カタクチイワシを塩漬けにしてオリーブオイルで漬け込んだアンチョビ。本場イタリアはもちろん、日本でも人気の高い食材のひとつです。しかしこのアンチョビ、どのように保存するのがベストな方法であるかを知らない方も多いのでは?
今回は、アンチョビの保存方法やアンチョビを使用した簡単おつまみレシピを紹介します。
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目次
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アンチョビの保存方法
アンチョビを保存する際に気をつけなければならないのは、缶詰や瓶詰など大半のアンチョビはオリーブオイルに漬けられているということです。そのため、 アンチョビだけでなくオリーブオイルの劣化や酸化にも注意しなければ、鮮度をキープして保存することは難しくなります。
缶詰
開封したアンチョビを缶詰の状態のまま保存することは、おすすめ出来ません。缶詰は工場の製造工程でレトルト殺菌されているため、開封するまでは長期間保存することが可能です。しかし、一度開封してしまった缶詰は密封性が失われるため、雑菌が入り込む恐れがあります。また、アンチョビ自体にカビが生えることやオリーブオイルが酸素に触れることで酸化してしまうなどのリスクが考えられます。
そのため、 一度開封した缶詰のアンチョビは清潔な別の容器に移し替えてしっかりと封をして保存すること が大切です。また、その際はアンチョビが漬かっていたオリーブオイルについても一緒に移し替えるようにしましょう。
移し替え後の容器が大きくアンチョビ全体がオリーブオイルにうまく漬からない場合は、市販のオリーブオイルを注ぐことで鮮度を保つことが出来ますよ。
冷蔵
開封後のアンチョビを冷蔵保管する際も、缶詰の開封後と同様にしっかりと密封出来る容器や袋に移し替えてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。保存には、フリーザーバックを使用してオリーブオイルと共に保存するのも良い方法ですね。また、保存の際は保存容器やフリーザーバック表面にアンチョビの開封日を記載すると鮮度管理がしやすくなるためおすすめです。
冷凍
開封後のアンチョビを冷凍保存する場合に気を付けることは、1食分ずつ小分けにして冷凍庫に入れることです。小分け冷凍には、 アンチョビの再冷凍を防止する目的 があります。
開封後は日持ちする?
開封後の保存について解説してきましたが、保存温度帯を問わず開封後は出来るだけ早めに食べきることが大切です。保存温度帯ごとの日持ちについての目安は以下の通りです。
常温 | 冷蔵(5℃以下) | 冷凍(-18℃以下) |
2週間程度 | 1ヶ月程度 | 2ヶ月程度 |
アンチョビはもともとが保存食として作られたものであるため、常温でも2週間程度の長さは日持ちさせることが出来ます。しかし、菌の繁殖を防ぐため保存に使用する調理器具の取り扱う際は、必ず清潔なものを使用するようにしましょう。
他用途に使用した菜箸などがアンチョビに触れると、その部分から菌の付着と増殖が始まります。低温度帯であれば菌の増殖スピードは緩やかですが、常温では菌の増殖が最も活発となるため細心の注意を払う必要があります。
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アンチョビの保存期間
ここまでは、アンチョビを開封したあとの日持ちについて解説してきました。ここからは、缶詰や瓶詰状態のアンチョビの賞味期限はどのくらいなのか、賞味期限が切れてしまったアンチョビの取り扱いについて解説します。
賞味期限切れは食べれる?
アンチョビの賞味期限は未開封状態で約1年程度のものが多いです。しかし、賞味期限が切れてしまっても直ちに食べられなくなるわけではありません。何故なら、食品会社は製品の賞味期限を設定する際に、2か月から3カ月程度は余裕を持って日付を設定するからです。これを「 安全率 」と呼びます。
ただし、あくまで食品会社が保証しているのは賞味期限の範囲内であるため、それを過ぎて食べることは消費者の自己責任になることをお忘れなく。また、 賞味期限表示はあくまで開封前の商品にのみ適応される ということもしっかりと理解しておく必要がありますよ。
腐るとどうなる?
アンチョビが腐るとどうなるか、知っておきたい人も多いはず。缶詰のアンチョビが賞味期限を大幅に経過した場合、中にガスが充満して缶詰自体が膨張することがあります。こうなった場合は、確実に品質が劣化しているので そのまま廃棄することをおすすめします。
開封後のアンチョビが腐敗した際は、見た目や臭いで判別が可能です。カビが生えていたり、アンチョビ自体が変色して溶けかかっている場合は、腐敗していると考えても良いでしょう。 見た目だけでは判断がし辛い場合は臭いを嗅いでみましょう。 酸っぱいにおいや異臭がした場合は、腐敗が進んでいますので決して食べることなく廃棄しましょう。
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アンチョビのおつまみレシピ
アンチョビは発酵食品という特徴から、やはりお酒のおつまみとしていただくのが一番です。ここではアンチョビを使用したおつまみレシピを紹介します。
アンチョビガーリックポテト
一度レンジで蒸かした男爵いもを、オリーブオイル・ニンニクと一緒にフライパンへ。ニンニクがいい色に変わったらアンチョビを投入して炒めれば本格的なアンチョビガーリックポテトの出来上がり。ワインに合わせれば、気分はおしゃれなイタリアンバル!
アンチョビキャベツ
ちぎったキャベツとニンニクをフライパンへ。炒めたところにアンチョビを投入し黒胡椒で味のバランスを整えればあっという間にアンチョビキャベツの完成です。しっかりと野菜も取れるメニューなので、野菜不足のお子様などにもおすすめです。
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まとめ
この記事をまとめると
- アンチョビを保存する際は、清潔な状態を保って密封して保存することが大切
- 冷凍保存する際は、1食分ずつ小分けして再冷凍は行わない
- 賞味期限が切れたアンチョビも未開封状態であれば2か月くらいなら食べられることが多い
- ただし、食べる際はあくまで自己責任になることに注意する
- 腐敗したアンチョビは、見た目や臭いで判別が可能。もし迷ったら食べずに廃棄することを心がける
今回はアンチョビの保存方法と保存期間について解説しました。もともと日持ちのする食材だからこそ、鮮度に気をつけて美味しい状態を保ちたいですよね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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