こんにゃくの黒い粒は何?白い泡・しわしわの原因|白・黒の栄養の違い

こんにゃくには黒い粒が混ざっていますが、これが何だか知っていますか?また、こんにゃくの色には地域差があるようですが、栄養の違いもあるのでしょうか?今回は、

  • こんにゃくの色は地域で異なる?
  • こんにゃくの黒い粒って何?
  • 黒・白で栄養は違う?

これらのテーマについて紹介いたします。

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こんにゃくの色は地域で違う?

“こんにゃくの黒い粒の正体”に触れる前に、こんにゃくの色の地域差について見ていきたいと思います。みなさんの住んでいる地域では、こんにゃくは何色ですか?

こんにゃくには、主に「黒いこんにゃく」と「白いこんにゃく」があります。とある調査によると、黒いこんにゃくは全体の73%、白いこんにゃくは約18%、そして残りの9%が「その他」という結果となっています。

圧倒的に多いのは黒いこんにゃくですが、白いこんにゃくを食べている地域は主に東北地方の青森県・岩手県・秋田県・山形県・宮城県となっています。また、これらの東北地方に加えて富山県でも白いこんにゃくを食べていると回答した人が多いようです。これ以外の日本全国では、黒いこんにゃくが食べられています。

では、黒いこんにゃくと白いこんにゃくには、どのような違いがあるのでしょうか?

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黒こんにゃくと白こんにゃくの違い

黒いこんにゃくと白いこんにゃくの違いは、製造方法にあります。黒いこんにゃくは生芋をそのまま加工しているのですが、白いこんにゃくは生芋を粉末化したものを原料として作られています。そのため、真っ白なこんにゃくに仕上がるのです。

色によって栄養は違う?

“黒いこんにゃくと白いこんにゃくの栄養は違う?”という疑問の声を聞くことがありますが、どちらも原料は「こんにゃく芋」なので栄養素に差はありません

こんにゃくには、食物繊維やカリウム・カルシウム・鉄分などのミネラル類が多く含まれています。また、低カロリーなのでダイエット中の食材としても重宝します。

  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。

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こんにゃくの黒い粒は何?

さて、本題の”こんにゃくの黒い粒”は一体なんなのでしょうか?実は、『黒い粒=ひじき』なのです…!

なぜこんにゃくに海藻類のひじきを混ぜているかと言うと、元々こんにゃく芋を皮ごと加工する黒いこんにゃくが主流でしたが、こんにゃく芋の粉末から作る白いこんにゃくを製造したところ、馴染みがないためにあまり好まれなかったそうです。

そこでこんにゃくメーカーが粉末に加え、ひじきやアラメなどの海藻類を細かくしたものを混ぜ、見た目のために黒い粒を入れ、生芋こんにゃくに似せるようになったというわけです。

こんにゃくは腐るとどうなる?

『黒い粒=ひじき』なので、もちろん食べることができます。では、賞味期限切れや良くない保存状態によって腐ってしまったこんにゃくは、どんな状態になるのでしょうか?

  • ぬるぬるヌメリが出ている
  • どろどろ溶けている
  • 生臭いにおいがする
  • 袋の中の水が濁る
  • 袋が膨張してパンパンになっている

こんにゃくは傷み始めると ぬるぬるしたり、どろどろ溶けて柔らかく なっていきます。元々少し変わった臭いをしていますが、 生臭いにおい になります。

また、開封前であれば 袋が膨張したり、水が濁ったり することもあります。残念ですが腐ったこんにゃくは食べられませんので、廃棄するようにしましょう。

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こんにゃくが腐る原因

こんにゃくはどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?腐りやすくなる原因を見てみましょう。

 常温で保存している

 乾燥する状態で保存している

 開封後、日数が経っている

こんにゃくは常温で保存できない食材です。スーパーなどでも冷蔵コーナーで販売されているかと思います。また、袋の中では水と一緒に保存されているように「乾燥」に弱いので、乾燥する状態だと傷んでしまいます。

白い泡・しわしわは食べられる?

こんにゃくは、加熱調理すると白い泡が出てくることがあります。これは、こんにゃくの凝固剤と油が反応して出るものなので、食べても大丈夫な状態です◎

また、冷凍するとしわしわになって食感が変わってしまいますが、こんにゃくに含まれる水分が抜けてスポンジ状になった状態です。食べることはできますが、食感や味が変化し美味しさはダウンしてしまっています。こんにゃくは冷凍保存向きではないので、冷蔵庫で保存できる期間内に消費しましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • こんにゃくの黒い粒の正体はひじき!
  • ひじきが使われるようになったのは、粉末を原料とするものの見た目を良くするため
  • 地域によって黒こんにゃく・白こんにゃくが食べられている
  • 調理中の白い泡・冷凍後のしわしわは食べることができる

普段何気なく食べているこんにゃくの粒は、見た目をよくするために用いられているひじきが正体でした。地域によってこんにゃくの色が異なるのも面白いですよね。あなたの地域では、どんなこんにゃくが食べられていますか?意外と種類豊富なので、是非いろいろなタイプのこんにゃくを試してみてください。

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