大根おろしは冷凍保存できること知っていますか?すりおろす作業はなかなか大変ですが、作り置きとして冷凍しておくと便利なんです!しかし、栄養は壊れてしまわないのでしょうか?今回は、
- 冷凍した大根おろしの栄養は?
- 冷凍大根おろしの賞味期限
- 大根おろしの冷凍・解凍方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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大根おろしは冷凍するとまずい?
大根おろしは秋刀魚やハンバーグ、冷奴と一緒に食べたりとアレンジ豊富な食べ物ですが、すぐに消費できない時は『冷凍保存』することができます。
しかし、“大根おろしは冷凍するとまずい”と言われることもあります。大根は90%以上が水分でできているため、おろさずそのまま冷凍すると水分が抜けてスカスカになり、食感や味が落ちてしまいます。これが”冷凍大根はまずい”と言われる理由です。
大根おろしはすりおろしてしまうため、その心配がありません◎ 食感もそのままなので、美味しく食べることができます。
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冷凍大根おろしの日持ちはどのくらい?
大根おろしは冷蔵保存の場合、2〜3日が日持ち日数の目安となりますが、冷凍保存することで約1ヶ月日持ちさせることができます。一度に食べきれない時や、大根を大量消費したい時にオススメです。
ちなみに、大根そのものの日持ちはコチラです。
- 丸ごと…2週間〜1ヶ月
- カット…1週間〜10日
丸ごと1本の大根は、冬場であれば1ヶ月ほど日持ちします。暖かい時期は2週間ほどの日持ちです。また、カットした大根は1週間程度となります。
大根おろしに含まれる栄養素
大根は茎や葉っぱまで食べられる根菜で、葉にはβカロテンが豊富に含まれています。全体の97%が水分でできている大根ですが、カルシウムの含有量が多く、野菜の中でも上位となっています。
他に、葉酸・ビタミンE・鉄分や、辛味成分のイソチアシアネートなどがあります。イソチアシアネートの含有量は根の先端に近いほど多いため、大根の先端は辛味が強いのです。
- イソチオシアネート:イソチオシアネートは、強い解毒作用を持ち、特に発がん物質を無毒化する働きが注目されている栄養素です。加えて、免疫力を向上させがん細胞の増殖を抑制する働きも持っています。アブラナ科の植物に含まれている健康成分です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
胃痛に効くジアスターゼ
大根には、上記の栄養素以外に「ジアスターゼ」という消化酵素を持っています。ジアスターゼは炭水化物を分解して麦芽糖に変化させる働きがあり、胃腸に効く成分として整腸剤にも使用されている成分です。
大根のジアスターゼは特に皮の周りに多く、葉っぱや茎にはあまり含まれていません。ちなみに、根っこの中心部よりも皮の方が2倍ものジアスターゼを含んでいます。
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冷凍すると酵素や栄養は消える?
大根には消化酵素のジアスターゼなど、栄養素が豊富に含まれていますが、”冷凍すると栄養素がなくなるのでは?”と思いますよね。
栄養素によっては冷凍することで壊れてしまいますが、ジアスターゼに関しては冷凍しても壊れることなく食べることができるのです◎
大根はすりおろす際に細胞壁が壊れるため、酵素の働きを抑制することができます。その状態で冷凍すると、解凍後も酵素を失うことなく食べることができます。
また、ビタミンCは冷凍すると増える性質を持っています。熱には弱いビタミンCですが、冷凍には強いのです◎
大根おろしの冷凍方法・解凍方法
大根おろしを冷凍するのは簡単です◎ 保存容器は何を使ったら良いかですが、いくつかおすすめのものがあります。
- 製氷皿
- ラップ
- ジップロックなどの密閉袋
一食分ずつ小分けにできる便利なものに製氷皿があります。食べたい分だけ小分けで解凍できるので、1〜2人分の食事を作る時に便利です。
たくさん解凍して使う場合は、そのまま密閉袋に入れて冷凍することもできます。一度に全て解凍することになるので、大人数の食事作りにおすすめです。
解凍方法
冷凍した大根おろしを解凍する際は、常温ではなく冷蔵で解凍すると美味しく食べることができます。常温解凍は大根おろしが傷みやすくなるので、食べる数時間前に冷蔵庫にうつしてじっくり解凍しましょう。時間がない時は、電子レンジの解凍も便利です。
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まとめ
この記事をまとめると
- 大根おろしの冷凍保存期間は、約1ヶ月
- すりおろしても消化酵素やビタミンCは壊れない
- 解凍は常温ではなく冷蔵庫解凍がおすすめ
大根おろしは冷凍保存しておくと、1人分からすぐに使えるのでとっても便利です。調理時間の短縮にもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
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