スライス干し椎茸をそのまま食べると危険?腸閉塞になる?使い方は?

皆さんはスーパーなどで販売されているスライス干しシイタケを使ったことはありますか?干しシイタケというと、水で戻してから鍋に入れたり、戻し汁をだしに使ったりなど様々な使い方が出来る食材です。ただあまり頻繁に使うものでもないので、取り扱い方を知らない方も少なくないのではないでしょうか。

今回の記事ではスライス干しシイタケはどのような食材なのか、うまみ成分とは、そのまま食べると危険というのは本当なのかについて解説していきたいと思います。

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しいたけの特徴

しいたけの栽培が始まったのは江戸時代初期と言われています。カサ部分が分厚いものが良いしいたけとされ、生しいたけや干ししいたけが料理に使われています。きのこ類は旨味が豊富に含まれているので、味に深みを出したい時にも重宝する野菜です。

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しいたけの栄養

しいたけを始めとするきのこ類全般には、ビタミンDが豊富に含まれています。また、食物繊維が多いのも特徴です。

 

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ビタミンD:ビタミンDは、カルシウムの働きをサポートし主に骨形成を助けます。加えて、筋肉や神経伝達において不可欠なカルシウム濃度の調整も担っています。細菌の研究では、ウイルスや細菌に対する免疫効果の向上する。抗うつ作用も注目されています。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。

 

干し椎茸なら栄養価アップ!

椎茸には生椎茸と干し椎茸がありますが、出汁用に使われる干し椎茸は栄養価がかなり高い特徴があります。乾燥させることで凝縮し、食物繊維やカリウム・葉酸などが最大で30倍にもなるのです!

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干しシイタケのうまみ成分「グアニル酸」

干しシイタケにはグアニル酸という旨味成分の1つが豊富に含まれているといわれています。そもそも旨味成分ってどういうもの?と疑問に持つ方も多いと思いますので、一緒におさらいしていきましょう。

3大旨味成分

3代旨味成分はグアニル酸やイノシン酸、グルタミン酸です。グアニル酸をたくさん含有している食材は干し椎茸、イノシン酸ならカツオ、グルタミン酸は昆布です。イノシン酸とグアニル酸は核酸の成分を構成しています。また、グアニル酸はタンパク質の構成に関わるアミノ酸の1つです。

ちなみに、海苔はグアニル酸やイノシン酸、グルタミン酸の3大旨味成分を全て持つ数少ない食材として知られています。イノシン酸とグルタミン酸は母乳にも入っており、人にとって身近な成分と言えます。

効果

旨味には相乗効果があります。なぜなら、種類の違う旨味成分を掛け合わせると旨みが飛躍的にアップするためです例えば、古くからから日本ではイノシン酸を持つカツオとグルタミン酸を持つ昆布の合わせ出汁を使っています。

さらに、洋食ではセロリや玉ねぎ、にんじんなどのグルタミン酸を持つ野菜とイノシン酸を含むベーコンなどの肉の組み合わせが広く親しまれてきました。

旨味成分が発見される前から経験的に旨味の相乗効果が料理に活かされています。旨味成分を持つ食材を使うときには、ぜひ違う種類の旨味成分を持つ食材と一緒に使ってみてくださいね。

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スライスした干しシイタケはそのまま食べることができるの?

スライスした干しシイタケは衛生管理的に言うとそのまま食べるのは「安全とは言えない」と考えられます。危険というほどの物ではないのですが、椎茸などのキノコ類には雑菌が付着しやすい傾向にありますので、加熱処理をして食べることに濾したことはありません。

そもそもスライスされた干しシイタケは、生食用の衛生管理では作られておらず、加熱処理をせずに食べるかどうかは自己責任になります。

水で戻さないのはもっと危険

戻して食べるタイプの乾物を水で戻さずに食べるのは明確に「危険」であるといえます。これはなぜかというと、乾燥したまま体内に入ると体内にある水分を吸収して戻ることによって腸閉塞になる可能性があるからです。

水で戻すことを想定して作られている乾物を食べるときは、必ず水で戻してから加熱して細菌を滅菌、その後に料理に使うようにしましょう。

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スライス干しシイタケのオススメの使い道

佃煮がおすすめ

干しシイタケの旨味を生かして、深みのある味の佃煮にしてみてはいかがでしょうか。佃煮のメリットは珍しい調味料や食材を使わなくても、家に常備してある食材で簡単に作ることができる点ですね!

炊き込みご飯

うまみ成分グアニル酸を豊富に持っている干しシイタケは、炊き込みご飯にすると美味しさがごはん全体に移って、とても美味しい炊き込みご飯になります。調味料をいれて、スライス干しシイタケを入れて炊飯器のスイッチをオンにすれば簡単に作ることができるので、とっても簡単に作ることができますよ!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

 

この記事をまとめると

  • 干しシイタケはとても栄養価の高い食材
  • 乾燥させることによってビタミンDやうまみ成分グアニル酸が増す
  • スライスした干しシイタケをそのまま食べるのはやめよう
  • 乾物を戻さずに食べると腸閉塞の可能性があるので注意
  • オススメの食べ方は佃煮、炊き込みご飯!

 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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