独特の香りと食感を持つアスパラガスは、そのまま食べたり料理の付け合わせにしたりと使い勝手の良い野菜です。
その種類もグリーンアスパラガスやホワイトアスパラガスといったおなじみのものから、通常よりも細いミニアスパラガスや近年になって登場したパープルなど用途に合わせた様々な品種がそろいます。
そんなアスパラガスですが、すぐには食べないからと買ってきたものをそのまま冷蔵室の中に入れてしまってはせっかくの野菜のうま味が失われてしまいます。
今回はアスパラガスの鮮度を保つ保存方法や保存期間の目安についてまとめました。
アスパラガスの見分け方や栄養成分についても触れているので、保存方法にお悩みの方やおいしく食べたいお考えの方はぜひお読みください。
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目次
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アスパラガスってどんな野菜?
分類 | ユリ科アスパラガス属 |
原産地 | 地中海東部 |
由来 | ギリシャ語で「新芽」を意味するasparagosから |
英語でいうと | asparagus |
別名 | オランダキジカクシ(和名)・マツバウド(和名) |
私たちが野菜として目にするアスパラガスですが、これはアスパラガスの葉や枝が出る前の若い茎です。
この若い茎を収穫せずに成長させると、松葉のように細かい茎が茂り、大人の背丈ほどの高さになります。
アスパラガスはカロテンやビタミンC・E・B群を持つ緑黄色野菜で、特に疲労回復に効果があるアスパラギン酸が豊富に含まれています。
穂先に含まれるルチンは抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に効果があると言われています。
ちなみにですが、茎へ太陽が当たらないように土寄せして育てたものがホワイトアスパラガスです。
グリーンと比べると栄養価は劣りますが、ドイツやオーストリアなどでは柔らかな食感と香りの良さを生かし、茹でたホワイトアスパラガスに溶かしバターやオランデーズソースなどを掛けて食べたり、肉料理の付け合わせにしていただいたりすることがあるようです。
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鮮度の良いアスパラガスの見分け方
アスパラガスは成長の速い部分ですから、そのぶん鮮度が失われるのも早い野菜です。
なるべく新鮮な物を選んで適切に保存できれば通常よりも長めに持ちます。
▽アスパラガスを見分けるポイント
- 穂先が締まっていること。
- 茎の太さが均一で張りがあり、鮮やかな緑色をしていること。
- 切り口が白く、みずみずしいもの。
アスパラガスの穂先が開いたものは、成長するために栄養が消費されたしるしなので鮮度が落ちています。穂先がきゅっと締まっているものを選びましょう。
茎にシワがあったり色がくすんでいるものは水分が失われているので持ちがよくありません。
また、切り口が変色しているものは時間が経っているのでこれも避けてください。
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冷蔵で保存する場合
保存期間の目安
冷蔵での保存期間は3~4日が目安です。
冷蔵での保存方法
冷蔵で保存する場合はアスパラガスの乾燥を防ぐことと立てて置くがポイントです。
- 軽く濡らしたペーパータオルか新聞紙で穂先を傷めないように包みます。
- 包んだ物をビニール袋に入れ、口を閉じます。
- 根本を下にして、コップや深さのある容器に立てて入れ、保存してください。
アスパラガスを寝かせた状態で保存すると、穂先が上を向いて成長しようとエネルギーを使ってしまい、鮮度が落ちてしまうので気を付けてください。
調理するときは、根本の硬いところを折るか包丁で切り落とし、ピーラーで硬い皮とはかまをむいてから使いましょう。
冷凍保存の方法
冷凍での保存期間
冷凍での保存期間の目安は1か月です。
冷凍保存の方法
- ピーラーで硬い皮とはかまをむき、かために塩ゆでします。ゆでるときにむいた皮を一緒に入れると香り良くゆであげることができます。
- ゆで上げたアスバラガスの水気をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
- 食べやすい大きさに切ったあとラップで小分けに包んで冷凍します。
冷凍したものは、凍ったまま炒め物やスープの具材などに加えて調理するとおいしくいただくことができます。
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常温保存の方法
常温での保存期間
常温での保存期間の目安は1日です。
常温での保存方法
アスパラガスはそのままで常温に置くと、成長しようして水分を消耗して痛みが早くなります。ですから常温保存はおすすめできません。
どうしてもという場合は新聞紙でくるんでビニール袋にしまい、根元を下にして立てた状態で冷暗所に置いておきますが、できるだけ早く冷蔵か冷凍で保存しましょう。
また、干して乾物にしてしまう手もあります。
はかまを取り除いたあとピーラーで薄く削るか包丁で斜めに薄切りにしたものを、ザルやネットに広げて1~2日ほど干したら出来上がりです。煮物や炒め物に利用しましょう。
まとめ
今回はアスパラガスの保存期間の目安や保存方法についてまとめていきました。
- 冷蔵の保存目安:二重に包んで3~4日
- 冷凍の保存目安:塩ゆでしたもので1か月
- 常温の保存目安:二重に包んで1日(常温保存には向いていない)
基本的には常温保存には向いておらず、数日以内に食べるなら冷蔵保存に、それ以上になる場合は冷凍保存にしたほうがよさそうです。
野菜が一番おいしい時期である旬ですが、その時期は短いのが常です。
そのおいしさを無駄にすることなく味わうためにも、当記事の保存方法を参考にしていただけると幸いです。
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