「アワビ」は貝の中でも人気のものですが、生でお刺身として食べるのは危険ではないでしょうか?魚介類は毒性を持つアニサキスなどの心配がありますが、アワビは大丈夫なのでしょうか?また、硬いアワビを柔らかくする方法についても触れたいと思います。今回は、
- アワビの栄養と効能
- アワビは生で刺身にしても食べられる?
- アワビの刺身の危険性は毒性は?
- アワビ肝って食べられるの?
- 刺身が硬い時の対処法!柔らかくするには?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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アワビってどんな貝?
英名 | Japanese abalone |
別名・和名 | 鮑 |
エネルギー(100gあたり) | 83kcal |
糖質量(100gあたり) | 3.6g |
アワビは、ミミガイ科アワビ属に分類される大型の貝です。日本で食用とされているアワビは主に4種類で、「エゾアワビ」「黒アワビ」「マダカアワビ」「メガイアワビ」という品種です。
宮城県・岩手県・北海道などの東北エリアを中心に収穫できる貝で、品種によって旬の時期が異なります。上記の中でエゾアワビは冬、それ以外の品種は夏が旬の時期となっています。
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栄養
アワビは、豊富に含まれるアミノ酸が特徴です。アミノ酸は旨み成分であり、体に嬉しい効果のある栄養素です。グルタミン酸・ロイシン・リジンなどのアミノ酸が詰まっており、高タンパクなのでヘルシーな食材でもあります。
- グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
- ロイシン:ロイシンは必須アミノ酸の一つで、分岐鎖アミノ酸(BACC)の一種に該当します。一日の所要量がアミノ酸の中で最大で、体の疲れを解消する効果や筋肉の材料になるため、ダイエットや筋トレ等で肌肉を付けたい人には意識して摂りたいアミノ酸の一つです。他に肝機能を高める働きもあります。
- リシン(リジン):リジンは必須アミノ酸の中で、体の中で必要な組織を作るために必須のアミノ酸の一つです。分岐鎖アミノ酸に該当し体を疲れにくくするための筋肉を作る働きを持っています。また、たんぱく質やブドウ糖の代謝、カルシウムの吸収にも関わっているため積極的に摂りたいアミノ酸です。
- パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
効能
アワビの栄養素の一番の特徴でもあるアミノ酸類には、血圧を下げる効果があります。また、肝臓機能を高めるため、二日酔いにも効果的です。それ以外にも様々な効果が期待できます。
- 高血圧を下げる
- 美肌効果
- 肝臓機能アップ
- 悪玉コレステロール抑制
- 免疫力アップ
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アワビは生で刺身にしても食べられる?
「アワビは生で刺身にしても食べられる?」と疑問に思う方がいらっしゃいますが、「もちろん生で食べることができます」!アワビはスーパーの生鮮コーナーで見かけることはあまり見かけませんが、生食できる貝です。
貝類や魚類にはアニサキスなどの寄生虫問題がありますが、アワビの場合は大丈夫なのでしょうか?
アワビのお刺身は危険?毒性は?
アワビを生で食べても、危険性や毒性はあまりありません◎生の魚介類には「アニサキス」という寄生虫がいることがあり、食べると激しい腹痛や下痢などの症状が出る厄介ものです。なぜアワビには、その危険性がないのでしょうか?
アニサキスとは?
生魚に寄生している白い糸のような寄生虫。
…鯖・イワシ・マグロ・鮭・アジ・カツオなどに付着している
安全な理由
アワビが安全な理由には、アワビの形が関係しています。アニサキスは海生ほ乳類の体内で卵を産み、卵がアミなどの甲殻類に補食されて体内でふ化して成長します。その甲殻類が魚に食べられる食物連鎖によって、最終的に人の口に入る危険が生じるのですが、アワビの形状はアニサキスが入りにくくなっています。これは牡蠣やサザエも同じで、アニサキスが入り込む形ではないため、これらの貝類はアニサキスによる危険性の心配がないのです◎
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アワビの肝は食べられる?
アワビの肝は「肝」と言われていますが、正確には生食腺です。この部分も余すことなく食べることができます!アワビの肝はオスかメスかによって色と味が異なり、オスは白色・メスは緑色でオスよりも少し生臭い特徴があります。
肝は好き嫌いが分かれる部位ですが、フグの白子と並ぶほど珍味と言われています。肝には、鉄分・亜鉛・ビタミンAやコラーゲンが含まれているので、美容にも効果的な部位なんです。捨てるのはもったいないので、是非一緒に食べてみてくださいね。
茹でる方がオススメ
アワビの肝を美味しく食べるには、茹でるのがオススメです◎ 茹でることで肝特有の生臭さが消えるので、苦手な方でも食べやすくなります。また、生で食べるのが心配な場合も加熱すれば安全です。
アワビの刺身が硬い!柔らかくする方法
アワビを食べようとしたら刺身が硬い!そんな時は、柔らかくするコツがいくつかあります。アワビは元々コリコリとした強い食感が特徴なので、生で食べるとある程度の硬さがあります。
アワビを硬くせず食べるには、食べる前の下処理と調理方法にコツがあるんです。
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強く洗わない
アワビは下処理でしっかりと洗う必要がありますが、ゴシゴシ洗いすぎると硬くなってしまいます。塩をつけてある程度洗ったらOKです。こすったり揉んだりしてしまうと身が硬くなるので注意しましょう。
蒸す
アワビを柔らかくするのには、刺身ではなくなってしまいますが「蒸す」方法があります。アワビは蒸すことでねっとりと柔らかく、旨味も閉じ込めることができます◎
まとめ
「アワビの刺身の危険性と硬い時の対処法」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- アワビの形はアニサキスが入れないため、危険性や毒性がない
- アワビの肝はメス・オスによって味や色が異なる!茹でると食べやすい
- アワビを柔らかく食べるには、①強く洗い過ぎない ②蒸して食べる
アワビはコリコリとした食感が美味しい貝で美容効果も期待できるので、是非美味しく調理して食べてみてくださいね。生でも危険性はほとんどないので、安心しましょう◎
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