皆さんもご存知のあんこ。ほのかに感じる甘さと優しい豆の風味が特徴の和菓子にはなくてはならない食材ですよね。
そんなあんこを自宅で最近つくる人が増えているそうです。そこで気になるのがあんこの保存方法や腐っているのかどうかの見分け方。今回の記事では、
- あんこは腐るとどうなるの?
- 食中毒になるの?
- 冷凍保存は出来る?
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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あんこは腐ると?・見分け方
あんこが腐ると徐々に変化がみられます。よく観察してから食べるかどうかの判断をして下さい。危ないなと感じたらすぐに食べるのをやめましょう!
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あんこは腐るとどうなる?
水分を多く含むあんこは比較的腐りやすい食材です。室温に放置すると比較的早く腐敗が進みます。
あんこは腐ると緑や白のカビが生え始めます。また、水分を失いパサパサとした見た目になります。見た目に変化が無かったとしても変な臭いがしたり、口にしたら酸っぱかったり、ネバネバと糸を引くようでしたらすぐに食べるのをやめて下さい。
腐ったあんこで食中毒に?
あんこの食中毒はセレウス菌によるものです。製造時、あんこを調整した際に室温放置などでセレウス菌が増殖し毒素を産生することによって起こります。
セレウス菌の食中毒症状は嘔吐型(細菌性毒素型)と下痢型(細菌性生体内毒素型)に分かれます。セレウス菌は28℃~35℃の温度帯でとても増殖しやすいことから7~9月にかけての夏場は食品の扱いに特に注意が必要となります。
発酵あんこも腐る?
「発酵あんこ」とは砂糖を一切使わずに、小豆、米麹、水のみで作るあんこのことで、米麹の発酵力で小豆が自然な甘みに仕上がります。別名「小豆麹」や「小豆甘酒」と呼ばれています。
しかし、発酵あんこも食品ですので時間が経てば腐り始めてしまいます。
手作りした発酵あんこは米麹を使用していますので作った瞬間から発酵が進んでいきます。そのため賞味期限は多く見積もっても2週間が限界です。それ以上は発酵が進み酸っぱくなってしまいます。
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あんこは冷凍できる?
あんこは冷凍保存が可能な食品です。しかも一般的な食材は冷凍するとカチコチに固まってしまいますが、あんこは不思議なことにカチコチになりません。それは一体なぜなのでしょうか。
糖度とは
糖度とは「食品や果物などに含まれる糖分の量を百分率で表したもの」です。
一般的に流通しているあんこの糖度52度だそうです。スーパーなどで売られている中国産のあんこは流通と日持ちの関係で保存日数を長くしたいことから糖度を60度前後にしています。
糖度50度で食品の半分が糖分ということになりますので、あんこの半分以上が糖分で占められているということになります。
糖度が高いと固まらない
では食品が固まる、固まらないのその違いは何なのでしょうか?
水は0℃を下回ると氷になります。食品中には乾物など一部の食品を除き水分が含有していますが、液体や物体の中に水以外の物質が混ざっていた場合その液体や物体が固まっていくのを邪魔するのです。固まる邪魔をするその物質の代表格が砂糖や塩です。
液体や物体の中の砂糖の濃度を表す糖度が「低ければ」物質への影響は少なく、冷凍庫に入れたら固まります。
糖度が高い=物質が固まる邪魔をする砂糖の含有量が多い=物質は固まらないということになります。つまり食品中の水分が少なく、砂糖の方が多いと冷凍しても固まらないのです。
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あんこの冷凍保存方法
あんこが冷凍しても固まらないということが分かったところで、あんこの冷凍状態の品質や冷凍・解凍方法について説明します。
保存期間・日持ち
冷凍保存ではあんこは1〜3ヶ月程度保存できます。しかし、冷凍と解凍を繰り返すと風味は劣りますので必要分だけ自然解凍して使用するようにしてください。解凍しましたら日持ちしませんので当日中の消費をお願いします。
冷凍方法
あんこを安全に保存するには冷凍保存が一番良い方法です。家庭用冷凍庫の温度は-18℃が基準となっており、菌の繁殖危険温度帯を避けてあんこを保存することができるからです。
あんこを約50g〜100gぐらいずつに分けてラップにピッタリと包んで空気を抜き、多層樹脂フイルム製の冷凍保存袋などに入れて冷凍する方法がおすすめです。
解凍方法・食べ方
凍ったあんこを解凍する時合は、冷蔵庫や常温に移して自然解凍するか、電子レンジを使い瞬間解凍します。解凍しましたら使用用途に合わせて加工して下さい。
羊羹やお汁粉のように加熱調理する場合は特に解凍の必要はありません。凍ったままのあんこを鍋に移し、必要な材料を加えそのまま温める、または型に移し冷やし固めて完成です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- あんこは腐るとカビが生えやすい
- 食中毒になることもあるため注意が必要
- 冷凍保存がおすすめ
- 冷凍することで1ヶ月~3ヶ月まで保存できる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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