あん肝の冷凍保存方法は?日持ち・消費期限はどのくらい?1か月?

あんこうは水深500mほどの深海に生息する深海魚。エサの少ない深海域に棲んでいるため、わずかな栄養素を脂肪として肝臓に備蓄する性質があります。

そのためあんこうの肝臓である、あん肝は、滑らかな食感とその濃厚な味わいで海のフォアグラとも呼ばれ、珍重されています。その人気からスーパーで見かけることも増えてきましたし、手にとって料理に使ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。

実はこのあん肝、冷凍保存ができることをご存知でしたか? 今回は気になるあん肝の保存方法についてご紹介していきます。

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あまったあん肝の保存方法

栄養が豊富で通な人に大人気な珍味、あん肝は、夜の晩酌のお供にぴったりですよね。これが保存できて、いつでもすぐに食べられるなら良いなと思われている人も多いと思います。

保存のためには加熱しよう

しかしあん肝は残念ながら、生のままでは冷蔵・冷凍保存はできません。保存をするためには蒸すなどの加熱をして初めて、冷蔵・冷凍保存ができます。

ここからはあん肝を美味しく保存させるためにも、まずはあん肝の調理の仕方からご紹介していきます。

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あん肝の調理方法

  1.  あん肝の血と皮を除く。包丁でうまく取り除くことが難しい場合は、専用の骨抜きを使うなどしても良いでしょう。この場合、アニサキスと呼ばれる寄生虫も潜んでいる可能性大! アニサキスは腹痛などのトラブルの元なのでしっかりと取り除きましょう。
  2. 血合いや筋を取り除いた後、周囲の薄皮を剥がして一晩水につけます。このことによりあん肝に含まれている、臭みの元ともなる血を抜いていきます。
  3. 一晩浸けたあん肝を水気を取り、強く塩で揉み込みます。あん肝の大きさにもよりますが、大きいものなら40分、小さいものなら20〜30分程度が目安です。ここで塩漬けする時間によって味が変わるので注意。自信がない場合は時間はやや短めにしておきましょう。味が濃くなることを心配するなら薄味でもかまいません。塩漬けの時間が経過したら水洗いをします。
  4. あん肝を適度な大きさに切り、切ったあん肝をラップで巻きます。目安は200ずつくらい。同じグラム数にすることで均一に蒸し上げることができます。また空気ができるだけ入らないようにしましょう。今度はラップで巻いたあん肝をアルミホイルでしっかり巻きます。
  5. アルミホイルで巻いたあん肝を40分間、蒸し器で蒸します。蒸し上がったら水分が飛ぶことであん肝が縮み、アルミホイルが緩むため、あらためてしっかりアルミホイルを巻き直します。

下処理で血合いを取り除かないままだと、臭みの強いあん肝になってしまいます。ここでしっかりと血管を取り除く下処理が大切です。血合いや皮を取り除く処理をした後、塩で揉みこむことにより、より臭みのないあん肝を作ることができます。

また、蒸した後しっかりアルミホイルを巻き直しておかないと、あん肝が固まらず、崩れやすくなるので注意が必要です。

冷蔵庫で保存

しっかり冷めたら冷凍庫で保存をしましょう。蒸す加工を施し、塩を加えているとはいえ、あん肝は内臓ということもあり、3日も経てば生臭くなってしまいます。あん肝を冷蔵で保存する場合は作った翌日までに食べきってしまうのが理想だと言えるでしょう。

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あん肝を冷凍庫で保存する方法

調理したあん肝が残ってしまったら、冷凍庫で保存する方法があります。

空気が入らないよう隙間なくラップで包む

まずはラップで包むこと。この際、空気が入らないようにしっかり隙間なく包んでください。その後アルミホイルで包みます。

解凍する場合は氷水を張った容器に入れる

解凍したい場合は、自然解凍で食べられます。時間をかけずに早く戻したいという人は氷水を張った容器に入れて解凍すると良いでしょう。解凍した後のあん肝はそのまま食べても良いですが、時間の経過とともに生臭さが気になるかもしれません。その場合は鍋などの汁物に使うと良いでしょう。まとめて作って冷凍しておけば、使いたいときに使えるのでとても便利。食べ方のレパートリーも増え、一石二鳥と言えるでしょう。

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冷凍保存したあん肝の賞味期限

あん肝を冷凍保存をしたらどれくらい持つのでしょうか?

長くて1ヵ月程度

保存の目安は長くても1ヵ月程度が目安です。

味は落ちるため早めに食べるのが良い

冷凍といっても万能ではありません。味は時間とともに確実に落ちてしまうため、早めに食べることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。今回はあん肝が余った場合は下処理をして加熱したものなら保存することができることをご紹介しました。その場合、冷蔵で1〜2日、冷凍なら約1ヶ月が賞味期限といえることもわかりました。

スーパーでもしもあん肝やあん肝つきあんこうを見かけることがあれば、ぜひ手にとって、チャレンジしてください。お店で食べるよりもずっと安くて美味しいあん肝を堪能することができるはずです。

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