「バイエルンの」という意味を持ちます。
ババロアの起源は諸説ありますが、かつてドイツ南部に存在したバイエルン王国で腕を奮っていたフランス人シェフが貴族たちのために考案した、という説が有力です。
またバイエルンに元々あった温かい飲み物がもとになって、19世紀フランスの名シェフであったアントナン・カレームが考案したのが始まりだという説もあります。
材料・食感の特徴
ババロアを作るために必要な材料は
- グラニュー糖
- 牛乳
- バニラビーンズ
- ゼラチン
- 生クリーム
ババロアの特徴は、ゼラチンによるプルンとした食感と乳製品のミルキーで滑らかな舌触りにあります。
最近ではシンプルなカスタード味のほか、フルーツを加えたり、抹茶や紅茶、コーヒーなどを加えたりしてさまざまな味のバリエーションを楽しむこともできます。
プリンとの違いは何?
プリンとは、卵黄・牛乳・砂糖をあわせた生地を熱し、卵の凝固作用を利用して固めたスイーツのこと。
対するババロアはゼラチンで固めますので、作り方が明らかに異なります。
これによって味や食感に大きな違いがでるのです。
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ムースとは
次はムースについて。その発祥や食感、パンナコッタとの違いについてもご紹介します。
ムースの発祥地
ババロアと同じく、フランス生まれの冷製スイーツにはムースがあります。
「ムース」とは、フランス語で「泡」を意味する言葉。
その名の通り泡立てた生クリームや卵白にフルーツソースやチョコレートなどを加え、冷やし固めたスイーツのことを言います。
またムースはデザートとしてだけでなく、肉や野菜、魚介などを加えたものをムース状にして食べられることもあります。
デザートとしてのみ提供されるババロアとは、明確に異なる点だといえるでしょう。
材料・食感の特徴
ババロアはゼラチンを使ってしっかりと固めますが、ムースに使うゼラチンの量はゼロ、もしくはごくわずかです。
一般的に冷蔵庫で長時間冷やして自然に固めるので「泡」という名前の通り、ふわっとクリーミーでなめらかな口当たりに仕上がるのが特徴です。
パンナコッタとの違い
パンナコッタはイタリア発祥のスイーツです。パンナは「生クリーム」、コッタは「煮る」という意味。
その名の通りパンナコッタの材料は生クリームがメイン。
生クリームを温めて牛乳や砂糖などを加え、ゼラチンを入れて冷やし固めて作られます。
生クリームは泡立てずに温めて加えるため、ババロアやムースよりもつるんとした食感になるのが特徴です。
生クリームもゼラチンも使用することからババロアとよく似ているように感じますが、違いは「生クリームを泡立てるかどうか」だといえるでしょう。
違いのまとめ
- ムース ・・・ 泡立てた生クリームやメレンゲを多く加えた、ふんわりとしたフランス菓子
- パンナコッタ ・・・ 生クリームをゼラチンで固めた濃厚なイタリアのお菓子
主な材料や作り方の点ではよく似ていますが、味わいと発祥地に大きな違いがあることがわかりますね。
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ババロア・ムースの作り方
ババロアとムースの基本的な作り方についてご紹介します。
ババロアの材料・作り方
- 卵黄
- グラニュー糖
- 牛乳
- バニラビーンズ
- ゼラチン
- 生クリーム
基本的なババロアのレシピをご紹介します。上記の材料を準備したら、さっそく作ってみましょう。
- ゼラチンを氷水でふやかしておく
- バニラビーンズは種とさやにわけておく
- ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまで混ぜる
- 鍋に牛乳とバニラビーンズを入れて中火にかけ、沸騰する直前で火を止める
- 4を3に少しづつ加えて混ぜる
- 鍋に戻し入れ、弱火にかけてとろみがつくまで混ぜる
- ゼラチンの水気を切り、5に加えて混ぜ別のボウルに濾す
- 生クリームを泡だて器でよく混ぜる
- タネに泡立てた生クリームを少しづつ混ぜ合わせる
- 型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めれば完成
生クリームの泡立ての状態によって、ババロアのかたさは左右されます。
ゆるめに泡立てればなめらかな食感、かために泡立てればしっかりとした食感のババロアができあがりますよ。
お好みにあわせて生クリームのかたさをいろいろ変えてみてくださいね。
ババロア作りでもっとも大切なのは、火加減。
牛乳は焦げやすいうえ、熱しすぎると卵に火が通って舌触りが悪くなってしまいます。
火にかけるときは絶えず鍋底から混ぜ続けていないと卵のかたまりができてしまうので、注意が必要ですよ。
ムースの材料・作り方
- グラニュー糖
- ゼラチン
- 水
- 生クリーム
- いちごピューレ
今回はいちごを使ったいちごムースの作り方をご紹介します。
- ゼラチンは先にふやかしておく
- いちごピューレにグラニュー糖を加えて混ぜる
- ふやかしたゼラチンにもグラニュー糖を加え、電子レンジにかけて溶かす
- 2と3を混ぜる
- ボウルに生クリームを入れ、氷水で冷やしながら泡立てる
- 氷水をはずして冷蔵庫に入れ、少し落ち着かせる
- 5に4を混ぜる
- 容器に移して冷蔵庫で冷やし固めて、完成
このいちごムースはかわいらしいピンク色に仕上がります。
白いミルクプリンやヨーグルトのゼリーなどと層にして固めてもかわいいですよ。
フルーツやクリーム、ソースを飾って華やかなデザートにも。
もちろん他のフルーツでもおいしくできあがりますし、チョコレートなどでアレンジもできます。
そうすれば色味も変わってきますので、また違った楽しみ方ができるでしょう。
アレンジ方法
シンプルなカスタード味を作って、お好みでチョコレートやシロップをかけても。
アイスやケーキに添えてもいいですね。
タネにフルーツやジャム、ソースを加えればそれだけで味を変えることができます。
コーヒーや紅茶、ほうじ茶などを混ぜてもおいしいですよ。
またどちらも冷やし固めるだけなので、器は自由です。フルーツの皮を器にしてもかわいいですね。
できあがったものをカットしてフルーツやクリームと一緒に盛り付けても、華やかなデザートができあがりますよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- ババロアは材料をゼラチンで固めたフランス菓子
- ムースは泡立てた生クリームや卵白を冷やすことで固めたフランス菓子
他にも似たデザートはいくつかありますが、そのどれにも明確な違いがあります。奥が深いですね。
ぜひそれぞれの違いを確かめながら、手作りをして楽しんでみてくださいね。
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