アケビに毒性・アレルギーはある?皮も食べられる?食べ方は?

皆様、アケビという果物をご存じでしょうか。見たことはあるけど食べたことはないという人が多いのではないでしょうか。

そこで今回はアケビという果物について以下の4点について触れていきたいと思います。

  • アケビとはどんな果物?
  • アケビに毒性はある?
  • アケビに含まれる栄養成分と効果
  • 皮まで食べるアケビの食べ方

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アケビとはどんな果物?

今ではあまりみかけなくなってしまったアケビですが、昔はよく自生していてそれを食べていたと話を聞くことがあります。

「アケビって何?」「どう食べるの?」「そもそも食べ物なの?」と感じる人も多いはず。ここではアケビについて掘り下げていきたいと思います。

特徴

アケビは、アケビ科の蔓性落葉低木の一種ですが、アケビ属に属する植物の総称でもあります。山や野に生育し、茎はつるになっており、他の樹木などに絡みついて育ちます。

外皮は紫色で、中は白い内皮と種のような果実がびっしりと詰まっています。熟した果実は甘く、秋の代表的な味覚とされています。

どんな味?まずい?美味しい?口コミは?

種のようなものがびっしりでお世辞にもあまり美味しそうには見えないアケビですが皆様の反応はいかがでしょうか。

https://twitter.com/1fbyc8Rs9LV6VsY/status/1439454680958922753

https://twitter.com/Younosato4477/status/1446661234573537280

美味しいという意見が多いようですし、中にはアケビの新芽や皮の部分を食べてる人もいて驚きました。アケビには色んな食べ方があるんですね!

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アケビに毒性はある?

インターネット検索をかけると「アケビ 毒」などといったワードが出てきて驚かれる方もいるのではないでしょうか。

実際紫色の見た目もあるので毒があるのではと考えるのも納得してしまいます。しかし結論から申し上げますと、アケビに毒性はないのでご安心下さい。

毒性があると勘違いされる理由

「アケビに毒」といわれる所以は、中国語の表記に原因があるようです。アケビのツルは「木通」という漢方薬の一種として存在しています。そして「木通」とよく似た名前の漢方に「関木通」という漢方薬もまた存在します。

なんと一文字違いなんですね!その「関木通」をキダチウマノスズクサという植物から作るのですが、キダチウマノスズクサには毒性があるのです!キダチウマノスズクサには腎臓の障害を引き起こす可能性のある成分、アリストロキア酸が含まれており、長期間の服用は危険とされています。

中国では実際取り違えのトラブルもあったことから、地域で混同されてしまい、アケビに毒があると間違った認識が広まってしまったようです。なお、毒性がある関木通も本来は漢方の生薬ですので、使用量や使用期間を守れば安全に使う事ができますのでご安心下さい。

アレルギーは?

アケビにアレルギー反応があるのかと問われますと無いとは言い切れないです。

と、いうのもアレルギーは、ほとんどの食べ物で起こる可能性があるからです。注意が必要なのは花粉症がある方です。花粉症を有する方が果物や野菜を食べた後に症状があらわれるアレルギーを花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)といいます。

これは、花粉のタンパク質と似通ったたんぱく質を含むものを食べた時にアレルギー症状が引き起こされるものです。アケビも植物ですので花粉があり、果実ですのでアレルギーがでる可能性はゼロではありません、ご注意下さい。

皮まで食べられる?

アケビは皮も食べられます。しかし、アケビの皮はゴーヤに似たような苦味があるのが特徴で、生のままだと苦味と渋みが強く食べづらいです。

そのため水に数時間浸けてしっかりアク抜き処理をしてから調理するようにしましょう。

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アケビに含まれる栄養成分と効果

アケビというものについてまとめてきましたが、栄養素や効能について説明したいと思います。

栄養素

五訂日本食品標準成分表に記載されている可食部100g当たりの生の状態のアケビ(木通/あけび)に含まれる成分量で果肉はエネルギー82kcal、1個15gのイチゴ約16個分のカロリーがあります。また果肉の方にはイチゴと同じ位のビタミンCが多く含まれています。

紫色の果皮の方には細胞の浸透圧を維持したり、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしたり、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し尿中への排泄を促進して血圧を下げる効果があるカリウムを多く含んでいます。

効果・効能

上記でも述べたように、アケビにはコラーゲンの生成を助けるビタミンCを豊富に含まれるため、肌のより良い状態を保ち、シミやそばかすを予防するはたらきが期待されています。

また、紫色の果皮には強い抗酸化作用をもつポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く、利尿作用や血圧を下げる効果があるカリウムが豊富に含まれています。

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皮まで食べるアケビの食べ方

オススメの料理は?

実は皮も食べることが出来るアケビですが、上記でも述べた通り皮はゴーヤのような苦みと渋みがあり生食には向きません。

皮の部分は、水でアク抜きをした上で油を使った料理にすると美味しいです。アケビは実の部分は生食でとても美味しく頂けますが、他の食べ方をしても美味しいです。

ジャム

アケビの実は白と黒のつぶつぶとした見た目ですが、ジャムはとっても真っ白い見た目になります。

アケビを実と皮に分離させ、鍋にアケビの実と砂糖半量とレモン汁を加え弱火で加熱し、とろみがついたらザルにあけて濾して種を取り除きます。

この時力を入れて濾すと種の苦みが出てしまうので注意して下さい。鍋に濾したアケビを戻し、残りの半量の砂糖を入れて弱火にかけて混ぜながら炊きます。トロっとして透明感が出たてきたら出来上がりです。保存瓶に詰めて保存して下さい。

天ぷら

秋のごちそうと言われるアケビの天ぷらは、皮の方を使います。アケビの皮を食べやすい長さに切り、水にさらしてアクを抜きます。

水分をペーパータオル等でふき取り、卵、小麦粉、冷水でもったりとした天ぷらの衣を作ります。カラッと揚げれば完成です。ほかの野菜と合わせてかき揚げにしても美味しいですよ。

炒め物

アケビの皮は油炒めとの相性がとても良いです。アク抜きをし、ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に炒め、甘味噌味で味付けするとご飯の進む一品になりますよ!

まとめ

この記事をまとめると

  • アケビは、アケビ科アケビ属に属する植物で、皮をむいて中の実を食べる果物です
  • アケビに毒性はありません
  • アケビの中の実にはビタミンCとカリウムが豊富に含まれています
  • アケビの皮には強い抗酸化作用をもつポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれています
  • アケビは皮まで食べることが出来ますが、苦みがあるため事前にアク抜きが必要です

いかがでしたか?秋に旬を迎えるアケビですが、果実が熟すのが待ち遠しくなりますね。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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