食物アレルギーとは、本来無害であるはずの食べ物に対して免疫が過剰に反応してしまう状態のことを言います。
イメージとしてアレルギーは小さな子どもがなるものと思っている方も多いように、実際食物アレルギーの発症は6歳以下が80%をしめています。
でも、100人に1~2人の割合で大人でも突然発症するケースがあるんです。しかも大人が発症してしまうと子供よりも完治しない可能性が高いと言われています。
私も最近生のトマトを食べると、のどから耳の奥にかけて痒みが出てくるのですが、これもアレルギーの一つでしょう。
今回は「今まで大丈夫だったから大丈夫」では済まされない大人のニンジンアレルギーについてまとめてみました。
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目次
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にんじんで起こる主な3つのアレルギー症状
食物アレルギーは下記の3つのなタイプがあります。
即時性アレルギー
食材を食べた直後から2時間以内にさまざまなアレルギー反応を起こす急性アレルギーのこと
遅発型アレルギー
食材を食べた後24時間~48時間以内にアレルギー症状が発生するもの
口腔アレルギー症候群
食材が口腔粘膜から吸収され、口腔内や喉の痒みや腫れなどのアレルギー症状を起こすものもあります。上記の中でも、➀即時性アレルギーは年齢によって起こりやすさが低下していきます
つまり即時性アレルギーは小さなお子様が最もなりやすく、大人になるにつれてその確率は低くなっていくのです。
学童以降の子どもや成人に注意が必要なのは③口腔アレルギー症候群です。
果物や野菜を口にした際にかゆみなどの違和感がありますが、最初は気のせいだと思うことが多くなんのアレルギーか分からない人がほとんどです。
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近年は口腔アレルギーも増加している
しかし近年は野菜や果物による口腔アレルギー症候群が増えてきています。
実はこれには花粉症が深く関係しており、アレルギー反応を起こす花粉に伴って、アレルギーを起こしやすい野菜や果物が決まっているのです。
シラカバ・ハンノキの花粉に似た構造のアレルゲンを持つ野菜・果物
- バラ科(リンゴ・サクランボ・モモ等)
- セリ科(セロリ・にんじん)
- ナス科(ジャガイモ)
- マタタビ科(キウイ)
- ウルシ科(マンゴー)
ブタクサの花粉に似た構造のアレルゲンを持つ野菜・果物
- ウリ科(メロン・スイカ・ズッキーニ・キュウリ)
- バショウ科(バナナ)
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ヨモギの花粉に似た構造のアレルゲンを持つ野菜・果物
- セリ科(セロリ・ニンジン)
- ウルシ科(マンゴー)
イネの花粉に似た構造のアレルゲンを持つ野菜・果物
- ウリ科(メロン・スイカ)
- ナス科(トマト)
- マタタビ科(キウイ)
- ミカン科(オレンジ)
つまり、シラカバ・ハンノキ・ヨモギの花粉にアレルギー反応が出る人は、ニンジンアレルギーになる可能性もあるということです。
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人参アレルギーが悪化すると
また、アレルギーが重症化すると口腔内だけではなく下記のような症状が現れます。
嘔吐
消化器官の症状です。アレルゲンを含む食べ物が腸から吸収されることによって反応が起こります。
腹痛
同じく消化器官の症状です。嘔吐や下痢などを伴うことがあります。
皮膚の紅潮
皮膚の症状です。アレルゲンを含む食べ物を食べた後、皮膚に赤みがでます。
蕁麻疹と掻痒感
同じく皮膚の症状です。アレルゲンを含む食べ物を食べた後、湿疹やじんましんが現れたりとかゆみがでます。
目の充血
粘膜の症状です。ほかにも口内のかゆみやイガイガ感、のどの違和感やまぶたの腫れなどの症状がでることもあります。
呼吸困難スポンサードリンク
気管支の症状です。くしゃみや咳が出たり、のどがヒューヒューと鳴ることがあります。
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人参アレルギーへの対策
全身に症状が出る即時型のアレルギーではアレルギーを起こす物質を避けるしかありませんが、口腔内アレルギーによる軽い症状であれば多くの場合は加熱すれば食べることができます。
また、花粉症の症状が軽くなればそれに伴う野菜・果物アレルギーの症状も軽くなるという報告もあるので、花粉症に対するアレルゲン免疫療法を受けるのも一つの手かもしれません。
(個人差もありますので、気になる方は一度医療機関での検査をおすすめします。血液検査や皮膚テストによってアレルギーの判定ができます。)
人参アレルギーで気を付けること
大人の食べ物アレルギーの原因の一つとして、「触ること」も挙げられます。実際にひどい手荒れの状態で10年以上料理をしていたことで、ニンジンアレルギーになってしまった主婦の事例がありました。
初期症状としてその食べ物に触るとかゆみやじんましんが起こる場合もあるので、ニンジンを切った後やすり下ろした後にかゆみが続くようであれば早めの治療をおすすめします。
まとめ
食べるだけではなく触ることからもアレルギーになってしまう可能性があると分かりました。
家事をしていく中で手荒れは仕方のないことだと思いますが、なにか特定の食材を触ったときに痒みや赤みが長続きするようであればそれはアレルギーかもしれません
大人のアレルギーは上手く付き合っていける可能性もあるので、調理方法によって改善されるものであれば栄養のためにも普段通り摂取するのもアリだと思います。
ただ、心配な人はお医者さんに相談してみるのもお勧めします。
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