寒くなってくると、温かい麺類が恋しくなりますよね。特に寒い日に食べるうどんの美味しさは、また格別です。友人や知り合いと一緒にうどんを食べていると、人によって月見うどんの食べ方が違うことに驚いたことはありませんか?
- 月見うどんの歴史
- 月見うどんの卵を落とすタイミングを考える
- 月見そばも魅力的
今回は、こちらに付いて詳しく解説します。
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目次
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月見うどんとは
まずは月見うどんの歴史について調べてみました。
名前の由来
月見うどんの名前の由来は、もちろん空に浮かぶお月さまのこと。アツアツのうどんに卵を割り入れると卵の黄身が夜に浮かぶ丸い満月に、白身がフワフワとした朧雲のようになることから名付けらられています。
江戸時代においては、うどん1杯よりも卵1個のほうが貴重であり物価も比べ物にならないほどでした。そのため、庶民の間では気軽に月見うどんを楽しむことは難しかったであろうと推察出来ます。
明確な時期は不明ですが、おそらく月見うどんの始まりは、鶏卵の量産が始まり庶民でも気軽に卵を楽しむことが出来るようになった昭和以降と言えるでしょう。
人により違う食べ方
月見うどんを食べる上で、最も難しいのは卵を食べるタイミングではないでしょうか。ここでは、卵を食べるタイミングについてパターン別に解説します。
食べる際に黄身を潰してうどん全体に混ぜて食べる
月見うどんを単純に「卵の乗ったうどん」として認識している人に多い食べ方です。一見すると何の風情もない食べ方ですが、実は釜玉うどんとして食べているのと同じ。卵の黄身がうどんに絡むことでまろやかに食べることが出来るため、実は卵を最も有効的使用した合理的な食べ方と言えます。
黄身を最後まで割らずに慎重に食べる
美味しいものを最後まで残しておく人に多い食べ方です。うどんをすする際に黄身を割らないように慎重に食べ進めていき、最後に熱で半熟になった黄身をちゅるんと口に含む食べ方です。人によっては、黄身の上にうどんを乗せて隠してしまう人もいます。
うどんのペースに合わせて少しずつ黄身を溶かして食べる
几帳面な人に多い食べ方です。黄身を少しずつ溶かしてうどんに絡めながらすすり食べます。見た目は最も美しく、月見うどんが持つ本来の風情と最も合致した優雅な食べ方です。
人によって、様々な食べ方が出来ることも月見うどんの持つ魅力と言えるでしょう。もちろん、食べ方には正解は無いので、人に特定の食べ方を強要することはやめましょう。
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月見うどんの卵を落とすタイミングは?
次は、うどんに卵を落とすタイミングについて考えてみましょう。
由来から考える
月見うどんの由来である、卵の黄身を満月に、白身を朧雲に見立てているという点です。この部分を強調する場合どういった方法が挙げられるでしょうか。
出来上がったうどんに入れる派
いわゆる駅そばで提供される月見うどんは、出来上がったうどんに卵を割れ入れたものが提供されます。透明だった白身に熱が加わることで少しずつ白く固まるため、朧雲が空を覆っていく様子を楽しむことが出来ます。
うどんと一緒に炊き込む派
一方で、うどんと煮込む際に卵も一緒にに炊き込む方法もあります。この場合は、黄身が加熱によって完全に固まるため満月がより強調されることになります。
朧雲(白身)の変化を楽しむ場合 | 満月(黄身)の変化を楽しむ場合 |
出来上がったうどんに卵を割り入れる | うどんと一緒に卵を炊き込む |
どちらをより楽しみたいかによって、卵を入れるタイミングが変わってくることがわかりますね。
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月見は冷やしやそばでも
月見と言えば「温かいうどん」というイメージが強いですが、実は冷やしそばでも月見を楽しむことが出来ることをご存知でしょうか?
冷やし月見そばの美味しい食べ方
冷やし月見そばを作る際は、事前に卵を卵黄と卵白に分けることがおすすめです。ボウルに卵白を入れて、メレンゲ状に泡立てることで、温かい月見と同様に白い朧月を楽しむことが出来ますよ。
月見そばの美味しい食べ方
月見そばの美味しく食べる方法も、やはりメインは卵をいつ食べるかという点がポイントになります。うどん同様に卵を割るタイミングは人それぞれ。混ぜてもよし、沈めてもよし。自分に合った食べ方を選択しましょう。
固まりかけた白身の部分に七味とうがらしを掛けると赤いとうがらしが美しく表現されるだけでなく、カプサイシンの効果によってより体を芯から温めることが出来ますよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- 月見うどんは卵をうどんに落とすだけのシンプルな料理でありながら様々な食べ方が出来る奥深いもの
- 卵を割り入れるタイミングは人それぞれで、黄身と白身のどちらをメインに置くかで変わってくる場合が多くなる
- 温かいうどんだけでなく、冷たいそばでも月見を楽しむことが出来る
いかがだったでしょうか。
年末に向かうにつれて温かいうどんやそばを食べる機会が多くなります。家族や友人と一緒に月見を楽しみながらこだわりの食べ方について語り合うのも風情があって楽しいですよ。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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