「あさつき」は万能な薬味ですが、冷凍保存をしたことはありますか?長期保存したい時や大量に購入した時は、冷凍保存が便利です。また、根っこ部分の球根も食べることができるようですよ。今回は、
- あさつきの味と栄養は?
- あさつきは生でも食べられる?
- あさつきを冷凍するメリットデメリット
- 冷凍方法と保存期限
- 根っこまで食べるあさつきレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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あさつきってどんな野菜?
あさつきは漢字で「浅葱」と書きます。ネギと同じヒガンバナ科ネギ属に分類される野菜で、ネギと同じように香り高いのが特徴です。
ネギと比べて色が浅い(薄い)ことが「あさつき」という名前の由来となっています。簡単に「小ネギ」と呼ばれることもありますが、正式名称は他に「糸ネギ」「千本ネギ」もあります。ネギよりも細いことが一番の違いです。
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どんな味?
あさつきはネギの仲間なので、風味と味わいはネギによく似ています。ネギほどツンとした香りは少なく、優しい香りです。噛むとほろ苦さがありますが、クセがあまりないので食べやすいです。
栄養素
あさつきなどのネギ類には、特有のツンとした香りの元でもある硫化アリルという成分が含まれています。また、緑黄色野菜なのでβカロテンが含まれていたり、ビタミンB2・葉酸・カルシウムも豊富です。
- 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
効果効能
強い香り成分の硫化アリルには、
- 消化液の分泌を促す働きがある
- ビタミンB1の吸収を高める
- 利尿や発汗作用があるため、玄米や豚肉、うなぎや大豆と一緒に食べるとより効果的
- 血液の凝固を防いで血栓ができにくくし、血中コレステロール値の上昇を抑える
- 血液サラサラ効果により、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞の予防に役立つ
- 血行をよくし疲労物質である乳酸を分解する作用があると言われ、肩こりや疲労回復にも効果が期待できる
その他、葉酸・カリウムも含まれていて、葉酸は貧血予防や改善に、カリウムはナトリウムの量を調整してくれ高血圧の予防に役立つと言われています。あさつきには特にビタミンB6が多く含まれ、脂質の代謝を促し肝臓に脂肪がつくのを防ぎます。
あさつきに含まれる硫化アリルは刺激の強い成分のため、生のままで過剰に摂取すると胃腸の調子を崩す場合があります。基本的にあさつきは薬味で使うことが多いと思いますので食べ過ぎる可能性は低いと考えられますが、体調がイマイチの時は気をつけましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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あさつきは生でも食べられる?
あさつきは薬味として食べられているように生でも食べることができます。そして実は、 球根の部分も生で食べることができます 。
イメージとしてはらっきょと同じで、シャキシャキとした食感で特有のツンとした味わいが特徴です。
詳しくはこの記事をチェック!
あさつきは冷凍保存できる?
あさつきは輪切りにしてから冷凍保存も可能です。しかし、他の野菜と違って細く中が空洞になっているので、冷凍するにはデメリットもいくつかあります。
冷凍保存のメリット
あさつきを冷凍保存するメリットは、やはり長期保存できるということです。大量に買ってすぐ消費できない時や、傷み始めた時には冷凍保存もオススメです。
冷凍保存のデメリット
冷凍保存のデメリットは、①風味と味が落ちてしまう ②シャキシャキ感が消えてしまう ③解凍した時にべちゃっとする などがあります。
あさつきは冷凍することで組織が壊れるので、解凍した時に柔らかくなり、水分が出やすくなってしまいます。そのため、解凍するとべちゃっとした食感に。味噌汁など汁物に入れる場合であれば、あまり気にせず食べることができます。
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あさつきの冷凍保存方法と賞味期限
冷凍
あさつきを冷凍すると約1ヶ月日持ちしますが、 刻んでから冷凍 します。キッチンペーパーを容器の中に敷いてから刻みあさつきを入れると良いですよ。
味噌汁や料理のトッピングなど、ちょこっと使いたい時に便利です。水っぽいと冷凍した時にあさつき同士がくっつて取れないので、水気はしっかり拭き取ってから冷凍しましょう。
※難点 冷凍あさつきは便利ですが、風味は落ちるのがデメリット。数日で使い切るなら刻んでから冷蔵もオススメ。
冷蔵
野菜室で保存する場合は、新聞紙や紙袋などの紙類に包んでからビニールで包みます。冷蔵庫は野菜室より2〜3度低く、野菜にとっては寒すぎるので野菜室がベターです。 3〜5日保存が可能 です。
あさつきの球根も食べる!大量消費レシピ
あさつきの根っこには豊富な栄養と、それによる効能がたくさんあることがわかりました。捨てずに料理に活かして、健康的な食事にアレンジしましょう!あさつきの球根を大量消費できるおすすめの食べ方をご紹介します。
これまで球根を捨てていた方は、こんな風にアレンジできるの!?とびっくりされるかもしれません。
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天ぷら
あさつきの球根は生でも食べることができる部位ですが、天ぷらにすると甘みが出て非常に食べやすくなります。球根だけで揚げてもOKですが、茎の部分と合わせて丸めるようにして揚げると彩りも綺麗ですよ◎
味噌汁
あさつきは味噌汁などの汁物に入れると一度にたくさん消費することができますよ。彩りもよくなるのでオススメです。我が家ではしじみの味噌汁や豚汁、野菜の味噌汁などあらゆる汁物にあさつきを投入しています。納豆にのせるのも◎です。
酢味噌
引用:cookpad
「あさつき・いか・酢味噌」、実はこの3つの組み合わせが最強なんです!輪切りにしたいかを軽く炒めたあさつきを、酢味噌で和えるだけの簡単料理◎球根も一緒に合わせることで、いかの柔らかさと球根の食感の違いを楽しめる一品です。
炒め物
引用:マルシェなレシピ
根っこも入れた炒め物は、軽く火を通す程度でも十分美味しく仕上がります。あさつきは生でも食べられる野菜なので、シャキシャキ食感が残るように調理しましょう。
おひたし
引用:おいしい山形
あさつきは球根も一緒におひたしにすると、栄養を余さず摂ることができます。根っこのシャキシャキ感と、茎のしんなり感の2つの食感が美味しい一品です。
卵とじ
引用:cookpad
あさつきは、ニラ玉のように卵とじにしても美味しいですよ。あさつきも卵も、火を通しすぎない程度に加熱してふんわり仕上げましょう。
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まとめ
「あさつきの冷凍保存と大量消費レシピ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- あさつきを冷凍すると風味や味・食感が落ちるなどのデメリットも
- 長期保存したい
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