道の駅の野菜売り場などにアロニア加工品が並んでいるのをたまに見かけます。是非この機会にアロニアの効能や、美味しい食べ方を知って頂けたらと思います。そこで今回は以下の四点についてまとめましたのでご一読して頂けますと幸いです。
- アロニアとは
- アロニアに含まれる主な栄養成分
- アロニアを食べる効能
- アロニアの食べ方・使い方
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目次
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アロニアとは
まず、アロニアについて簡単に説明していきたいと思います。
特徴
アロニアとは、ブルーベリーやラズベリーなどと同じバラ科の落葉低木で耐寒性・耐暑性ともに強いので日本各地で栽培される丈夫で育てやすい植物です。日本では「セイヨウカマツカ」や「チョークベリー」「ブラックチョークベリー」「チョコベリー」など和名洋名様々な名称で呼ばれています。
アロニアは直径5~10㎜程の小さな赤い実をつけ、その実は熟すと黒くなります。ベリー系のアロニアですがブルーベリーなどとは違い、果実は果皮が硬く、甘みが少なく、酸味や渋みが強いため、生食には向いていません。そのためジャムやジュース、果実酒などに加工され流通しています。
どんな味?まずい?美味しい?
上記でも述べた通りアロニアは甘みが少なく、酸味や渋みが強いため生食としてはあまり美味しくないかもしれません。冷凍と自然解凍を数回繰り返すことにより渋みは多少和らぎます。
口コミ
アロニアのジャム、すっぱくておいしいな
— 篠岡孟 (@citoyen_plant) June 7, 2022
アロニア初めて食べたけど何らかのベリーだなって味。謎のえぐみがある野生のベリーだった。
— 桃色教おママゆ@狼 (@doradoraomayu) June 6, 2022
仕事はじめにフルーツジュースを
— さぶ (@sabu3chororin) June 2, 2022
飲むようになった。
アロニアって何だろう?
アセロラの親戚かな? pic.twitter.com/OZMRJWF11Q
渋み酸味はあれど、意外と皆様の評価は良いようですね!
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アロニアに含まれる主な栄養成分
アロニアは近年高い栄養価が注目され、世間からスーパーフード、スーパーフルーツ、奇跡の果実と呼ばれるようになりました。では、どのあたりがそう言われる所以なのか掘り下げていきたいと思います。
ポリフェノール
アロニアの紫黒色の実には、ぶどうやブルーベリーと比べて、多くのポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは植物の色素や渋味・苦味の主成分です。ポリフェノール含有量が多いほど色素が濃くなり、渋味が強くなります。
成人が1日に必要なポリフェノールは1,500mgと言われており、特にアロニアは皮部分にポリフェノールが多く含まれています。
アンロシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種で植物が紫外線など有害な光から実(身)を守るために蓄えられる青紫色の天然色素のことです。
アロニアにはそのアントシアニンがとても多く含有しています。そのため、皮や果実が鮮やかな紫色をしているのと同時にポリフェノールの一種であるアントシアニンをアロニアは多く含むため、渋みを作り出しているのです。
食物繊維
腸内環境を整える食物繊維ですがアロニアは100g中総量5.6gを有しており、バナナの約6倍含まれています。食物繊維が不足しがちな現代人には適した果実と言えます。
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二種類のカロテノイド
アロニアにはカロテノイドも含まれています。特に多く含まれているカロテノイドが「β-クリプトキサンチン」と「β-カロテン」の2種類です。我々人間や動物はカロテノイドを体内で生合成することができないため、植物や一部の動物などが合成したものを摂取する必要があります。
β-クリプトキサンチン
「β-クリプトキサンチン」は「みかん」の色の素となる成分で、アロニアには柑橘類の約2分の1の「β-クリプトキサンチン」が含まれています。また「β-クリプトキサンチン」は抗酸化力がとても強く、ガンの予防に効果があることがわかっています。
β-カロテン
β-カロテンは、トマトなどに多く含まれている成分で、アロニアにはトマトの約1.4倍のβ-カロテンが含まれており、このβ-カロテンも抗ガン効果があるとして注目されている成分です。
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アロニアを食べる効能
スーパーフードなどと称されるアロニアですが接種することにより様々な効能が期待できます。
目の健康
「アントシアニン」というポリフェノールが網膜や視神経、毛様体の血流を促す働きがあると考えられているからだそうです。目の疲れや視力回復のほか、老眼の予防など、様々な効果をアントシアニンは持っています。
アントシアニンの含有量の多い食品としてTVCMにもなったブルーベリーが有名ですが、その上をいくのがアロニアです!アロニアのアントシアニン含有量はブルーベリーの約2~3倍程度です。
美肌効果
肌の老化の原因は酸化とされており、肌が酸化するとしみやしわ、たるみなどの肌トラブルが発生し、肌老化が加速してしまいます。ポリフェノールは抗酸化作用が高いので、老化の原因の酸化を防ぎます。また、アロニアにはビタミンCも含まれているので美白効果も期待できます。
高血圧
動物実験によって血圧の低下傾向が認められたことからアロニアの摂取によって血圧降下作用を期待することができる機能性素材としての可能性が示唆されています。
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アロニアの食べ方・使い方
渋みが邪魔をして生食には向かないと言われていますアロニアですが分類上は果実ですので加工して美味しく食べることは可能です!
ジャム
アロニアの果実を冷凍⇔完全解凍を三回程繰り返し、完全解凍したアロニアを鍋に入れ水を投入し10分程煮ます。粗熱を取り、しっかりとミキサーにかけ、また鍋に戻し水分を飛ばしながら煮詰めます。砂糖半量を加え混ぜながらさらに水分を飛ばし、残りの砂糖を加えながら焦がさないように混ぜて好みの固さになるまで水分を飛ばして完成です。
ジュース/スムージー
アロニアは生食に向かないので上記のジャムのミキサー過程まで行い、ペースト状になったアロニアを牛乳やヨーグルト、蜂蜜、バナナやりんごなどの甘みのある果物をミキサーにいれてかけてスムージーに、アロニアペーストにサイダーを入れて混ぜればジュースの完成です。
皮も食べられる?
何も手をかけずそのままの状態のアロニアを食べることはおすすめできませんが、冷凍と解凍を繰り返した状態のアロニアは多少の渋みと酸味はありますが実の形状のまま食べることが可能です。
まとめ
この記事をまとめると
- アロニアとは、ブルーベリーやラズベリーなどと同じバラ科の落葉低木で果実は果皮が硬く、甘みが少なく、酸味や渋みが強いため、生食には向いていません。ジャムやジュース、果実酒などに加工され流通しています
- 「β-クリプトキサンチン」と「β-カロテン」の2種類は抗ガン効果があるとされています
- ポリフェノールやアントシアニンの含有量がとても多いので目の健康や美肌効果、高血圧予防に繋がります
- 生食には向きませんが冷凍と解凍、加熱により渋みを軽減することが出来ます
- ジャムやスムージー、ジュースなどにすると美味しく召し上がれます
身体に良いスーパーフルーツなので是非この機会に試してみてはいかがでしょうか?
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