あしたばの天ぷらの味はまずい?美味しい?食べ方・栄養・効能は?

あしたばってどんな野菜かご存知ですか?スーパーであまり見かけない少し珍しい野菜ですが、2~5月の旬の時期には直売所などに登場します。今回は、栄養価が高く青汁の材料にもなっているあしたばについてご紹介いたします。

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あしたばとはどんな野菜?

あしたばはセリ科シシウド属の多年草です。生命力と繁殖力がある植物で、葉っぱを摘んでも明日にはもう若葉が出ることから「あしたば(明日葉)」と名付けられました

特徴

日本では滋養強壮がある薬草として江戸時代から栽培されています。温暖な気候を好み、伊豆諸島の大島や八丈島の特産野菜としても有名です。茎が緑色の青茎と、茎が茶褐色の赤茎の2種類があります。赤茎のほうが少し苦みがあると言われています。

セリ科独特の香りと苦みがありますが、ビタミンの他、カロテン、鉄分などが豊富に含まれ栄養価が高く、健康に良い野菜として注目されています。青汁の原料としても有名です。根は朝鮮人参の代用として利用されることもあります。

あしたばの主な食べ方

あしたばは葉と茎を食べます。葉はセリ科特有の匂いと苦味があります。茎はあまりクセがなく、茹でるとアスパラのような食感です。

天ぷら

あしたばは油との相性が良く、もっともポピュラーな食べ方は天ぷらです。天ぷらにすることで独特のクセや苦味が和らぎ、食べやすくなります。揚げたては塩でいただくのがおすすめです。

かき揚げ

栄養満点なあしたばに桜えびを加えて。彩り鮮やかなかき揚げになります。天つゆにくぐらせて天丼にしてもいいですね。

サラダ

茹でて水気をしぼったあしたばと薄切りの玉ねぎを、ツナやマヨネーズと和えるだけ。あしたば独特のクセが和らぎ、食べやすくなります。これならお子さんもパクパク食べられそうです。

炒めもの

あしたばは炒め物にも向いています。わずかな苦さと肉の旨味、少し甘辛な味付けがよく合います。ご飯によく合うメインのおかずになります。苦みが気になる方は下茹でしてアクを抜いてから調理すると苦みがうすくなります。茹ですぎると歯ごたえがなくなってしまうので気をつけましょう。

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あしたばに含まれる栄養成分と効能

栄養ビタミンとミネラルが豊富な野菜のあしたば。生命力も強く、古来から不老長寿の薬としても知られていました。そんなあしたばにはどのような栄養、効果・効能があるのでしょうか。

栄養素

100gあたり

カロリー 30kcal/カリウム 390mg/ビタミンC 41mg/ビタミンK 380㎍/βカロテン 5300㎍/食物繊維 5.6g/葉酸 100㎍

効果・効能

カリウム 血圧の上昇を抑える効果がある
ビタミンC 抗酸化作用があり体内でコラーゲン生成を促し、血圧のコントロール、ガン予防、血行をよくする
βカロテン 体内でビタミンAに変換される栄養成分で、強い抗酸化作用を持つカロテノイドの一種。免疫力の向上やガンの抑制、活性酸素の働きを抑えるといった効果がある
食物繊維 「第6の栄養素」と呼ばれ、人間の消化酵素では消化することのできない栄養素。腸内環境を整える効果がある
葉酸 細胞増殖に必要なDNAを合成するための補酵素として働き、体の成長に関与する

あしたばを知れば知るほど、パワーのある野菜だということがわかりますね!

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あしたばを食べ過ぎると体に悪い?副作用は?

「栄養価が高くて体に良い」と聞くと、ついたくさん食べたくなりますよね。あしたばの1日の摂取量は150~200gくらいで、だいたい1日1束が目安です。食べ過ぎるとどんな症状が起こるのでしょうか。

腹痛・下痢

あしたばは不溶性の食物繊維が多く含んでおり、便の量が増えることで排便を促し便秘を解消してくれます。ただ、食べ過ぎてしまうと便秘が悪化して腹痛になることもあるので注意が必要です。特にもともと胃腸が弱い人は気をつけましょう。あしたばを食べるときは水溶性食物繊維も一緒に摂るようにするとバランスが良いです。

過敏症

あしたばには、昆虫の食害にあわないようにあしたば自身が作り出しているフロクマリンという成分が含まれています。このフロクマリンを摂り過ぎてしまうと、肝機能が弱って日光アレルギーを発症することがあります。皮膚が荒れたりかぶれたり、湿疹が現れたりといった症状が現れます。

まとめ

あしたばについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • あしたばはセリの仲間で、日本では滋養強壮がある薬草として江戸時代から栽培されている
  • あしたばは天ぷらやかき揚げ、炒め物など油と相性が良い
  • あしたばは栄養が豊富だが食べ過ぎると腹痛になったり肝機能が弱まることがある

青汁にも用いられるほど健康に良いあしたば。家庭菜園でも手軽に育てられるというので、家庭で育てて、健康的な食生活とガーデニングも楽しめると良いですね。

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