甘夏が甘くない・美味しくない・酸っぱい原因|甘くする方法・食べ方

夏みかんをさらに甘くした柑橘類が「甘夏」と呼ばれる果物です。ただ、甘夏の中にはなぜか「酸っぱくて甘みを感じないもの」がある場合もあります。どうして酸っぱい甘夏は存在するのでしょうか?今回の記事では、酸っぱい甘夏について以下のような事を解説していきます。

  • 甘夏とは一体どんな果物?
  • 甘夏が酸っぱいのはどうして?
  • 酸っぱい甘夏はどうやって食べればいいの?

こんな感じで、この記事を最後まで読んで頂ければ、酸っぱい甘夏でも十分に美味しく食べられるようになるでしょう。では、詳しく見ていきましょう。

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甘夏とはどんな柑橘類?

まず、甘夏とはどんな柑橘類なのかを解説しておきます。

特徴

甘夏とは山口県原産の「夏みかん」をさらに甘くなるように品種改良された柑橘類です。「川野氏」という方が大分県で品種改良を加えて作り出した品種なので、「川野夏橙」とも呼ばれています。今では、夏みかんよりも多くの量が栽培されるようになっていて、市場には夏みかんよりも多く出回っています。

どんな味?

甘夏の特徴は、爽やかな酸味と「甘み」です。通常のみかんよりは甘みは落ちますが、夏みかんよりは甘いです。そして、通常のみかんよりも柑橘系の爽やかな香りが強いのが特徴で、香りを楽しみたいのであれば、みかんよりも甘夏をおすすめします。ちなみに、通常のみかんよりも特有の苦みを感じる果物です。

収穫時期

甘夏が収穫される時期は3月から5月ごろで、夏みかんよりも早い時期に収穫されます。というのも、甘夏は夏みかんよりも「速く酸が抜ける」ように品種改良されていて、酸味があまり残らないように出来ているのです。夏みかんよりも「食べやすい果物」だと思っておきましょう。

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甘夏が甘くない!美味しくない!原因は?

とはいえ、甘夏を食べようとすると、「酸味が強すぎて美味しくない」ということもあります。どうしてそんなことになってしまうのでしょうか?いくつかの原因をまとめてみました。

未完熟

1つ目の原因として考えられるのは「まだ熟れていない」ということです。通常甘夏は3月くらいになると果実から酸が抜け、適度な甘みを出すようになりますが、気温や日照時間などの関係で、熟れるのが遅れることがあります。この場合、酸がきちんと抜けきらず、酸味を強く感じるでしょう。

当たり外れ

2つ目の原因としては「果実の当たりはずれ」も考えられます。当然ですが甘夏の実も個性があり、上手に甘くなる実と、そうでない実があります。日当たりの関係で、あまり日が当たらずに育ってしまうと、十分に生育せずに酸味が残ってしまう場合もあるのです。

当たりはずれを予測することは不可能なので、後述するいくつかの方法を試して、なるべく美味しく食べてみましょう。

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甘夏を甘くする方法

では、甘夏を出来るだけ甘くするにはどうすればいいのか?代表的な方法をご紹介しておきます。

追熟させる

1つ目の方法は「追熟させること」です。酸味の強い甘夏は、天日に2から3日程度当てておくと、果実の中の酸味が分解され、甘みを強く感じられるようになります。もし、まだもぎ取っていない果実であれば、そのまま木に残しておくだけで、甘みは増してくるでしょう。

ただ、追熟させるときに気を付けなければいけないのは、カビです。湿気のある場所で追熟をさせようとすると、白っぽいカビが生える可能性があるため、よく気温と湿度に注意して追熟させましょう。

砂糖漬け

2つ目の方法は「砂糖漬けにすること」です。これも簡単な方法で、酸味の強い甘夏の果実に、砂糖を適量刷り込み、1日程度冷蔵庫で放置しましょう。それだけで、かなり食べやすい甘夏に変化します。

アレンジして大量消費

3つ目の方法としては「ジャムなどにアレンジしてしまうこと」です。ジャムやマーマレードなどにアレンジすると、酸味の強い甘夏でも美味しく食べることが出来ます。しかも、大量に甘夏を消費出来るため、かなりおすすめです。皮まできちんと処理して入れると無駄なく食べられるでしょう。

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甘くない甘夏の食べ方・アレンジ

甘くない甘夏を簡単にアレンジする方法を、いくつか簡単にご紹介しておきます。

甘夏ジャム・マーマレード

1つ目の方法は前述した通り「ジャムやマーマレードにすること」です。皮は包丁で剥いて千切りにします。沸騰したお湯で2から3分程度煮込み、お湯を捨てます。中の果実部分は、薄皮を向いて、水と砂糖と一緒に煮込みます。その後、皮の部分と果実を合わせてさらに煮込めば完成です。

大量に消費できるところが嬉しいですね。

甘夏サラダ

2つ目の方法は、甘夏サラダにすることです。酸味が強い甘夏でも、野菜と一緒にドレッシングで和えれば、美味しいサラダになります。ビタミンCが豊富に含まれているため、健康にもピッタリです。

シロップ漬け

3つ目の方法は「シロップ漬け」です。この方法は、先程の「砂糖漬け」と殆ど方法は一緒。砂糖にプラスしてハチミツなどを入れて漬け込むと美味しく仕上がるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は「酸っぱい甘夏の食べ方」を詳しく解説してきました。ざっくり記事を振り返りましょう。

この記事をまとめると

  • 甘夏とは、夏みかんを甘くしたもので「川野夏橙」とも呼ばれる
  • 酸っぱい甘夏はアレンジをして食べるいい

こんな内容でした。早速スーパーに甘夏を買いに行って、あなたも様々なアレンジレシピを楽しまれてはいかがでしょうか?

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