アニサキスで病院に行かないのは可能?放置で自然排出される?症状はいつまで?

アニサキスよる食中毒は毎年一定数起きていますが、症状が軽い場合は病院に行かなくても大丈夫なのでしょうか?食べてしまったアニサキスは、その後どうなるのでしょうか?今回は、

  • アニサキスで病院に行かないのは可能?
  • 市販薬で治る?アルコール・熱いお茶は効く?
  • 死骸は食べてもいい?食べたらどうなる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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アニサキスで病院に行かないのは可能?

アニサキスによる食中毒症状には、激しい腹痛を伴います。これは体内に入ったアニサキスが、胃や腸など消化器管の粘膜に潜り込むからです。アニサキスが刺さっている以上、その痛みは続きます。基本的には病院で刺さったアニサキスを抜き取る治療をするアニサキス食中毒ですが、中には病院に行かなくても大丈夫なケースもあります。

病院に行かない時
  • 我慢できる痛み
  • 症状が軽い場合

生きたアニサキスを食べても、症状が軽かったり我慢できる痛みだったりすることがあります。人によっては食中毒症状が全く出ず、アニサキスを食べたことに気づかないこともあるようです。このような場合、アニサキスは体内で死滅し排出されるので病院に行かなくてもOKです。

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放置は痛い!

アニサキスが胃や腸に刺さった時は胃に激しい痛みを伴うので、刺さったまま放置しているのはかなりの激痛です。アニサキスは人の体内に入るといずれ死んで症状は消えますが、その期間中は痛みが消えないので腹痛がある時の放置は辛いでしょう。

アニサキス症状は自然治癒できる?薬で治る?

アニサキス食中毒が起きた場合、その症状を自然治癒させたり市販薬で治すことはできるのでしょうか?いくつか”アニサキスに効く”と言われている民間療法がありますが、本当に効果があるものなのかどうか解説していきます。

熱いお茶

“アニサキスには熱いお茶が効く”と言われることがありますが、生きたアニサキスを食べてしまった場合、熱いお茶を飲んでも食中毒症状を改善することはできません。加熱によるアニサキスの死滅温度は60度以上であり、飲める温度の熱いお茶を飲んでも効果はありません。

アルコール・ウイスキー

“アニサキスにはアルコールが効く”と言われることがありますが、こちらも効果はありません。アニサキスはアルコールに強く、2.5〜10%濃度のアルコール飲料内で 5 日間生存、14〜25%アルコール飲料内でも平均 5.6 時間生存します。

あくまでも温度の決まった冷凍処理か加熱処理でしか死滅させることができないので、それ以外の方法は効かないので注意しましょう。

胃薬

胃が痛いからといって胃薬を飲んでも、アニサキスが胃の粘膜に刺さっていることが原因なのであまり効果はありません。病院では刺さったアニサキスを抜き取る処置が必要となるため、市販の胃薬で治るものはないです。

正露丸

アニサキスによる食中毒症状が出た時の対処法として、正露丸を飲む方法があります。正露丸は下痢や腹痛に効果的なので、一時的な応急処置としては効果があります。

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アニサキスの死骸は食べても大丈夫

アニサキス

冷凍したり加熱したりするとアニサキスは死滅するのですが、「アニサキスは死滅したとしても、死骸が魚の中に残っているのでは…?」と気になった方はいませんか?

そうなんです、アニサキスは死んでも、その死骸が魚の中に残っています。ですが、アニサキスは死んでいれば、食べても問題ありません。アニサキスを持つ魚で加熱処理や冷凍処理されているものを食べている私たちは、普段からアニサキスの死骸を口にしている可能性が高いのです。

アニサキスの殺し方

アニサキスの殺し方には、“加熱処理”“冷凍処理”の2パターンがあります。いずれの場合も温度と時間に条件があります。

60度以上で1分加熱

アニサキスを加熱死滅させる際は、 60度以上で1分間以上 加熱することで、完全に危険性をなくすことができます。また、70度以上であれば1分かけずともアニサキスは死滅します。

アニサキスのいる可能性のある魚を加熱する際のポイントは、加熱温度が重要です。電子レンジ加熱だと温度が死滅温度に達しず、また加熱ムラも出るためオススメしません。しっかり火を通し熱処理するには、フライパンや魚焼きグリル・オーブンなど高温で加熱できる方法が良いでしょう。

-20度で24時間加熱

アニサキスを冷凍死滅させる際は、 マイナス20度で24時間以上 冷凍することで完全に危険性をなくすことができます。

注意

家庭用の冷蔵庫・冷凍庫ではアニサキスが死ぬくらいの温度にならないので死滅しない

家庭用の冷凍庫の設定温度は、だいたい-18度となっています。-18度だとアニサキスの死滅温度としては足りないため、24時間以上冷凍しても完全に死なないことがあるので要注意です。

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アニサキスは自然排出する

アニサキスは魚介類の体内では生き続けますが、人の体内では生息環境が合わないため生き続けることができません。数日経つと消化器管に潜り込んだアニサキスは自然と死に、他の食べ物と共に消化されて自然排出されます。

アニサキスの寿命

人の体内でのアニサキスの寿命は4〜5日で、それ以上経つとアニサキスは死滅します。死んだアニサキスは他の食べ物とともに消化され、自然排出されるので問題ありません。体内に刺さったまま残ってしまうことはないので安心しましょう。

潜伏期間

アニサキスを含む魚介類を食べてから 腹痛や下痢などの症状が出るまので時間は、数十分〜十数時間 となっています。早ければ食後数数十分で症状が出ますが、遅い場合は翌日や2日後にに症状が出ることもあります。

まとめ

この記事をまとめると

  • アニサキスは軽症の場合、自然治癒に任せることも可能
  • 体内で死んだアニサキスは自然排出される
  • アニサキスの死骸は食べても無味・無害!

アニサキス=大変な食中毒というイメージがありますが、中には腹痛が我慢できる痛みだったり、症状がないこともあります。その場合は自然治癒に任せて放置することも可能なので安心しましょう。

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