ナッツの一つである“ピスタチオ”は、ダイエット効果や健康効果などがあることで知られていますが、食べ過ぎると腹痛や下痢となる可能性があります。美容にも効果のあるナッツですが、副作用やデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?今回は、
- ピスタチオで腹痛・下痢になる?
- ピスタチオの栄養と効果
- 副作用やアレルギーはある?
- 1日の摂取目安は何粒?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ピスタチオが含む栄養
ピスタチオには、体に良い脂質が豊富に含まれています。オレイン酸やリノール酸と言い、悪玉コレステロールを減らしたり血液をサラサラにする効果があります。
また、ビタミンB2・B6といったビタミンB群が含まれているので美容面にも良く、おやつに食べるのもオススメです。抗酸化作用も強いので、体の老化を防止する役割もあります。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
- ルテイン:ルテインはほうれん草を中心に含まれている黄色の色素です。抗酸化作用が強いだけではなく、目の組織の老化現象による病気への予防効果があるとされています。白内障や加齢性黄斑変性といった組織の老化によって起こる病気を防ぎます。
- ゼアキサンチン:ゼアキサンチンは、人間の目に存在し白内障予防や黄斑変性症に対して効果があるとされているカロテノイドで、強力な抗酸化作用を持っています。人間の水晶体と黄斑部に存在する数少ないカロテノイドです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
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ピスタチオを毎日食べる効果
ピスタチオには良質や脂質やビタミン類が多く含まれていますが、これらの栄養素による効果として注目されているのがダイエット効果です。
『ピスタチオダイエット』のやり方は、空腹時のおやつにピスタチオを食べるもので、 ビタミンB2による脂肪燃焼作用 や、 腸内環境を整える食物繊維 によって痩せる効果があると言われています。
ピスタチオは他にも、このような効能があるものとして人気のナッツとなっています。
- 美容効果
- 血液サラサラ
- デトックス
- ガン予防
- 血行促進
- 血圧を下げる
- 貧血予防
ピスタチオで腹痛や下痢になる?
ピスタチオはダイエット効果を始め、血液をサラサラにするなど健康効果も多数持つナッツですが、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こすこともあります。体に良いはずの食材で、このような症状が出るのはなぜなのでしょうか?
原因は食物繊維
ピスタチオを食べて腹痛や下痢となるのは、 豊富に含まれる不溶性食物繊維が原因 です。食物繊維は適量であれば便秘解消など腸内環境を良くする働きがありますが、過剰摂取してしまうと消化不良を起こし、腹痛や下痢の原因となってしまうのです。
- 水溶性食物繊維:水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力をあげたり肌を綺麗にする栄養素です。
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ピスタチオを食べ過ぎた時の副作用・体に悪い?
ピスタチオの食べ過ぎは食物繊維により腹痛や下痢を起こすことがありますが、それ以外に副作用や体に悪い影響はあるのでしょうか?
鼻血
“ピスタチオを食べると鼻血が出る”と言われることがありますが、ピスタチオに鼻血の原因となる成分は含まれていません。医学的根拠はありませんが、体質によっては食べ過ぎで鼻血が出る人もいるようです。
太る
ピスタチオに含まれる脂質は脂肪になりにくい良質なものですが、食べ過ぎると太る原因になるので注意しましょう。
アレルギー
ピスタチオには、アレルギーがあります。ピスタチオアレルギーは、体の免疫がピスタチオが持つタンパク質を体に有害なものとして排除する時に起こるもので、 食べ過ぎた時やピスタチオを食べ慣れていない子供は注意 が必要です。
- 蕁麻疹
- 吐き気・嘔吐
- 口内や口周りの痒み・腫れ
- 呼吸困難
- めまい
アレルギー症状には上記のようなものがあり、症状が出るまでの時間は短い傾向にあります。
死亡するって本当?
“ピスタチオで死亡する”と言われることがありますが、これは腎臓病を持つ人がピスタチオが含むカリウムにより『高カリウム血症』になる可能生があるためです。
高カリウム血症は、血液中のカリウムを上手く排出できず、重症化すると心肺停止や不整脈となることがわかっています。腎臓病を持っている方がピスタチオを食べるのは危険性が伴いますが、基本的には食べ過ぎで死亡に繋がることはありません。
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ピスタチオは1日何粒が目安量?
ピスタチオはダイエットにも用いられる体に良いナッツですが、食べ過ぎは良くありません。特に毎日継続的に食べる場合、1日に食べる個数を抑えましょう。
ピスタチオの1日の摂取目安量は10〜20粒程度
ピスタチオの1日の個数は、10〜20粒が目安です。小腹が空いた時のおやつにおすすめなので、食べ過ぎない程度に取り入れてみてください。
まとめ
この記事をまとめると
- ピスタチオで腹痛や下痢となるのは不溶性食物繊維の過剰摂取が原因
- 「食べ過ぎると鼻血が出る」は根拠なし!
- ピスタチオにはアレルギーがあるので食べ過ぎや子供は注意!
- ピスタチオアレルギーの症状には、蕁麻疹・吐き気・痒み・腫れ・めまいなどがある
ピスタチオは間食に食べることでダイエット効果を期待できるナッツの一つです。基本的には体に良いものですが、食べ過ぎはアレルギーや太ることもあるので、食べる量に注意してみてください。
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