食品に含まれている甘味料には様々な種類がありますが、その中で天然甘味料に分類される“ステビア”と“甘草”について知っていますか?どちらも食品に甘みを加えるためのものですが、どんな違いがあるのでしょうか?今回は、
- ステビアと天草の特徴
- 人工甘味料の危険性
- 妊婦が食べると奇形児になる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ステビアと天草の違いは何?
お菓子などの食品には『人工甘味料』が使われているものが多いですが、その中でも特に用いられているものが“ステビア”と“甘草”です。
原材料名の表示に記載される食品添加物ですが、共通しているのはどちらも甘みを出すための甘味料ということです。それぞれには、どのような違いがあるのでしょうか?
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ステビアとは?
ステビアは天然甘味料の一つで、キク科ステビア属の「ステビア」という植物を原料としています。ステビアは南アメリカを原産とする植物で、かつては薬草として用いられていました。
人工甘味料としてのステビアは砂糖の200〜300倍もの甘さで、カロリーは砂糖の90分の1と言われています。ステビアが日本で取り扱われるようになったのは1971年で「甘いのにカロリーが低い甘味料」として好まれることもありますが、最近はその危険性も注目されています。
植物ステビアに含まれる「ステビオシド」や「レバウディオサイドA」といった配糖体によるもの
ステビアは砂糖の300倍もの甘さを持つ甘味料でありながら、糖質はゼロという驚きの成分となっています。
用途
ステビアは少量で、そして糖質ゼロで、甘みを付けることが用途です。
太る?
ステビアに糖質は含まれないため、食べても血糖値が上がらず糖尿病を持つ方にとっては嬉しい甘味料と言われています。甘さが非常に強いので、少量加えただけでもしっかりとした甘さがつき、更に血糖値が上がらないのでダイエットにも良いとされています。
安全性
ステビアの危険性として、性ホルモンが減少した事例があります。日本ではありませんが、海外でステビアを摂取した子供の「テストテロン」という性ホルモンが減少しました。また、ステビアは体内に蓄積しやすい性質を持つため、長期間摂り続けると何らかの症状が出るのではないかと懸念されています。
日本では「ステビアは安全な甘味料」として使用されていますが、実は確実な安全性はないと言えるのです。その証拠に、海外ではステビアが危険なものとして使用が禁止されていたこともあります。
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アメリカでは禁止されている
日本では1971年から甘味料として扱われていたステビアですが、アメリカやEUの国では「ステビアは危険な添加物」として使用が禁止されていました。現在では規定が変わり、アメリカなどこれまで使用が禁止されていた国々でもステビアがお菓子や料理の原料として使用されるようになったようです。
アメリカなどでステビアが使用禁止されていた理由は、「発がん性や生殖器への影響」が示唆されていたからです。研究によってそのような効果はないとされ、使用規制が緩和されました。
不妊になるって本当?
実際のところステビアが安全な甘味料がどうかは、判断しにくい部分があります。しかし、自然にできる砂糖よりも危険性があることは確かです。過去の動物実験で妊娠率が落ちた結果が出ていることや、子供の性ホルモンが減少した結果はステビアによるものです。
少量であれば体への影響は出にくく、『ヒトが食べると不妊に繋がる』ということは実証されていませんが、100%安全なものとは言い切れません。
甘草とは?
“甘草(かんぞう)”は、マメ科カンゾウの根を乾燥させたものです。甘草の主成分である『グリチルリチン』には強い甘みがあり、ショ糖の150倍もの甘さがあるため、お菓子などの食品に甘みを付けるものとして用いられています。
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用途
甘草は甘味料として用いられているだけではなく、生薬として漢方薬に使用されています。漢方薬の中でも使用頻度が高く、その効能は消炎作用が有名です。
また、食品や化粧品・入浴剤など幅広いものに加工されています。海外では、リキュールなどの酒類の添加物としても用いられています。
安全性
甘草は通常量であればすぐに体への影響はないとされていますが、大量摂取したり長期間摂取し続けると、血圧の上昇やカリウム濃度低下などの健康被害が出ると言われています。
カリウム濃度が低下すると、不整脈や麻痺・筋肉のけいれん・筋肉麻痺などの症状が出ます。心疾患を持っている方や、ジゴキシンという心臓の薬を使用している人は、多少のカリウム低下でも不整脈が起こりやすいと言われているので注意しましょう。
妊娠中の人工甘味料で奇形児になる?
妊娠中の食事には何かと気を遣いますが、”妊婦さんが人工甘味料を摂ると奇形児になる?”という疑問を持つ方も多くいます。
通常量の摂取では奇形児となるリスクはかなり少ないので安心してOKですが、過剰摂取や毎日摂り続けた場合の安全性についてははっきりしていないので、摂りすぎには注意した方が良いでしょう。
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人工甘味料の種類
ステビアと甘草の特徴について紹介しましたが、他にも甘味料は多数存在しています。日本で使用が許可されている人工甘味料の種類には、このようなものがあります。
- スクラロース
- サッカリン
- アスパルテーム
- アセスルファムカリウム
- ネオテーム
「アセスルファムK」や「アスパルテーム」という人工甘味料は、ガムにも用いられています。
「アセスルファムKは体への影響はない」と言われていますが、人工甘味料には発がん性があるとして指摘されることもあります。砂糖の200倍もの甘さを持つ甘味料ですから、何かしらの影響があると考えるのはおかしくないでしょう。過去には発がん性が認められて使用禁止となった人工甘味料もあるので、危険性はゼロとは言い切れません。
アスパルテームに関しては、 頭痛、脳障害、心臓発作、知能低下などの副作用があるものとして危険視されている添加物 です。主に神経系に悪影響があると言われています。
まとめ
この記事をまとめると
- ステビアの原料は植物で、日本では安全な甘味料として1971年から使用されている
- ステビアは砂糖の200〜300倍の甘さを持ちながら、糖質はゼロなので血糖値の上昇は起きない
- 過去にはステビアによる性ホルモンの減少や、動物の妊娠率低下などの結果が出ている
- 甘草は漢方にも用いられている他、化粧品にも加工されている
甘味料には様々な種類がありますが、その中では危険性が少ないものではあるかと思います。しかし、砂糖の300倍の甘さを持つという特徴や、過去の事例などを見るとなんだか怖い成分かもしれません。自分や家族の健康のために、判断して選ぶようにしてみてくださいね。
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