金時人参は生で食べられる?特徴や品種の違い・食べ方・保存方法まとめ

お正月などでよく見かける金時人参。見たり聞いたりはするものの、実際どんな野菜なのかご存知ですか?普段見かける西洋人参に比べると細く、赤い色が特徴です。

この記事では、そんな金時ニンジンの特徴や栄養・品種・食べ方などについて紹介しています。金時人参について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

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金時人参とはどんなもの?

まずは金時人参の特徴や栄養を見ていきましょう。

特徴

金時人参は、別名京にんじんとも呼ばれています。江戸時代に中国から伝わり、西洋人参より前から西日本で栽培され、親しまれていました。

鮮やかな赤い色で、普通のにんじんよりも細長い形状をしています。長さはだいたい30cmほど。西洋人参よりもやわらかく、甘みが強いのが特徴です。

煮崩れしにくいので煮物にもぴったり。京にんじんと呼ばれているほど、関西の正月料理で大活躍です。

栽培期間が長期間かかる割には収穫期間が短く、育てるのに手間暇かかるため、収穫量は西洋人参よりも少なくなっています。

栄養は?

  • カロテン

    西洋人参特有の青臭さはカロテンが原因ですが、金時人参はこのカロテンの含有量が少ないため、人参特有の青臭さを感じにくいのが特徴です。カロテンを多く摂取したい方は、皮ごと食べるのがおすすめ。
  • リコピン

    リコピンは西洋人参よりも金時人参の方が多く含んでいます。金時人参の特徴である鮮やかな赤色は、このリコピンによるものです。抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制してくれます。
  • カリウム

    ナトリウムの排出を促す作用があるカリウムも多く含まれています。100gあたり540㎎含まれており、塩分の多い食事をとる際にバランスを取ってくれるでしょう。

どんな効能がある?

カリウムは、ナトリウムの排出を促してくれるので、高血圧予防やむくみ予防に最適です。水溶性のため、炒め物にしたり、蒸したりすると効率的に摂取可能です。

リコピンには抗酸化作用があります。体を老化させる活性酸素を取り除き、アンチエイジングや血流改善・がん予防などの効果が期待できると言われています。油と一緒に摂取すると吸収率が上がるのでおすすめです。

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どんな品種がある?

ここでは金時人参の品種や産地・旬を紹介していきます。金時人参には、別の品種と交雑させてつくられた品種もあるので、ぜひチェックしてみてください。

品種

  • 本紅金時

    柔らかい肉質と甘みが特徴。香りもよく、独特の味わいがあります。見た目は鮮やかな赤ですが、中身も赤~橙色になっている品種です。生食は向いていませんが、加熱すると甘みが増すので、煮物や汁物におすすめ。
  • 博多金時人参

    博多の特産である「博多人参」と「本紅金時」を交雑させて作られた品種です。サイズは大きく、栽培しやすい特徴があります。

    やわらかい肉質と甘みを感じられるのは、金時人参と同じです。長さは30cmほど、太さは6~7cmほどになります。

産地

京にんじんと呼ばれ、関西でよく使われている金時人参ですが、もっとも生産が盛んなのは香川県です。生産量が実に7割を占めています。

旬はいつ?

金時人参は11月~3月に市場に出回ります。旬はお正月付近の12月~1月です。それに合わせて出荷量も増えています。

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食べ方は?

金時人参の食べ方や保存方法について紹介していきます。

美味しい金時人参は、濃い赤色をしておりみずみずしくハリがあります。金時人参は、表面に傷がないもの・軸の部分が茶色く変色していないものを選ぶのがおすすめです。

どんな食べ方がある?

金時人参は、お煮しめやお雑煮など、主にお正月料理で使用されます。おせちの定番・なますに金時人参を使えば普段と違った味わいを楽しめます。

また、煮崩れしにくい金時人参は煮物にぴったり。お正月に使いきれないという場合でも、グラッセや味噌汁など西洋人参同様に使うのもおすすめです。

鮮やかな金時人参を食卓に添えれば、華やかな見た目を楽しめます。また、金時人参に含まれているカロテンは油と相性抜群。効率的に摂取するためには、炒め物や揚げ物がおすすめ。

おすすめの煮しめレシピを紹介します。

材料(4人分)

  • れんこん 200g
  • ごぼう 1本
  • 金時人参 1本
  • ※だし 500cc(かつお昆布だし)
  • ※砂糖 小さじ2
  • ※酒 大さじ2
  • うすくちしょうゆ 大さじ1
  • みりん 小さじ2

作り方

  1. れんこんは皮をむいて、8mm幅に輪切りにし、水にさらします。
  2. ごぼうを水洗いし土落とし、8mm幅くらいの斜めに切りにし、水にさらします。
  3. 金時にんじんは皮をむき8mm幅くらいの輪切りにします。
  4. 鍋にれんこん・ごぼう・金時にんじん・※の調味料入れ、ひと煮立ちしたら蓋をして弱火で8分程煮込みます。
  5. うすくちしょうゆとみりんを加え、落し蓋をして更に8分ほど煮込みます。
  6. 火を止め、蓋をしたまま冷まして完成です。

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生で食べられる?

金時人参は生でも食べることが可能です。しかし、生で食べると渋みを感じる方もいるので、細かく切って使用するのがおすすめ。あく抜きをするとさらにいいでしょう。

千切りやスライスしてなますやサラダにすれば美味しくいただけます。

保存方法は?

新聞紙で包んだ後、ポリ袋に入れて野菜室に入れましょう。寒い冬の時期であれば冷暗所でも大丈夫です。葉がついているものは切り分け、別々に保存してください。

葉はなるべく早く食べましょう。根の部分は3日ほど持ちます。食べきれない場合は、使う大きさにカットして、冷凍保存するのもおすすめです。

まとめ

金時人参について紹介しました。金時人参は香川県で主に生産されている人参で、柔らかさと甘さが特徴です。やわらかいのに煮崩れしないので、煮物にもぴったり。

お正月料理で大活躍していますが、西洋人参のように普段使もできます。金時人参に興味を持った方は、ぜひ美味しくいただいてみてくださいね。

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